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14章
625.エリクサー
ミヅキが手渡したのはメリケンサックのような武器だった…
「こりゃ…どう使うんだ?」
ロバートが穴を覗き込む。
「この穴に親指以外の指を入れるんじゃない、そうすれば拳が痛まないでしょう?」
ミヅキが穴に手を入れてみるが大きくてブカブカだった。
ロバートが笑ってミヅキの言う通りに指を入れるとグッと拳を握りしめる。
「これでパンチしてみて」
ロバートは壁に向かって拳を突くと…
ボコッ…
軽く壁を叩いただけなのに壁に穴があいた。
「これはいいな!拳が痛くないぞ!しかも倍以上の威力だ!」
ロバートが嬉しそうにすると
「それあげます」
ミヅキが笑った。
「いいのか?これはみんなで分けるやつじゃないのか?」
「使える人が持つ方がいいでしょね!」
ミヅキがベイカー達を見ると
「ああ、俺たちは構わない」
「はい、俺は拳は使いませんから。ロバートさんが使って下さい」
コジローも笑うと
「わしも欲しいな…それ」
ロブさんが羨ましそうに見ている。
「あっロブさんも武器使わないんだっけ…他にもいいのあるかなぁ…」
ミヅキは宝箱の中を確認する。
「うーん無いなぁ…」
「じいさんはあれを貰ったんだからいいだろ」
「あれ?」
ロブが首を傾げると、アランが頭を指さす。
「それで若返ったんだから手ぐらい大丈夫だろ」
「ま、まぁそうだな」
ロブは髪を触りながら納得して頷いた。
まぁロブさんには後で何か作ってあげようかな…
ミヅキは笑って宝箱をしまった。
先に進むと下へと降りる階段があった。
「よし今日はここで休んで明日下に降りよう。また行けるなら地下十階を目指す。ミヅキはどうだ?エリクサーの具合は?」
「まだ今日の分は作ってないんだ!魔石は出来たからこれから作ってみるよ」
「負担をかけてすまないがよろしくな。みんなが言う通り無理はするなよ」
「はーい!」
「じゃあミヅキはその奥でシルバ達とエリクサーを作ってくれ。今日も俺達が飯の用意するからな」
「えー!また俺達かよ!しかもミヅキのアドバイスも無し?」
アランが嫌そうに顔をしかめると
「今まで手伝って来たからどうにかなるだろ」
「そうですね!俺はうどんなら作れますよ」
コジローが腕まくりをすると
「わしもスープくらいなら作れるぞ」
ロブさんが近づいてくる。
「わしはちと苦手だなぁ~」
ディムロスじいちゃんが顔をしかめると
「なら、アランさんとギルマスは食材を切るほうに回ってくれ、味付けとかはコジローとロブさんが頼む」
「おお!」
「はい!」
二人が頷くとどんな料理にしようかと話し出す。
ミヅキはみんなの為に食材を出しておいた。
そうしてシルバ達と階段の方にいくとシルバに寄りかかりながらエリクサーを作る。
【今日は溶かす時間をさらにゆっくりにして炎を変えてみようかな】
ミヅキは瓶を出して結晶を入れるとカラカラと鳴らして水魔法で水を入れる。
【じゃあ火魔法で温めて…今回は青い炎を出してみる】
【青い炎?】
【多分炎の温度で色が変わるんだよね。青い炎は温度が高いからなるべく瓶から離して、炎も小さい感じで…】
ミヅキが炎を出すがばっと燃え上がる!
「わっ!」
思わず叫ぶと
「大丈夫か!」
ベイカーさん達から心配そうな声が上がった。
「大丈夫ー!びっくりしただけだよー」
ミヅキは安心させるように答えるともう一度青い炎を出そうとするが上手くいかない、どうしても強い炎しか出なかった。
【あれー?高い温度にしようとすると炎が大きくなっちゃう…やっぱり無理かなぁ…】
ミヅキがどうしようかと悩んでいると
【僕出せるよ】
シンクが青い炎を出した!しかもミヅキが思い描いていた様な完璧な炎を…
【凄い!シンクそのままちょっといいかな】
ミヅキはシンクの出す炎の上で魔石の入った水を温める。
すると魔石はゆっくりと水に溶けていった…魔石と水が混ざると水の色がピンク色へと変わる。
【色が変わった!今までに無い色だよ!】
ミヅキは興奮する!
魔石が全部溶けてから冷まして鑑定をすると…
《エリクサー(弱)》
エリクサーだが効果は薄い、飲んでもエリクサーとして機能する確率が低い。
「で、出来た!エリクサーだ!でも効果が薄くて弱って付いてる」
「どうした!」
ミヅキの声にベイカー達が声をかけると…
「ベイカーさん!エリクサーできたんだけど…なんか効果弱だって、これってどういう事かな?」
「なに!出来たのか!?ちょ、ちょっとそっちに行ってもいいか!?」
ロブさんが興奮して声をかけると
「いいよー」
ミヅキが出来たエリクサー(弱)を見せる。
「今度のはうっすらとピンクがかっておるな…」
じっと見つめると
「なんかちゃんと使える確率が低いみたい…だからこれも失敗作かな」
「うまくいきゃエリクサーとしての効果が出るって事か…確かにエリクサーだがダンジョンをごまかせるかなぁ…」
ロブさんがうーんと悩み顎にてをあてる。
「待ってロブさんなんかわかった気がするからもう少し作ってみる!まだ今日はあと二回は作れるしね」
ミヅキはぐっと親指を立てると
「すまんなぁ…もし出来なくてもわしは満足じゃ!その時はキッパリとアトラスの事は違う方法で考えよう!」
ロブさんはミヅキの頭を撫でるとエリクサーを返して料理の支度へと戻って行った。
ミヅキは魔石を取り出してまた挑戦する。
【今度は魔石を二つ入れてみようかな】
一つだと薄かったから二つならと安直な考え…でもやってみないと…
ミヅキは瓶にカラカラと魔石を入れて水を入れる。
【シンクまた炎お願い出来るかな?】
【うん!いいよ】
シンクが綺麗な炎を出すとつい手が伸びる。
【ミヅキ!】
シルバが心配すると
【大丈夫だよ】
シンクがクスクスと笑う。
【僕の炎はミヅキは傷つけないからね】
【そうだったな、わかっていたが見てると心配になる】
シルバがフーっと息を吐いて落ち着くと
【ごめんね、あんまりにも優しくて綺麗な炎だったから。じゃあシンク溶かすからよろしくね】
ミヅキはシンクの炎を見ながらゆっくりと魔石を溶かしていく、数が増えたので少し時間がかかったがちゃんと溶けると先程よりも濃いピンク色の液体が出来た。
冷やして鑑定をすると…
《エリクサー(毒)》
効果は半々。
成功すればエリクサーとしての効果発動、失敗すれば死ぬ。飲んでみないとわからない。
うお…なんかロシアンルーレットみたいな物が出来た…
【シルバどうしよう…なんか不味いの出来た…】
【ミヅキが作るものに不味いものなんてない】
シルバがキッパリと否定する。
【はは、ありがとう。不味いって出来たら不味いって意味ね】
ミヅキはエリクサーをみんなに見せると効果を説明する。
【レム、こんな薬ってあるのかな?】
【どうでしょう…少なくとも雄一郎は出来ませんでした】
【そっか…半々ってのも怖いね、飲まないとわからないって…】
【捨てちゃえば?】
シンクが聞くと
【うーん…でもシンクと一緒に作った物だからなぁ…】
【ミヅキ~】
シンクが感激していると
【じゃあそれ僕にちょうだい、僕は死ぬ事は無いからそれ飲めるかも】
【え…】
ミヅキはニコニコと笑うシンクを見ると
【でも…でも…もしかしたら死んじゃうかもしれないんだよ】
【死んでもまた生まれ変わるから大丈夫だよ、それに…】
シンクはじっとミヅキ達を見つめる。
みんながいない世界で生き続けるのは辛すぎるから…
シンクはニコッと笑うと
【いざって時のためだよ、ミヅキと作ったしお守りみたいなものかな】
【そう?でも…飲まないって約束してね】
【うん!ミヅキ達がいるんだから飲むわけないよ】
シンクは大事そうに収納にしまった。
「こりゃ…どう使うんだ?」
ロバートが穴を覗き込む。
「この穴に親指以外の指を入れるんじゃない、そうすれば拳が痛まないでしょう?」
ミヅキが穴に手を入れてみるが大きくてブカブカだった。
ロバートが笑ってミヅキの言う通りに指を入れるとグッと拳を握りしめる。
「これでパンチしてみて」
ロバートは壁に向かって拳を突くと…
ボコッ…
軽く壁を叩いただけなのに壁に穴があいた。
「これはいいな!拳が痛くないぞ!しかも倍以上の威力だ!」
ロバートが嬉しそうにすると
「それあげます」
ミヅキが笑った。
「いいのか?これはみんなで分けるやつじゃないのか?」
「使える人が持つ方がいいでしょね!」
ミヅキがベイカー達を見ると
「ああ、俺たちは構わない」
「はい、俺は拳は使いませんから。ロバートさんが使って下さい」
コジローも笑うと
「わしも欲しいな…それ」
ロブさんが羨ましそうに見ている。
「あっロブさんも武器使わないんだっけ…他にもいいのあるかなぁ…」
ミヅキは宝箱の中を確認する。
「うーん無いなぁ…」
「じいさんはあれを貰ったんだからいいだろ」
「あれ?」
ロブが首を傾げると、アランが頭を指さす。
「それで若返ったんだから手ぐらい大丈夫だろ」
「ま、まぁそうだな」
ロブは髪を触りながら納得して頷いた。
まぁロブさんには後で何か作ってあげようかな…
ミヅキは笑って宝箱をしまった。
先に進むと下へと降りる階段があった。
「よし今日はここで休んで明日下に降りよう。また行けるなら地下十階を目指す。ミヅキはどうだ?エリクサーの具合は?」
「まだ今日の分は作ってないんだ!魔石は出来たからこれから作ってみるよ」
「負担をかけてすまないがよろしくな。みんなが言う通り無理はするなよ」
「はーい!」
「じゃあミヅキはその奥でシルバ達とエリクサーを作ってくれ。今日も俺達が飯の用意するからな」
「えー!また俺達かよ!しかもミヅキのアドバイスも無し?」
アランが嫌そうに顔をしかめると
「今まで手伝って来たからどうにかなるだろ」
「そうですね!俺はうどんなら作れますよ」
コジローが腕まくりをすると
「わしもスープくらいなら作れるぞ」
ロブさんが近づいてくる。
「わしはちと苦手だなぁ~」
ディムロスじいちゃんが顔をしかめると
「なら、アランさんとギルマスは食材を切るほうに回ってくれ、味付けとかはコジローとロブさんが頼む」
「おお!」
「はい!」
二人が頷くとどんな料理にしようかと話し出す。
ミヅキはみんなの為に食材を出しておいた。
そうしてシルバ達と階段の方にいくとシルバに寄りかかりながらエリクサーを作る。
【今日は溶かす時間をさらにゆっくりにして炎を変えてみようかな】
ミヅキは瓶を出して結晶を入れるとカラカラと鳴らして水魔法で水を入れる。
【じゃあ火魔法で温めて…今回は青い炎を出してみる】
【青い炎?】
【多分炎の温度で色が変わるんだよね。青い炎は温度が高いからなるべく瓶から離して、炎も小さい感じで…】
ミヅキが炎を出すがばっと燃え上がる!
「わっ!」
思わず叫ぶと
「大丈夫か!」
ベイカーさん達から心配そうな声が上がった。
「大丈夫ー!びっくりしただけだよー」
ミヅキは安心させるように答えるともう一度青い炎を出そうとするが上手くいかない、どうしても強い炎しか出なかった。
【あれー?高い温度にしようとすると炎が大きくなっちゃう…やっぱり無理かなぁ…】
ミヅキがどうしようかと悩んでいると
【僕出せるよ】
シンクが青い炎を出した!しかもミヅキが思い描いていた様な完璧な炎を…
【凄い!シンクそのままちょっといいかな】
ミヅキはシンクの出す炎の上で魔石の入った水を温める。
すると魔石はゆっくりと水に溶けていった…魔石と水が混ざると水の色がピンク色へと変わる。
【色が変わった!今までに無い色だよ!】
ミヅキは興奮する!
魔石が全部溶けてから冷まして鑑定をすると…
《エリクサー(弱)》
エリクサーだが効果は薄い、飲んでもエリクサーとして機能する確率が低い。
「で、出来た!エリクサーだ!でも効果が薄くて弱って付いてる」
「どうした!」
ミヅキの声にベイカー達が声をかけると…
「ベイカーさん!エリクサーできたんだけど…なんか効果弱だって、これってどういう事かな?」
「なに!出来たのか!?ちょ、ちょっとそっちに行ってもいいか!?」
ロブさんが興奮して声をかけると
「いいよー」
ミヅキが出来たエリクサー(弱)を見せる。
「今度のはうっすらとピンクがかっておるな…」
じっと見つめると
「なんかちゃんと使える確率が低いみたい…だからこれも失敗作かな」
「うまくいきゃエリクサーとしての効果が出るって事か…確かにエリクサーだがダンジョンをごまかせるかなぁ…」
ロブさんがうーんと悩み顎にてをあてる。
「待ってロブさんなんかわかった気がするからもう少し作ってみる!まだ今日はあと二回は作れるしね」
ミヅキはぐっと親指を立てると
「すまんなぁ…もし出来なくてもわしは満足じゃ!その時はキッパリとアトラスの事は違う方法で考えよう!」
ロブさんはミヅキの頭を撫でるとエリクサーを返して料理の支度へと戻って行った。
ミヅキは魔石を取り出してまた挑戦する。
【今度は魔石を二つ入れてみようかな】
一つだと薄かったから二つならと安直な考え…でもやってみないと…
ミヅキは瓶にカラカラと魔石を入れて水を入れる。
【シンクまた炎お願い出来るかな?】
【うん!いいよ】
シンクが綺麗な炎を出すとつい手が伸びる。
【ミヅキ!】
シルバが心配すると
【大丈夫だよ】
シンクがクスクスと笑う。
【僕の炎はミヅキは傷つけないからね】
【そうだったな、わかっていたが見てると心配になる】
シルバがフーっと息を吐いて落ち着くと
【ごめんね、あんまりにも優しくて綺麗な炎だったから。じゃあシンク溶かすからよろしくね】
ミヅキはシンクの炎を見ながらゆっくりと魔石を溶かしていく、数が増えたので少し時間がかかったがちゃんと溶けると先程よりも濃いピンク色の液体が出来た。
冷やして鑑定をすると…
《エリクサー(毒)》
効果は半々。
成功すればエリクサーとしての効果発動、失敗すれば死ぬ。飲んでみないとわからない。
うお…なんかロシアンルーレットみたいな物が出来た…
【シルバどうしよう…なんか不味いの出来た…】
【ミヅキが作るものに不味いものなんてない】
シルバがキッパリと否定する。
【はは、ありがとう。不味いって出来たら不味いって意味ね】
ミヅキはエリクサーをみんなに見せると効果を説明する。
【レム、こんな薬ってあるのかな?】
【どうでしょう…少なくとも雄一郎は出来ませんでした】
【そっか…半々ってのも怖いね、飲まないとわからないって…】
【捨てちゃえば?】
シンクが聞くと
【うーん…でもシンクと一緒に作った物だからなぁ…】
【ミヅキ~】
シンクが感激していると
【じゃあそれ僕にちょうだい、僕は死ぬ事は無いからそれ飲めるかも】
【え…】
ミヅキはニコニコと笑うシンクを見ると
【でも…でも…もしかしたら死んじゃうかもしれないんだよ】
【死んでもまた生まれ変わるから大丈夫だよ、それに…】
シンクはじっとミヅキ達を見つめる。
みんながいない世界で生き続けるのは辛すぎるから…
シンクはニコッと笑うと
【いざって時のためだよ、ミヅキと作ったしお守りみたいなものかな】
【そう?でも…飲まないって約束してね】
【うん!ミヅキ達がいるんだから飲むわけないよ】
シンクは大事そうに収納にしまった。
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