ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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14章

636.地下十四階

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私達は地下十一階を抜けて十二、十三階と順調に進んで行った。

魔物は強くなったがシルバを初めシンクやプルシアには軽いものでベイカー達も余裕をもって魔物を倒していた。

「ダンジョンの魔物ってこんなもんだったか?」

ベイカーは十三階の魔物に突き刺した剣を引き抜くとアランを見ながら聞いている。

「こんなもんじゃないか?まぁメンバーもかなり戦闘技術の高いのが揃ってるしな…しかもシルバやシンク達が手伝ってくれるからなぁ」

「魔物のレベルはわしが通った時よりあがっとる…でも一人の時より数段楽に進めてるぞ」

ロブさんがベイカー達の会話に入ってきた。

「まぁこの人数だからな」

ベイカーがメンバーを見て苦笑すると

「しかしこんな短期間でダンジョンのレベルがあがるなんて事あるか?それともこのダンジョンが特殊なだけなのか?」

ベイカーはディムロスとロブに聞くと

「いや…ない。このダンジョンは何回か潜ったことがあるがここまで苦戦する事などなかった。確かに一人で最下層まで行くのは大変だったが今のダンジョンだとわし一人ならここまでこれたかどうか…」

「ふーん…なんかきな臭いな、獣人の国のアトラス国王の事といい…早いとこその王様を助けた方が良さそうだな」

「いよいよここを抜ければ地下十五階だ。そこを抜ければエリクサーの出番だ…その先のダンジョンがどうなっているかはわしにもわからん」

「ミヅキは十五階で戻るか?」

ベイカーさんが心配そうにこちらをみる。

「え!ここまで来て一人で帰るのやだよ!」

私はブンブンと首を振る。

「だがこの感じだとこの先ミヅキの安全が保証出来ないぞ」

ベイカーさんはディムロスじいちゃんとアランさんの方を見る。

「だがミヅキがいなくなるとシルバ達もだろ?そうなると俺達も厳しくなるなぁ…」

「そうだよ!だから私も最後まで行くよ!アトラス国王に会ってみたいし…」

この国の王様でしょ…ここで恩を売ればもふもふさせてくれるかもしれない…

【シルバ達も協力してくれる?】

私はみんなに聞くと

【ミヅキが行くところに俺達は行く、ミヅキが望むように俺達は動く。なんでも言ってくれ】

シルバの答えにみんな同じ気持ちだとシンク達も頷いた。

「ベイカーさん、みんなも協力してくれるって!私だって冒険者だよ!魔法も使えるし一緒に戦うよ!」

「わかった…だが無理しすぎるなよ!」

「うん!」

ベイカーさんの許可ももらい私達はいよいよ地下十五階の扉の前に来た!

「ここだ」

ロブさんが石の扉を指さす。

見ると今までと同じ様な普通の扉に見えた。

「これ普通に開けるのは無理なの?」

私が聞くと

「そうだな…アランとベイカー押してみな」

ロブさんが若い二人にやってみろと支持する。

二人は思いっきり扉を押すがビクともしない。

「全然動く気がしない…」

二人はハァハァと息を整える。

「見てみな、ここの壁に文字が書いてあるんだ」

『扉を開けたければ不死の薬を台座に置け』

「不死の薬がエリクサーなんだね」

でもなんでそんなピンポイントで?

私は首を傾げた。

「よし…じゃあミヅキエリクサーを置くんだ」

疑問に思ったが今は先に進むしかない、私は扉の前にある台座にエリクサーの瓶を置いた。

すると台座が光出した!

台座には魔法陣が書かれており黒いモヤが出てきた。

「ミヅキ!離れろ!」

ベイカーさんが叫ぶと同時にシルバが私を咥えて台座から離れた!

黒いモヤはエリクサーの瓶を包んだと思うとそこには何も無くなっていた…

「エリクサーがなくなっちゃた!」

もしかして失敗!?

ロブさん達が台座に近づくと

「これで開くのか?」

とりあえずみんなで扉を押してみた。

「グッ!!う、動かねぇ…」

みんなは顔を真っ赤にしているが動かなかった…

「なんて事だ…」

ロブさんがガクッと膝をついて絶望する。

「ミヅキにせっかくエリクサーを作って貰ってここまでみんなを巻き込んで来たのに…アトラスを助けられないのか…」

私は扉に近づいた…なんか変だ、いくら開かないと言ってもあの面子でビクともしないのはおかしい?

「もしかして…」

私は扉をみた。

押してダメなら…なんとやら…

するとグッグッ…少しだが反応があった!

「ロブさん!この扉外に開くんだよ!」

「は?ほ、本当か!?」

ロブさんが顔をあげた。

「ベイカーさん!アランさん!もう一回今度は扉を引っ張ってみて!」

私が扉の窪みに手をひっかけて引っ張りながら声をかけた!

「引く?押すんじゃないのか!」

ベイカーさんが私が引いてた場所に来ると思いっきり引っ張った!

すると…ガッガッガッ!!

扉が開いた。

「まさか…そんなオチとは…もしかしてエリクサーも必要なかったのか?」

「どうだろ…そこまではわからない」

私は首を振った。

「でもこれで先に進める!ミヅキありがとな!」

ロブさんが私の方に来るとぎゅっと抱きしめた。

「よかったね!でもまだこれからだよ!ロブさん行こう」

「そうだな!」

ロブさんは私をシルバの上に下ろすと扉の先を見つめた。

「ここはどんなダンジョンかなぁ…」

私も一緒に中を覗き込もうとすると…

「お前は最後だ!」

ベイカーさんが頭を掴んだ!

「ベイカーさん見えないよー」

動きを止められると

「シルバ、少し中の様子を確認してくるから動くなよ」

「ガウッ」

シルバが頷いている。

ムー!こういう時だけシルバとベイカーさんは気が合うんだから…

ムッとしてるとムーがモゾモゾっと近くに寄ってきた。

【ああ、ごめんねムーに文句言ってるんじゃないからね】

ムーを抱きしめてあげるとムーは微かに震えていた。

【あれ?ムー寒いの?震えてる?】

私はムーを服の中に入れるとその体をさすってあげる。

すると徐々に落ち着いてきて震えが止まった。

【ムー怖いならしばらくここにいていいからね!】

私はムーを服の中に入れたまま抱きしめた。
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