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14章
639.ビーラの実
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開けてみるとそこにはびっりしと果実が入っていた…
「なんだこりゃ…」
アランさんが一つ実を手に取るとクンクンと匂いを嗅ぐ。
「ん!なんか美味そうな匂いだな!」
そういうなり皮ごとガブッと実をかじった!
「えっ!」
いきなり食べだしたアランさんに驚くが…
「うっま!!」
アランさんの輝く顔にそちらに興味が引かれる。
「すっげぇみずみずしくて美味いぞ!ほぼ水分みたいだ」
ジュルルと音を立てて中身を食べていた。
【ミヅキ!俺にも食わせてくれ!】
私も一つ手に取って布で皮をゴシゴシと拭いてシルバに渡すと一口で食べてしまう。
【んんっ!確かに美味いぞ】
シルバの反応にシンクやコハク、プルシア達も食べてみたいと言い出した。
みんなの分も拭いてやり口元に持っていく。
「どれ?わしらも一つもらうか」
じいちゃん達も手を伸ばすと私も自分の分を拭いてみんなの様子を見てからガブッとかじりついた!
「んー!本当だ凄い水分量!爽やかで美味しい」
でも…なんだろ…後味が少し苦いかな?
食べる前にやれば良かったと後悔しながら鑑定をしてみる。
鑑定
《ビーラの実》
大人達に人気の果実。子供にはおすすめしない。
「えっ…」
鑑定結果に果実を持って手が止まった。
「ん?ミヅキどうしたんだ?」
ベイカーさんが固まった私に声をかけてくる。
私はきてきてと手招きするとベイカーさんの耳元で呟いた…
「鑑定してみたら…大人にはいいけど子供にはおすすめしない実だって…どうしようで食べちゃった」
ベイカーさんは驚いて私の持っている果実を見る。
もう三分の二は食べてしまっていた。
「は、吐き出せなのか!」
ベイカーさんが背中をさするができる気がしない。
「どうしよう…」
すると顔がポーっとしてきた…
「ミヅキ!」
フラフラとしだす私をベイカーさんが支えてくれた。
トロンと重くなった瞼を必死に開いてベイカーさんを見るとなんだか無性におかしくなる。
「あはは…ベイカーしゃんがふたりいる~」
呂律が回らなくなり頭がボーッとしてきた。
「ミヅキはどうしたんだ!」
「大丈夫か!」
私のおかしな様子にみんなが顔を覗き込んだ!
「プススス…みんなのまゆげーさがってるー」
全ての事が面白く感じる!ふわふわして気持ちいい!私は考えるのをやめた!
「お、おい!ミヅキはどうしちまったんだ…」
さすがのアランさんもミヅキを心配している。
俺は抱きかかえながらミヅキの赤くなった頬を撫でると
「きもちいーつめたーい」
何をしてもキャキャと笑う…まるで酔っぱらいのようだった…
「ん?酔っぱらい…」
俺はミヅキが持っていた果実を掴むとクンクンと匂いを嗅ぐ…すると微かだが酒のような匂いがした!
「コジロー!ロバート!これってまさか酒が入ってないか?」
鼻のいい二人に果実を渡すと
「確かに少しですが酒の匂いがします…ちょっと食べて見ましょうか?」
コジローが聞くと
「お前は駄目だ!」
慌てて止める…コジローは酒癖が良くないからな…
そこでロバートが食べて見ると…
「う、うーん…本当に少しだが発酵したような匂いがある。でも本当に微量だと思うぞ」
「ミヅキが言うには子供には良くない食べ物だったかもしれないと…」
その言葉にアランさんとギルマスは頷いた。
ミヅキが鑑定をしたのだろうと察してくれた。
「この程度の酒で酔うのか…」
アランがもう一度果実を食べてみるが酒と呼べるような物では無かった。
「ミヅキは子供だからな…それかコジロー体質かってところだろう」
「俺体質?」
コジローがなんの事だと首を傾げる。
「まぁ気にすんな、少し顔を冷やして様子を見よう…」
俺は心配そうにしてるシルバの背中にミヅキを寝かせて布をひも状にして括りつけた。
「シルバ、落とさないように見とけよ」
【当たり前だ!】
シルバは振動させないように歩き出した。
木箱はみんなで分担して収納にしまうと次の階段を見つけに歩いた。
「ミヅキはしばらく休みだ、その隙に行ける所まで行こう!」
俺の提案にみんなが頷くと
「シルバも可能な速さで付いてきてくれ、無理ならコジローにすぐに言えよ」
俺はコジローとシルバを見ると二人が頷き合う。
「早くても問題無さそうです!それよりもミヅキを安全な場所で休ませたいそうなので急ごうと…」
「わかった!ならこのメンバーだ…手荒に突き進むぞ!」
俺達はミヅキが寝ているのをいい事にダンジョンをひた走った!!
十六、十七、十八階と魔物を倒しながら突き進む!
シンクとプルシア、コハクの協力もありあっという間に地下十九階にたどり着いた。
「よし!残すところあと少しだ!」
十九階の扉を開くと…スンッ…
変な空気が全身を通り抜けたような気がした…体に寒気が走った。
「な、なんだ…今のは…」
見るとロブとロバート、コジロー以外は同じような顔をしている。
「これは…」
アランさんとギルマスが手のひらを見つめると…
「ベイカー、火魔法を放ってみろ」
ギルマスからの言葉に適当に前に向かって火弾を放とうとすると…
「火弾!」
何も出ない…それよりも魔力が全然感じられなかった!
「魔力が使えない?」
「そうみたいだ…ある程度の魔力を封じられる階…って事だろう」
「ミヅキが寝てて良かった…ミヅキは魔力がなきゃただの子供だからな…」
まだ赤い顔で寝ているミヅキの頬を優しく撫でた…するとミヅキがもそもそと動き出す。
「う~はれ~こころこ?」
まだお酒が抜けきれてないのか目が据わっている。
「ま、まだ寝てていいぞ」
再び寝かせよとすると
「だいじょぶ!あるけるかりゃ!」
シルバから降りようとしてそのままドスンと下に落ちた。
「ミヅキ大丈夫か!?」
抱きかかえようとすると…
「あ…」
「あっ?」
何か言おうとしている、下を向いたミヅキの頭をポンと触って様子を確認しよとすると…
「あはははははは!!」
急にミヅキが笑いだした!
「お、落ちちゃったー!あははは!」
何がおかしいのか地面を転がって笑っていると土で汚れる。
呆れて暴れるミヅキをだき抱えるとパタパタと服の汚れをはらってやった。
「お前、笑い上戸か?あんなちょっとの酒でこんなになるなんて…ミヅキは大人になっても酒は禁止だな」
俺がため息混じりに呟くと…
「なんで!わたしだいじょぶ!のめるよ!」
ミヅキが怒って睨んできた。
「駄目だ!それにお前は子供なんだから当分は無理だぞ!」
「こどもじゃなーい!おとなだもん!ほら!ちょっとはせいちょうしてるもん!」
ミヅキはモゾモゾと服を動かして脱ごうとしだす!
「こら!脱ぐな!ちょ!アランさん止めてくれ!」
「お、おお…ミヅキは酒癖悪そうだな」
アランはミヅキの服の上から自分の上着を着せてぎゅっと縛った。
「これなら脱げないだろ」
「うー!うー!」
ミヅキが顔を赤くして腕を広げようとするがビクともしない。
「こうなったらー」
ミヅキは魔法を使おうと魔力を練り出した。
「なんだこりゃ…」
アランさんが一つ実を手に取るとクンクンと匂いを嗅ぐ。
「ん!なんか美味そうな匂いだな!」
そういうなり皮ごとガブッと実をかじった!
「えっ!」
いきなり食べだしたアランさんに驚くが…
「うっま!!」
アランさんの輝く顔にそちらに興味が引かれる。
「すっげぇみずみずしくて美味いぞ!ほぼ水分みたいだ」
ジュルルと音を立てて中身を食べていた。
【ミヅキ!俺にも食わせてくれ!】
私も一つ手に取って布で皮をゴシゴシと拭いてシルバに渡すと一口で食べてしまう。
【んんっ!確かに美味いぞ】
シルバの反応にシンクやコハク、プルシア達も食べてみたいと言い出した。
みんなの分も拭いてやり口元に持っていく。
「どれ?わしらも一つもらうか」
じいちゃん達も手を伸ばすと私も自分の分を拭いてみんなの様子を見てからガブッとかじりついた!
「んー!本当だ凄い水分量!爽やかで美味しい」
でも…なんだろ…後味が少し苦いかな?
食べる前にやれば良かったと後悔しながら鑑定をしてみる。
鑑定
《ビーラの実》
大人達に人気の果実。子供にはおすすめしない。
「えっ…」
鑑定結果に果実を持って手が止まった。
「ん?ミヅキどうしたんだ?」
ベイカーさんが固まった私に声をかけてくる。
私はきてきてと手招きするとベイカーさんの耳元で呟いた…
「鑑定してみたら…大人にはいいけど子供にはおすすめしない実だって…どうしようで食べちゃった」
ベイカーさんは驚いて私の持っている果実を見る。
もう三分の二は食べてしまっていた。
「は、吐き出せなのか!」
ベイカーさんが背中をさするができる気がしない。
「どうしよう…」
すると顔がポーっとしてきた…
「ミヅキ!」
フラフラとしだす私をベイカーさんが支えてくれた。
トロンと重くなった瞼を必死に開いてベイカーさんを見るとなんだか無性におかしくなる。
「あはは…ベイカーしゃんがふたりいる~」
呂律が回らなくなり頭がボーッとしてきた。
「ミヅキはどうしたんだ!」
「大丈夫か!」
私のおかしな様子にみんなが顔を覗き込んだ!
「プススス…みんなのまゆげーさがってるー」
全ての事が面白く感じる!ふわふわして気持ちいい!私は考えるのをやめた!
「お、おい!ミヅキはどうしちまったんだ…」
さすがのアランさんもミヅキを心配している。
俺は抱きかかえながらミヅキの赤くなった頬を撫でると
「きもちいーつめたーい」
何をしてもキャキャと笑う…まるで酔っぱらいのようだった…
「ん?酔っぱらい…」
俺はミヅキが持っていた果実を掴むとクンクンと匂いを嗅ぐ…すると微かだが酒のような匂いがした!
「コジロー!ロバート!これってまさか酒が入ってないか?」
鼻のいい二人に果実を渡すと
「確かに少しですが酒の匂いがします…ちょっと食べて見ましょうか?」
コジローが聞くと
「お前は駄目だ!」
慌てて止める…コジローは酒癖が良くないからな…
そこでロバートが食べて見ると…
「う、うーん…本当に少しだが発酵したような匂いがある。でも本当に微量だと思うぞ」
「ミヅキが言うには子供には良くない食べ物だったかもしれないと…」
その言葉にアランさんとギルマスは頷いた。
ミヅキが鑑定をしたのだろうと察してくれた。
「この程度の酒で酔うのか…」
アランがもう一度果実を食べてみるが酒と呼べるような物では無かった。
「ミヅキは子供だからな…それかコジロー体質かってところだろう」
「俺体質?」
コジローがなんの事だと首を傾げる。
「まぁ気にすんな、少し顔を冷やして様子を見よう…」
俺は心配そうにしてるシルバの背中にミヅキを寝かせて布をひも状にして括りつけた。
「シルバ、落とさないように見とけよ」
【当たり前だ!】
シルバは振動させないように歩き出した。
木箱はみんなで分担して収納にしまうと次の階段を見つけに歩いた。
「ミヅキはしばらく休みだ、その隙に行ける所まで行こう!」
俺の提案にみんなが頷くと
「シルバも可能な速さで付いてきてくれ、無理ならコジローにすぐに言えよ」
俺はコジローとシルバを見ると二人が頷き合う。
「早くても問題無さそうです!それよりもミヅキを安全な場所で休ませたいそうなので急ごうと…」
「わかった!ならこのメンバーだ…手荒に突き進むぞ!」
俺達はミヅキが寝ているのをいい事にダンジョンをひた走った!!
十六、十七、十八階と魔物を倒しながら突き進む!
シンクとプルシア、コハクの協力もありあっという間に地下十九階にたどり着いた。
「よし!残すところあと少しだ!」
十九階の扉を開くと…スンッ…
変な空気が全身を通り抜けたような気がした…体に寒気が走った。
「な、なんだ…今のは…」
見るとロブとロバート、コジロー以外は同じような顔をしている。
「これは…」
アランさんとギルマスが手のひらを見つめると…
「ベイカー、火魔法を放ってみろ」
ギルマスからの言葉に適当に前に向かって火弾を放とうとすると…
「火弾!」
何も出ない…それよりも魔力が全然感じられなかった!
「魔力が使えない?」
「そうみたいだ…ある程度の魔力を封じられる階…って事だろう」
「ミヅキが寝てて良かった…ミヅキは魔力がなきゃただの子供だからな…」
まだ赤い顔で寝ているミヅキの頬を優しく撫でた…するとミヅキがもそもそと動き出す。
「う~はれ~こころこ?」
まだお酒が抜けきれてないのか目が据わっている。
「ま、まだ寝てていいぞ」
再び寝かせよとすると
「だいじょぶ!あるけるかりゃ!」
シルバから降りようとしてそのままドスンと下に落ちた。
「ミヅキ大丈夫か!?」
抱きかかえようとすると…
「あ…」
「あっ?」
何か言おうとしている、下を向いたミヅキの頭をポンと触って様子を確認しよとすると…
「あはははははは!!」
急にミヅキが笑いだした!
「お、落ちちゃったー!あははは!」
何がおかしいのか地面を転がって笑っていると土で汚れる。
呆れて暴れるミヅキをだき抱えるとパタパタと服の汚れをはらってやった。
「お前、笑い上戸か?あんなちょっとの酒でこんなになるなんて…ミヅキは大人になっても酒は禁止だな」
俺がため息混じりに呟くと…
「なんで!わたしだいじょぶ!のめるよ!」
ミヅキが怒って睨んできた。
「駄目だ!それにお前は子供なんだから当分は無理だぞ!」
「こどもじゃなーい!おとなだもん!ほら!ちょっとはせいちょうしてるもん!」
ミヅキはモゾモゾと服を動かして脱ごうとしだす!
「こら!脱ぐな!ちょ!アランさん止めてくれ!」
「お、おお…ミヅキは酒癖悪そうだな」
アランはミヅキの服の上から自分の上着を着せてぎゅっと縛った。
「これなら脱げないだろ」
「うー!うー!」
ミヅキが顔を赤くして腕を広げようとするがビクともしない。
「こうなったらー」
ミヅキは魔法を使おうと魔力を練り出した。
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※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
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