文字の大きさ
大
中
小
160 / 639
番外編【ネタバレ注意】
書籍化お礼番外編『セバスさんとお仕事編 執事とお嬢様』
「では行きましょう、ミヅキ様」
セバスさんがスっと自然に手を差し出してきた…私はその手を緊張しながらおずおずと掴んだのだ。
「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ、ちょっとワガママなお嬢様ぐらいの気持ちでいてください。ミヅキさんぐらいの年の子ならまだ所作も気にすることありませんから」
セバスさんの言葉にほっと息を吐く。
「ミヅキさんは普通に楽しんでくれれば大丈夫です。それで全て解決できますから…」
「えっ?そうなんですか?」
はい、とセバスさんが楽しそうに笑う。
シルバ達はさすがに入れないので外で待機する事になった…扉の前を睨みつけるように待ちそうなので目立たないように屋根の上で待ってもらう。
【シルバ行ってくるね】
【気をつけるんだぞ、セバスのそばを離れるな】
【はーい】
セバスさんに先導され私は賭博場に足を踏み入れた。
中に入るとセバスさんが受付けに居たおじさんに何かをそっと手渡たした。
すると入れとばかりに中に通される。
「何渡したんですか?」
わたしがそっと聞くと
「お金です」
セバスさんは前を向いたままそっと答えた。
「まぁ賄賂…ですかね。揉めずに入店する為ですから」
セバスさんは私を見ると…
「ミヅキ様、来たいと言っていた場所ですよ。どれで遊びますか?お父様から好きな様にと言われておりますので気が済むまで楽しんで下さい」
セバスさんの声に従業員達がピクっと反応して私に視線を向ける。
「やった!!じゃあまずは…あれ!」
嬉しそうに反応して適当に指をさした。
すると店の責任者のような男が近づいて来た。
「いらっしゃいませ…初めて見る方のようですが…ここは誰かの紹介ですか?」
「あなたは…」
セバスさんが私を隠すように立つと警戒した顔で男を見つめた。
「これは失礼致しました。私この店の責任者をしております」
「ああ、それは失礼致しました。こちらのお嬢様はお忍びで来ておりますので名前はちょっと…ですが王都のちょっとふくよかな頭の後退が進んでいるあの方から…」
セバスさんが何やら男と話している。
「ああ、もしかしてゴルゴーン伯爵ですか?」
「そうです、あっこの事は内密にお願い致します…」
セバスさんがまた賄賂を渡した。
「もちろんです。今日はお楽しみください、よろしければ席までご案内致します」
責任者の男は笑って案内を始めた。
一体いくら渡したんだろ…男の笑顔が怖い…
私は大人しくついて行く事にした。
「ここは玉を転がしてどこの穴に入るか当てるゲームとなっております。自分が入ると思った数字の上にお金を置いて下さい。当たれば倍、外れればゼロ…単純なゲームですよ」
説明を聞いてカジノのルーレットを思い出す。
見るとテーブルに数字が描かれていたが、色は付いてない。
「一度どのような感じか見てみますか?」
微笑まれて椅子を引かれる、座れって事だよね。
私は素直に座ってゲームの流れを見たがやはりルールは同じようだ、テーブルに付いたディーラーっぽい男の人が玉を投げる備え付けられた窪みの付いたホイールの中に投げ入れた。
窪みにはランダムに数字が書いてある。
「ただ何処に入るか予想するだけですよ」
投げたボールがカランと音を立てて窪みに落ちる。
「31です」
ディーラーの言葉にかけていた客達の呻き声が聞こえる…どうやら誰もそこにはかけていなかったようだ。
「ミヅキ様どうなさいますか?」
セバスさんが椅子の後ろにピッタリと立って声をかけて来た。
「やってみたい!」
私は極力無邪気に答えるとセバスさんが微笑んで懐から袋を取り出した。
「ではこれをお使い下さい」
ズシッと重い袋を渡された…嫌な予感にそっと中を覗くと金銀に光るお金が沢山入っていた。
ひっ…
一瞬顔が強ばるのを直ぐに戻しておもむろに手を突っ込み小さいてで掴めるだけ掴むと テーブルに出した。
「うーん…じゃあここ!」
「11」の数字の上に金貨を一枚置いた。
責任者達が一瞬唖然とすると急いで飲み物など用意させる。
私達を上客と判断したのだろう。
「お嬢様、よろしければこちらをどうぞ。サービスです」
高そうなコップにジュースらしき物を注いで持ってきた。
「ありがとう~」
お礼を言うがそれには手をつけないでルーレットに集中する、他の客もかけたのでディーラーが玉を投げ入れた。
どうかなぁ~最初だし本当は外れた方がいいんだよね~
そんなことを考えていると…カランッ!玉は11の隣の32の穴に入った。
「あっ…おしい~」
私が悔しがるとセバスさんが耳元に近づいて来た。
「大丈夫ですか?これにはミヅキさんの加護は効きませんか?」
少し心配そうに囁くと
「大丈夫です、今一回は外れるといいなぁ~って思ったんですよ…だからかも…次は当たれって思ってみます」
私が答えるとセバスさんはなるほどと頷いた。
「どうかなさいましたか?」
コソコソ話す私達に不審に思ったのか責任者が声をかけてきた。
「いえ、惜しかったですねと励ましていました」
セバスさんがなんでもないと笑うと
「よーし!どんどんかけるぞー!」
私は今度は金貨を三枚重ね「20」の上に置いた。
「ではいきます」
ディーラーが投げると今度は入れ~と手を合わせてお願いする。
すると…ストンッ…
「20…です」
見事的中した!私は思わずセバスさんの方を振り返るとよく出来ましたとばかりに笑っていた。
「おめでとうございます。金貨6枚になります」
ディーラーが私の前に金貨を6枚置いた、それを3枚袋に返すと…また金貨3枚を適当な数字の上に置く。
「お願いします!」
私はディーラーさんをニヤリと見上げた!
セバスさんがスっと自然に手を差し出してきた…私はその手を緊張しながらおずおずと掴んだのだ。
「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ、ちょっとワガママなお嬢様ぐらいの気持ちでいてください。ミヅキさんぐらいの年の子ならまだ所作も気にすることありませんから」
セバスさんの言葉にほっと息を吐く。
「ミヅキさんは普通に楽しんでくれれば大丈夫です。それで全て解決できますから…」
「えっ?そうなんですか?」
はい、とセバスさんが楽しそうに笑う。
シルバ達はさすがに入れないので外で待機する事になった…扉の前を睨みつけるように待ちそうなので目立たないように屋根の上で待ってもらう。
【シルバ行ってくるね】
【気をつけるんだぞ、セバスのそばを離れるな】
【はーい】
セバスさんに先導され私は賭博場に足を踏み入れた。
中に入るとセバスさんが受付けに居たおじさんに何かをそっと手渡たした。
すると入れとばかりに中に通される。
「何渡したんですか?」
わたしがそっと聞くと
「お金です」
セバスさんは前を向いたままそっと答えた。
「まぁ賄賂…ですかね。揉めずに入店する為ですから」
セバスさんは私を見ると…
「ミヅキ様、来たいと言っていた場所ですよ。どれで遊びますか?お父様から好きな様にと言われておりますので気が済むまで楽しんで下さい」
セバスさんの声に従業員達がピクっと反応して私に視線を向ける。
「やった!!じゃあまずは…あれ!」
嬉しそうに反応して適当に指をさした。
すると店の責任者のような男が近づいて来た。
「いらっしゃいませ…初めて見る方のようですが…ここは誰かの紹介ですか?」
「あなたは…」
セバスさんが私を隠すように立つと警戒した顔で男を見つめた。
「これは失礼致しました。私この店の責任者をしております」
「ああ、それは失礼致しました。こちらのお嬢様はお忍びで来ておりますので名前はちょっと…ですが王都のちょっとふくよかな頭の後退が進んでいるあの方から…」
セバスさんが何やら男と話している。
「ああ、もしかしてゴルゴーン伯爵ですか?」
「そうです、あっこの事は内密にお願い致します…」
セバスさんがまた賄賂を渡した。
「もちろんです。今日はお楽しみください、よろしければ席までご案内致します」
責任者の男は笑って案内を始めた。
一体いくら渡したんだろ…男の笑顔が怖い…
私は大人しくついて行く事にした。
「ここは玉を転がしてどこの穴に入るか当てるゲームとなっております。自分が入ると思った数字の上にお金を置いて下さい。当たれば倍、外れればゼロ…単純なゲームですよ」
説明を聞いてカジノのルーレットを思い出す。
見るとテーブルに数字が描かれていたが、色は付いてない。
「一度どのような感じか見てみますか?」
微笑まれて椅子を引かれる、座れって事だよね。
私は素直に座ってゲームの流れを見たがやはりルールは同じようだ、テーブルに付いたディーラーっぽい男の人が玉を投げる備え付けられた窪みの付いたホイールの中に投げ入れた。
窪みにはランダムに数字が書いてある。
「ただ何処に入るか予想するだけですよ」
投げたボールがカランと音を立てて窪みに落ちる。
「31です」
ディーラーの言葉にかけていた客達の呻き声が聞こえる…どうやら誰もそこにはかけていなかったようだ。
「ミヅキ様どうなさいますか?」
セバスさんが椅子の後ろにピッタリと立って声をかけて来た。
「やってみたい!」
私は極力無邪気に答えるとセバスさんが微笑んで懐から袋を取り出した。
「ではこれをお使い下さい」
ズシッと重い袋を渡された…嫌な予感にそっと中を覗くと金銀に光るお金が沢山入っていた。
ひっ…
一瞬顔が強ばるのを直ぐに戻しておもむろに手を突っ込み小さいてで掴めるだけ掴むと テーブルに出した。
「うーん…じゃあここ!」
「11」の数字の上に金貨を一枚置いた。
責任者達が一瞬唖然とすると急いで飲み物など用意させる。
私達を上客と判断したのだろう。
「お嬢様、よろしければこちらをどうぞ。サービスです」
高そうなコップにジュースらしき物を注いで持ってきた。
「ありがとう~」
お礼を言うがそれには手をつけないでルーレットに集中する、他の客もかけたのでディーラーが玉を投げ入れた。
どうかなぁ~最初だし本当は外れた方がいいんだよね~
そんなことを考えていると…カランッ!玉は11の隣の32の穴に入った。
「あっ…おしい~」
私が悔しがるとセバスさんが耳元に近づいて来た。
「大丈夫ですか?これにはミヅキさんの加護は効きませんか?」
少し心配そうに囁くと
「大丈夫です、今一回は外れるといいなぁ~って思ったんですよ…だからかも…次は当たれって思ってみます」
私が答えるとセバスさんはなるほどと頷いた。
「どうかなさいましたか?」
コソコソ話す私達に不審に思ったのか責任者が声をかけてきた。
「いえ、惜しかったですねと励ましていました」
セバスさんがなんでもないと笑うと
「よーし!どんどんかけるぞー!」
私は今度は金貨を三枚重ね「20」の上に置いた。
「ではいきます」
ディーラーが投げると今度は入れ~と手を合わせてお願いする。
すると…ストンッ…
「20…です」
見事的中した!私は思わずセバスさんの方を振り返るとよく出来ましたとばかりに笑っていた。
「おめでとうございます。金貨6枚になります」
ディーラーが私の前に金貨を6枚置いた、それを3枚袋に返すと…また金貨3枚を適当な数字の上に置く。
「お願いします!」
私はディーラーさんをニヤリと見上げた!
感想 6,830
あなたにおすすめの小説
過保護すぎる家族に囲まれて育ったら、外の世界が危険すぎました 〜冷酷公爵の父と最強兄たちに溺愛される日々〜
由香過保護な父と兄たちに囲まれて育った少女。
初めての外は危険だらけ——のはずが、全部“秒で解決”。
溺愛×コメディ×ほんのり成長の、ほっこり家族物語。
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)
星乃和花おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。
団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。
副団長「彼女のご飯は軍事物資です」
私「えっ重い」
胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!?
ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。
(完結済ー本編16話+後日談6話)
【完結】悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
本編完結済です。
もっちもっち感謝祭で、リクエストいただいたお話を更新しています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
皆の動画をつくりました!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
表紙や動画にAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
一妻多夫の獣人世界でマッチングアプリします♡
具なっしー前世の記憶を持つソフィアは、綿菓子のような虹色の髪を持つオコジョ獣人の令嬢。
この世界では男女比が極端に偏っており、女性が複数の夫を持つ「一妻多夫制」が当たり前。でも、前世日本人だったソフィアには、一人の人を愛する感覚しかなくて……。
そんな私に、20人の父様たちは「施設(強制繁殖システム)送り」を避けるため、マッチングアプリを始めさせた。
最初は戸惑いながらも、出会った男性たちはみんな魅力的で、優しくて、一途で――。
■ 大人の余裕とちょっと意地悪な研究者
■ 不器用だけど一途な騎士
■ ぶっきらぼうだけど優しい元義賊
■ 完璧主義だけど私にだけ甘えん坊な商人
■ 超ピュアなジムインストラクター
■ コミュ力高めで超甘々なパティシエ
■ 私に一生懸命な天才年下魔法学者
気づけば7人全員と婚約していた!?
「私達はきっと良い家族になれます!」
これは、一人の少女と七人(…)の婚約者たちが、愛と絆を育んでいく、ちょっと甘くて笑える逆ハーレム・ラブコメディ。
という異世界×獣人×一妻多夫×マッチングアプリの、設定盛りだくさんな話。超ご都合主義なので苦手な人は注意!
※表紙はAIです
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。