ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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14章

658.お肉

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「えーどうしよう!」

私はズラっと並ぶ肉を見つめると…

「これなんか今流行りのハンバーグの材料に最適だよ!」

一際大きなお肉を見せてきた。

「「ハンバーグ…」」

聞きなれた言葉にコジローさんと顔を合わせる。

「知らないかい?ウエスト国では流行ってるって話だったけど…」

「あっ!知ってますよ!でも獣人さん達が知ってるのにびっくりして…」

「ああ、この先の孤児院の子達が最近売り出したんだよ」

「孤児院…」

まさか…

私達はとりあえず目に付いた肉を買い込むとその孤児院に向かってみた。

「ミヅキ、肉はそれだけで足りるのか?どう見てもあの人達には足らないと思うが…」

コジローさんが先程買った肉の量に疑問を感じて聞いてきた。

「あれは一応ですよ、だってシルバ達がきっといっぱい取ってくると思うから…」

あの三人の事を思って苦笑いをする。

「ああ、なるほど」

コジローさんも納得したのか頷いた。

他のお店も覗きながら孤児院を目指すと…

「いらっしゃ~い!肉汁滴るハンバーグだよ!」

聞いた事のある声が道の先から聞こえた、見ると見た事のある耳が目に入った。

「あっ!ミヅキ~!」

ピコピコと可愛く動く耳が私達に気がついて走ってきた。

「ルーク!」

兎の獣人のルークが笑顔でそばに来ると抱きついて来た!

私はそれを受け止めると…

「元気そうだね!ここがルーク達のお家なんだ…」

後ろに建つ建物を見上げた。

「うん!僕ら親無しだからね!あっ!待っててジュウト兄ちゃん呼んでくる!」

そう言うとルークは慌てて建物の中に入っていった。

「別にいいのに…ジュウトならまた来たのかとか言いそうだよね」

「そうだな」

苦笑して待っていると

「ミヅキ!!」

ジュウトがエプロンを付けてフライ返しを持ったまま飛び出して来た。

そしてこっちを見て驚いた顔をしている。

「あっ!ジュウト~元気?」

ヒラヒラと手を振ると…

「お前ら」

私達の姿を見てほっとした顔を見せた。

あれ?思ってた反応と違う?

「どうしたの?ジュウトの事だからまだ居たのか!とか言われれるかと思ったのに~」

笑っていると…

「わ、悪いかよ…俺が心配したら…」

ぷいっと頬を染めて横を向いた。

ツ、ツンデレ~

可愛いジュウトの仕草にニヤニヤとしてしまう。

ジュウトがチラッとこちらに近づこうとすると…

「ミヅキが来たって本当!?」

店から他の獣人の子達が飛び出してきた。

「わー!本当にミヅキだ!コジローもいる!」

「また会えて嬉しい!」

「あれ?ベイカーとシルバさんは?」

可愛い獣人達がジュウトを押しのけて私達の周りに群がってきた。

ベイカーさん達が呼び捨てでシルバだけさん付け…まぁいいけど…

「ベイカーさんとシルバ達は狩りに行ってるよ。そうだ!この後人族のギルドでみんなでご飯食べるんだ!良かったらみんなも来てよ!」

「「「「「いいの!?」」」」」

獣人達がキラキラとした顔でこちらを見つめる。

「もちろん!ねぇコジローさんいいよね?」

もう条約が交わされたのなら堂々と仲良くしても問題ないだろう!

「ああ、いいんじゃないか?」

コジローさんも笑顔で頷いてくれた。

「いくいくー!ミヅキの料理がまた食べられるなんて…楽しみ!!」

「ジュウト兄ちゃんのハンバーグも美味しいけどミヅキの料理…やったー!」

獣人の子供達が嬉しそうに駆け回る。

「ジュウトも来てくれる?」

私が聞くと

「ま、まぁこいつらだけ行かせる訳にも行かないからな…」

仕方なさそうに頷きながら尻尾はしっかりと左右に揺れていた。

「ふふ、来てくれてありがとう。じゃあこの後もう少し買い物して料理するから夜になったら来てね、他にも来たいって人がいたら大歓迎だよ」

「わかった」

ジュウトは頷くと

「ほら!お前たち夜に行きたいなら自分のする事を終わらせてからだぞ!」

ジュウトが声をかけると

「あっ!僕まだ部屋の掃除まだだった!急がないと!」

「私も頼まれたお使い行ってくる!」

獣人の子供達が慌ただしく動き出した。

「じゃあ俺もまだ料理作らないと…でも終わらせて絶対行くから」

「うん!待ってるね!」

私達はみんなに手を振ってまた買い物へと向かった。

人数が結構増えてしまったが…まぁ大丈夫だろ。

「何を作るんだ?手伝えることはあるか?」

コジローさんが荷物をたくさんの持ちながら聞いてくる。

ここでもやはりあまり収納魔法を見せない方がいいと荷物を持つまでくれたのだ。

「そうですね~やっぱり肉料理やらないとみんなガッカリしちゃうよね」

「まぁ主にシルバさん達だが…」

「後は…肉が苦手な子もいるかもしれないからなぁ…それに量があるのがいいよね!」

何がいいかなぁ…

私は頭を悩ませた。

ギルドに戻ると…

【ミヅキ!やっと帰ってきた!】

ギルドの外でシルバが待っていた。

すぐに寄ってくるとその体をすりすりと擦り寄せて私の体をホールドする。

【シルバおかえり!】

近づいてきたシルバの体をぎゅっと抱きしめた。

【帰ってきたら居ないから驚いたぞ!】

【えーちゃんと出かけますって言ってから出かけたよ?それよりどうだった?狩りは楽しかった?】

下がる眉をグイッとあげて聞いてみると…

【まぁまぁだな、ベイカーとアランがいなけりゃもう少し遠くに行けたんだがなぁ…】

じろりとベイカーさん達を睨みつけた。

「シルバ!なんだよその顔!どうせ俺達の悪口でも言ってるんだろ!」

ベイカーさんがシルバの顔に文句を言いながらヅカヅカと歩いてくる。

「ベイカーさん、おかえり!お肉いっぱい取れましたか?」

「うん…ああ、まぁな。今ギルドの人達に手伝ってもらって捌いてるからミヅキは裏に近づくな」

「はーい!じゃあ表の方を使ってもいいかな?人数多いから手伝ってくれる人いるといいんだけど…」

「大丈夫だろ、ロブさんに声かけとくよ」

「よろしく!じゃあコジローさんとシルバ達はこっちで用意しよ」

【ああ】

シルバ達とギルドの表に向かう事にした。





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