ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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14章

663.瞳

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「な、なんでしょうか?」

私は綺麗なヴィーラ様に睨まれて縮こまる…

後ろでは付いてきたコジローさんが心配そうに私に近づこうとすると…ヴィーラ様がガバッと私を抱き上げた!

「やっぱり可愛い~!見た時から気になってたのよね~」

ぬいぐるみを抱くようにぎゅっと締め付けられる。

胸が…大きくて苦しい…リリアンさんといい勝負かもしれない…

幸せな気持ちで気が遠くなってくると…

「ヴィーラ!やりすぎだ!」

アトラス様が慌てて止めてくれた…

「ミヅキ!大丈夫か?」

ヴィーラ様からやっと引き離して取り上げてくれたアトラス様の心配そうな顔が見えた。

「う、うん…幸せで死ぬかと思った…」

ふーっと息を吐くと

「す、すまない…ヴィーラはその…馬鹿力で…」

言いにくそうに答えると

「あなた酷い!私の事そんな風に思ってたのね!」

ヴィーラ様がプクッと頬を膨らませる。

綺麗な顔をしているがその可愛らしい表情にキュンとしてしまう。

「ヴィーラ様…可愛い」

「あら!ミヅキちゃんも凄く可愛いわよ!バイオレッドやアルフレッドといい勝負ね」

「ありがとうございます」

でも二人には敵わない…なんたってあの素晴らしい耳と尻尾がついてるからね!

息も落ち着いて来るとアトラス様が下ろしてくれた。

「ごめんなさいね、ついあの人にするみたいに抱きついちゃって…今度は気をつけるから、もう一回いい?」

ヴィーラ様が手をさし出した。

「もちろんです!」

私は嬉しいとヴィーラ様に抱きついた!

「あーモチモチ!可愛い~食べちゃいたいわ」

ヴィーラ様がニコニコと笑うとその白い綺麗な耳と尻尾がピコピコと動く…

ヴィーラ様の綺麗な顔を間近で見つめる、すると瞳を見て左右の色が違うことに気がついた。

オッドアイだ!

「ヴィーラ様の瞳、綺麗ですね…」

うっとりと見つめていると獣人達がヒュッと姿勢を正した気がした。

「あら…ミヅキちゃん気がついた?」

ヴィーラ様がスっと瞳を細くする。

「うん!オッドアイですね!凄く綺麗…ヴィーラ様に似合ってます」

「オッドアイ…?」

ヴィーラ様がなんの事だと目を見開く。

「左右の目の色が違うことですよ。白猫によく見られるって言ってたかなぁ…神秘的で幸運を運ぶって言われてます」

「幸運…」

「いいなぁ~」

羨ましくてその瞳を見つめていると…

「ふふ…」

ヴィーラ様の瞳が嬉しそうに細まる。

ん?

「どうしました?」

なんか変な事言ったのかな?

首を傾げると

「普通はこの瞳を見ると気味悪がるんだけどね…」

「えー!こんなに綺麗なのに?…嫉妬ですかね?」

真剣な顔で聞き返すとヴィーラ様の顔がクシャと嬉しそうに笑った。

「プッ…ミヅキちゃんて本当に面白いわ…この瞳を褒めてくれたのは家族以外で初めてよ…そっか…幸運か…」

ヴィーラ様がそっと自分の瞳を瞼の上から触った。

「アトラス様はそのおかげで王様になれたのかも知れませんね!」

「そうだな…」

話を聞いていたアトラス様も嬉しそうに頷くとそっとヴィーラ様を抱き寄せた。

「君と出会えた事が俺にとってまさに幸運だよ」

「あなた…」

おお…なんか目の前でラブラブしておりますなぁ…

なかなかない機会なのでじっくりと二人を眺めていると…ヴィーラ様の尻尾が嬉しそうにピコピコと動き出す。

ついその動きを追ってしまった。

「ふふふ…これが気になるのね。あの人のも嬉しそうに触っていたものね~」

私の様子に気がついて目の前でその尻尾をユラユラと揺らす。

私は招かれるように尻尾に合わせて体を揺らすと…尻尾が首元をサッと撫でた。

「きゃあ~」

あまりの触り心地の良さに悲鳴のような声をあげる。

「いくらでも触っていいのよ」

「ほ、本当ですか!」

「ええ」

ヴィーラ様が聖母のような微笑みを返す。

そっと壊さないように優しくその白く輝く尻尾を両手で包み込む。

ほのかな温かさが気持ちいい、妖艶に動く尻尾に魅了されていると…

「お母様…いいなぁ」

バイオレッド様が羨ましそうに見ている。

「あっ!すみません!バイオレッド様も触りたいですよね」

慌てて尻尾を離した。

自分のお母さんが人の子に取られたらいい気はしないよね…少し残念だが…

眉を下げ、名残惜しげに尻尾を離す。

「あら、もういいの?耳もいいのに~」

「い、いえ!」

そんな失礼はさすがに…とブンブンと首を振る。

「ならミヅキ、私の触ってみる?」

バイオレッド様が自分の頭を差し出した。

「え?いいんですか?」

「もちろん!お父様もお母様も気持ちよさそうに触られてるんだもの…私も触って欲しいわ!」

「そ、それなら…」

ヴィーラ様に抱っこされながらバイオレッド様の綺麗な父親似の赤毛を撫でる。

見ればバイオレッド様の瞳はヴィーラ様の右目と同じ色だった。

頭から耳までにかけてそっと撫でてみる…耳に触れるとピクっと反応したのがわかった。

「あっ、すみません!痛かったですか?」

「う、ううん…もっと撫でて…」

「は、はい」

今度はもう少し強く何度か撫でてみると…

「気持ちいい…」

バイオレッド様の顔がトロンととろけた。

今にもゴロゴロと喉を鳴らしそうだ…

「ミヅキの手って不思議だわ…なんでも許してしまいそうになる…アルフレッドも撫でて貰えば?」

「えっ!ぼ、僕も?」

アルフレッドが驚いて自分を指さした。

「あなたも是非とも撫でて貰いなさいよ!病みつきになるわよ」

バイオレッド様が恥ずかしがるアルフレッド様を引っ張ってくる。

「バイオレッド様無理やりは良くないですよ」

私が苦笑すると

「そうよ、バイオレッド、アルフレッドに謝りなさい…でも、アルフレッド…本当に気持ちいいわよ」

ヴィーラ様が優しく微笑みアルフレッド様の髪を撫でた。

アルフレッド様が少し考えると…

「じゃあ…お願いしてもいいかな?」

そっと頭を差し出してきた…

耳を少し下げて伺う感じに庇護欲がわく!

「か、かわいい…んん!では失礼します」

ヴィーラ様に似た毛並みは高級感ある質感で何度でも触りたくなる心地だった。

はぁ…この恥ずかしそうな顔も凄くいい!

大満足でアルフレッド様の頭を撫でさせてもらった!
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