【ありがとうございます!!底辺の壁突破!!】拉致放置?から始まる異世界?生活?【進めー!!モフ☆モフ!!】

uni

文字の大きさ
70 / 409

中−36 農国王都スタリッツァ 到着。

しおりを挟む

スタリッツァ行きの馬車は毎日出ていた。さすが首都。
道はプスコほど広くはないが、石畳になっている。首都から主要都市やそこそこの町へは石畳が整備されているとのことだ。降雪大国ならではだろう。

途中でそこそこの町に一泊しただけで、翌日昼過ぎにはスタリッツァに到着した。
スタリッツァはオーウトから来ると、山から下って来る時にその全容が遠くから見渡せる。
街なかに入ってから停車場まで向こう時間で1時間くらいかかったろうか、それだけでかい街だ。武国の王都並かそれ以上かもしれない。

冬の降雪時、スタリッツァはやろうと思えば街なかの大通りは除雪できるだろうけど、冬はソリが主要な運搬道具になるので、わざと除雪しないで固めるそうだ。
その風景もみてみたいなと思った。

スタリッツァ王城はさほど大きくはない。
「効率を重視しているんだよ、夏はすすしい土地だから良いが、冬は暖房がなー」と御者が言っていた。

その言葉を思い出しながら、街なかの馬車に乗って街を眺めているとそのとおりで、家々の屋は気持ち高さが低い。階層があるものも、やはり低めだ。
プスコやオーウトでは気が付かなかった。
そういう目で見ると、着いた宿の壁も厚めだと気がついた。

「冬は外にもう一つ扉を付けるんだ。中の温かい空気が外に逃げにくいようにね」
とはやどの主人。

「転移魔法使えて、雪を全部南国に送れたら万々歳なんでしょうけどね」と俺
「あっはっはっは!!雪にシロップかけて大儲けできるなー!はっはっは!!」宿の主人

ここも御者のおすすめの宿。街の中央近く。市場やメインの大通りに近く、その裏通りが庶民に身近な通りだそうだ。

ここにも銭湯があるというので行った。
メインはサウナらしいが、浴槽もあった。
オーウトよりかなり低地なので、夕方でも肌寒いほどではなく、湯上がりにちょうどよい気温だった。

晩飯時にスタリッツァでやることを泉さんと話し合った。ちなみに宿の飯はやはりうまかった。亭主はムーサリムではないとのことなので、一般的な農国料理だったが、うまかった。トマト系のシチューに、なんか粉もので肉や野菜を包んだものが入っていた。それとご飯。

公務としては、
・東武領領主様への報告書を書く。ついでに手紙があれば手紙も。
・武国の農国駐在武官邸に行く。報告書と手紙を依頼し、その他状況を聞いたりの話し合い。
・福田さんに依頼した、情報収集のための商会ができていれば、そこにも訪問。
私事としては、
・スパイスなどを仕入れ、レシピをまとめ、作り方をわかりやすく書き、すべて一緒に小館村の村長宅女性陣に送る。王都の東武領邸経由になるが。
・泉さんは、いろいろな食い物を調べたい(食べ歩きたい)とのこと。ケーキのみならず、ということだ。

今日はここスタリッツァに到着してこの宿まで街なかの馬車に乗り、宿の近くの銭湯にいっただけだが、その感じでは、首都なのにわりかし穏やかな雰囲気を感じた。
東京や大阪のような雰囲気はなく、地方の小都市程度ののんびりさかな?と思えるくらいな安心感・安全感。

部屋でウオッカっぽいスピリッツを2人でちびちびやったら程なく眠気が来たので、2人とも早めに寝た。


翌朝
「明けがたにアザーンが響いていましたねー、モスクが近くに在るんでしょうかね」
と泉さんに言うと、
「あ?そうだったか?ぐっすりだったのかな?気づかなかった」
まぁ、気にしないと気づかないかもなー、アザーンは唄みたいな節回しだからなー

多分、俺らがオーウトからここまで乗った馬車の御者はムーサリムなんじゃないかな?だから彼の街オーウトのムーサリムに人気のある宿がここだった、とか。
人種も宗教も結構雑多な街だと聞いたので、なかなかおもしろいかも知れない。


朝食は、塩系の野菜とベーコンのスープと硬パン。重いだけあって腹に溜まりそう。他の客がやっているように、スープに硬パンをつけながら食べた。
他の客は素早く食べ、そそくさと外に出ていった。大半が仕事で来ているだろう。あっちの俺の世界のように、旅行などはあまり一般的ではないとは、武国にいたときから知ってはいたが。

初日なので、食事が終わったらそのまま街に出てみた。
泉さんは勿論喫茶店を探している。
もう店屋も商会なども開いている。

一応裏通りだというが、オーウトの表通りくらいの大きさで、人通りもそのくらいあった。
なので
「泉さん、こりゃ、もう一つ裏に入ったほうが面白そうですよ、」
と誘い、裏通りと裏通りの間の路地を歩く。それでもオーウトの裏通りくらいだ。

「こりゃ、あれだな、冬は雪がたまるので道が狭くなる。だからわざと大きめにしてるんだろうな。二頭引きのソリくらい通すんだろ」泉さん
なるほどねー。
「寒いだろうけど、一度冬にも来てみたいですねー」
「ああ、俺は寒いの平気だけどな」
すんませんね、俺が弱くて。小館でも雪がふったひにゃー、寒くてしかたがなかったからなー。
小館は通常雪は降らない。風も吹かないし、晴天のときが多いので、過ごしやすいのだいたいは。


「お、、」泉さんが脇の小さめな路地に入り、その路地の入り口二軒目の小さな家の門をくぐる。
「泉さん勝手に、、」と言いかけた時、玄関ドアにかかった「開店」の札が目に入った。

かちゃ、チリンチリン、、

泉さんの望みどおり、喫茶店であった。
表からだと何屋だかほぼわからない。

「窓辺にな、ほれ、あの客。さっき茶を飲んでいたんだ。だからな、」
めざといなぁ、、喫茶店に関しては、、、


スタリッツァショコラケーキ、シナモンミルクティー、
オーウトマサラクッキー、青りんご茶。

メニューを見ると、各地の特徴を捕らえたものに地名を冠しているようだ。ここに居るだけで各地の味を少しだけ味見できる、というわけだ。
外国のもあった。カクラマカンバタパン、バター茶のセットや、番茶と武国きんつばのセット、とか。

訊くと、オーナーは各地を旅してきたそうな。で、最後に奥さんとここで出会い、ここに落ち着いたという。

俺らが居る短い間だけでも、何人かの知らない言葉を話す者たちがやってきた。オーナーと親しそうに挨拶したあと、席に着く。外国からの常連だろうか。
遠い異国で、自分の国の言葉を話す茶店があったら、毎回顔出すよなそりゃ。

「こりゃ、毎日ここに通い、一日中いれば、一ヶ月もすりゃ、結構な言葉が話せるように成るんじゃないか?」
とか勝手なこと言う泉さん。そこまで多くの会話はしていない様子だった。
でかい農国の王都だけあって、様々な外国から多くの者たちが来ているんだな、ということが実感できるおもしろい喫茶店だ。

「宿の朝飯をキャンセルして、毎朝ここで食べますか?」俺
「おお、いい案だな!決定な!!」という泉さんは、各地の料理を食べ尽す予定だろうか。


その喫茶店を出た後、その通りをブラブラした。
幅は4-5mくらいの小さな路地。冬にはソリがすれ違のが厳しいかな?くらいになるだろうほど。
でも、両脇の家々は大体商屋だ。
小物、衣類、食料品、薬、食堂、箱など梱包材を表に積み上げている店、雑貨屋、飲み物屋、町医者、針医!、床屋、工具屋、、、武具屋は見当たらない。どこか別のラスタフのように鍛冶屋通りとかあるのだろうか。

小さい教会があった。小さい入り口の扉上に、これも控えめな色合いのステンドグラスが嵌め込んである。
目立たず、派手さも偉さも何も纏わず、存在しているだけ。
モスクみいたいに人々の寄り集まる場所には鳴っていない様に見える。
でも、宗教だ!とかを全く主張していないその存在しているだけ、というのがとても自然に見えた。存在して良いものに見えた。

「少し見ていきましょう」俺
泉さんは黙って付いてきた。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

転生したらただの女の子、かと思ったら最強の魔物使いだったらしいです〜しゃべるうさぎと始める異世界魔物使いファンタジー〜

上村 俊貴
ファンタジー
【あらすじ】  普通に事務職で働いていた成人男性の如月真也(きさらぎしんや)は、ある朝目覚めたら異世界だった上に女になっていた。一緒に牢屋に閉じ込められていた謎のしゃべるうさぎと協力して脱出した真也改めマヤは、冒険者となって異世界を暮らしていくこととなる。帰る方法もわからないし特別帰りたいわけでもないマヤは、しゃべるうさぎ改めマッシュのさらわれた家族を救出すること当面の目標に、冒険を始めるのだった。 (しばらく本人も周りも気が付きませんが、実は最強の魔物使い(本人の戦闘力自体はほぼゼロ)だったことに気がついて、魔物たちと一緒に色々無双していきます) 【キャラクター】 マヤ ・主人公(元は如月真也という名前の男) ・銀髪翠眼の少女 ・魔物使い マッシュ ・しゃべるうさぎ ・もふもふ ・高位の魔物らしい オリガ ・ダークエルフ ・黒髪金眼で褐色肌 ・魔力と魔法がすごい 【作者から】 毎日投稿を目指してがんばります。 わかりやすく面白くを心がけるのでぼーっと読みたい人にはおすすめかも? それでは気が向いた時にでもお付き合いください〜。

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

処理中です...