386 / 409
後後255 泉の徘徊 4
しおりを挟む異界の一つじゃないか?と言う匕王。
異界は数え切れないほどあるそうだ、と匕王は続ける。
過去から、泉のように異界に引きずり込まれ、どうにか戻ってこられた者もいる。その話を聞くと、それぞれの異界は別物だと思われることも少なくない。
帰って来れた者の話を聞くと、本人が異界に馴染むのは不味いと感じた。馴染んだら終わりだと思ったと。
で、異界に入った最初の頃はその異界と本人との結び付きは曖昧らしく、その曖昧な時になんからかしらがあれば抜け出せる、と感じ、それを自分で行ったものも居れば、今回のように外から衝撃を与えてより不安定にする場合もある。
泉に力を与えたのは、あの衝撃で逃げられなかった場合、泉が自分のちからであの異界を不安定になるように破壊の限りを尽くせるように与えた。と匕王。
泉大ショック。あれであそこで破壊の限りを尽くせたのか。あの化物どもを相手に・・・。
長生きなドラゴン一族だからこそ、そのような情報得て共有できている。
人やら獣人やら魔人達ならばそのようなことは知らないだろう。なのでいったきりで終わってしまうのが大半だろう。
帰ってきた者も、自分でさえそのうちにアレは夢だったのだろう、で終わるだろう。
恐ろしいことだ。 自分が経験した事実すら信じなくなることが恐ろしいw
まぁ、泉はそんなゴミではないので大丈夫だろうと太鼓判押す匕王。
なぜそんなことが起きるのかはわからないが、前兆が寸前に在るようだと言う匕王。
「なんかおかしなこと、普段ありえないんじゃないか?みたいなことがあるんだ、しかも立て続けにあるか、在る様子になるか、らしい」
ああ、あの破壊高周波女か、、それと立て続けの痴話喧嘩。
「確かにそうだったな」
「なるほど、泉もか」
「で、最近だといつぐらいにあったんだ?」
「ああ、つい100年ほど前だ。」
つい?ドラゴンってやつぁ・・・
「一度あると連続するのか?」
「いや、たまーに一度、くらいのようだ、捉えている情報のみでは、だけどな」
「ふむ、警戒が必要だな。」
「ああ、どうすれば警戒できるか?だがな」
「・・・・・ドラゴン、何千年とか生きているんで、そのくらい見出したんじゃないのか?」
「いーや?めったに無いし、ドラゴンはそういうの遭ったこと無いし。」
「いや、遭っても喜んで突っ込んで行って、帰ってこないだけだろ?」
・・・・・ぽん!と手を打つ2人。
「なるほど!」「ほんに!」
こいつら・・(泉)
「多分、向こうでボスになりきっちゃってんじゃねーのか?」泉
「ああ、ありえるな」
「そうでしょうね、たのしく暮らしていることでしょう!」
いーのかよ?
「・・・・・人為的に、あそこに行くこと、できるか?」
「ドラ為的に?」
「ああ、 ドラ為的に、だ」
「やってみたいですね?」后
「奇遇だな、私もそう思った」匕王
怖いもの知らず。
もしかしたらそうなるかもな?と思って、言ってみただけなのだが、やっぱそーなったか。
どうしたもんだろうか?と思案する泉。
なんか最近急に怪しくなってきたよなぁ、魔法が出始めてからだよなー。
まだ魔法なんぞ周囲に無かった頃が懐かしい、戻れるならば戻りたいものだ。
とすら思う泉。
確かに、やりすぎじゃね?くらいになってきてるよなー。
もすこしフツーの生活にしてくれよ、と思う。じゃないとまとめきれないぞ?
誰が?
だが、匕王とお后のお話し合いの結果、
「じっくり研究してみる」
ということだった。
無闇矢鱈に魔法を放っても意味ないだろうし、全く方向性がわからん。なので情報収集から始めるとのこと。
わりと正常な発想?
「なので、半分死んで仮死状態であっちの祖先達に聞いてくる」
とかいい出す匕王。
やめておけ、戻ってこれなくなるぞ?
と泉が言うと、「やっぱり!」と后が匕王を止める。
「ふむ、いい考えだと思ったのだが」
「うん、行き帰りが安全になればな」と応える泉。一応ツッコミだ。
その後、匕王が3人転位で王宮に。
王宮の人たちは泉を懐かしがった。
お転婆なお嬢ちゃんだと思ったらおっさんだった件として扱われて居る様子だ。
ケーキをいっぱい出してくれた。
ブートッチ並の美味いケーキ。ここは日のいずる国だから。
夕方に東武領領都領主邸に送ってくれた。
丁度領主もゲートを通って王都の学園から戻ってきていた。
ゲートの使い方が荒くなっている件。
こういうのも異界への繋がりの件と関係してくるのだろうか?
「あ、シューレが何か知っているんじゃないか?」泉
ほん!
「なるほど!、では、おぬし達はこれから村に帰るのだろう?私達も一緒に行こう!」匕王
で、らくらく転位で匕王夫妻、泉、ガク、アニャータ、そして話を聞いて付いていきたいと言った領主様も一緒に、小館村に跳んだ。
ーー
「あー、面倒くさい。」シューレ
「行くのが?」ガク
「いや、あっちの奴等とか、ことわりとか、いろいろ違うんだよ、こっちと。すっごくな。何もかもが面倒くさい」
「・・・ちなみに、行った事、あるのか?」泉さん
「なんどかな。いやいやだけどな。仕方無しにな」シューレ
「「ほう!」」匕王、后、
領主様はなんという顔していいのか?みたいな顔して言葉を発してない。
「確かに、俺があそこに入るだけでも難儀したからなぁ、、からかわれてるかんじでな。行きたくもナイのに勝手に誘導されてな」泉さん
「ああ、そういう世界なんだと思っとけ。あの世界自体に意思が在るってな。ネジ曲がってるんだ、ものすっごく」
今にもペッ!!とつばでも吐きそうな勢いで言うシューレ。
「なので、つまらん好奇心起こすと必ず後悔するぞ?取り戻せないぞ?」
何が?と思うのだが、訊くのはこわいかな?
「何がだ?」泉さん
「おまえ、口が頭に上になったらうれしいか?」
「・・・・わかった、好奇心もたない」
「大正解だ」
すんげーイヤ!!
やっべーよ、俺そんなんなるとこだったのか?!!まじやっぺー!!(泉)
「日のいずる国の国王とお后様よ、この度は拙者を助けてくださり、まじありがとう!!ほんと助かった!!感謝しきれない!!ありがとーーー!!!」
まじで感謝している泉さん。王と后にしがみついているよ。
「ま、そんなとこだ。」シューレ
「シューレ、俺、向こうの世界から送られた先がここの世界でほんっとに良かったよ」ガク
「まぁ、そうだろう。かなり良い方だと思うぞ。なにせ”ひとがた”だからな。」
何気に恐ろしいことを言うシューレ。何を知ってるのかな?
「えと・・・」
「小石で、移動時は転がる。年齢へるとどんどんすり減っていく。ものを食わないでいいのが楽らしい。」
「いや、イヤだから!!」
「地上物はみな風ですりへり、わずかに海があるのみ。風となった生き物?はただ吹く、あっちからこっちに流れていくだけ。食わないでいいし、永遠にそうしてられる」
「罰ゲームでしかないよね?」
「空気の無い世界。というか、何もない世界。お前の意識のみ。他者の意識も無い。お前の意識が一つの世界。ってんもあるらしいぞ」
「何がおもしろいの?永遠の禁固刑でしかないよね?」
「だよなぁ?魚とかのほうが万倍マシだよな?」
「・・・確かに魚がとても幸福に思えてきた」
「食うなよ?」
「いやいや、食うよ、うまい魚は」
「残虐なやつだな?」
あんたがなぜ言えるかな?
「では、火のみの世界とか?」匕王
「ああ、あるだろうな。おもしろいと思うか?」
「いや、全く」
「だよな」
「神様の世界ってのは?」ガク
「そこは知らないなぁ、」
「シューレ殿でも、か。」匕王
「まぁ、そのうちに知ることができるんじゃないか?」
「何年後?」ガク
「数千年?」
「いねーよ」
「私らは年取ってますが、まだまだ丈夫でしょうね」お后
「ああ、その程度ならな」匕王
こいつら桁違い!!
「潰せなのか?そんな人さらいみたいな世界を」泉さん、まだ怒っている?
「ああ、そうだな、機会があったら言っておこう」シューレ
誰に?とは、誰も質問しなかった。
一応、そんな一件でありました。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
転生したらただの女の子、かと思ったら最強の魔物使いだったらしいです〜しゃべるうさぎと始める異世界魔物使いファンタジー〜
上村 俊貴
ファンタジー
【あらすじ】
普通に事務職で働いていた成人男性の如月真也(きさらぎしんや)は、ある朝目覚めたら異世界だった上に女になっていた。一緒に牢屋に閉じ込められていた謎のしゃべるうさぎと協力して脱出した真也改めマヤは、冒険者となって異世界を暮らしていくこととなる。帰る方法もわからないし特別帰りたいわけでもないマヤは、しゃべるうさぎ改めマッシュのさらわれた家族を救出すること当面の目標に、冒険を始めるのだった。
(しばらく本人も周りも気が付きませんが、実は最強の魔物使い(本人の戦闘力自体はほぼゼロ)だったことに気がついて、魔物たちと一緒に色々無双していきます)
【キャラクター】
マヤ
・主人公(元は如月真也という名前の男)
・銀髪翠眼の少女
・魔物使い
マッシュ
・しゃべるうさぎ
・もふもふ
・高位の魔物らしい
オリガ
・ダークエルフ
・黒髪金眼で褐色肌
・魔力と魔法がすごい
【作者から】
毎日投稿を目指してがんばります。
わかりやすく面白くを心がけるのでぼーっと読みたい人にはおすすめかも?
それでは気が向いた時にでもお付き合いください〜。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる