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後後277 これ以上増やされても・・・
しおりを挟む宿の部屋を変え、その後武官の邸そばで張っていて、それからずっと付けていたという。
根性はあるばぁさんであるっつ!!
まぁ合流してしまったものはもう無碍にしても可哀想だし。
ということで、昼に起きてきた泉さんもすんなり了承して、午後からケーキめぐり。
各ケーキ屋では、グレイスは余り食べず、泉とアニャータの食べる姿を喜んでみていた。
そーいや、グレイスさんは泉さんになってからはあまり一緒に居たこと無いんだよな。小館に居た時くらいか?長い時間はなかったんじゃないかな?覚えて無いだけかもしらんけどw
なので、姪っ子達が喜んでいる姿を愛でているばあさんという図は、微笑ましく見えた。
が、
「もうそれ以上進めないでいいからっつ!!」俺
「いや、まだ食べたそうにしているだろう?かわいそうじゃないか!!」ばばぁ
「デブるほうがもっと可愛そうなんだがな?」俺
「・・・・・・」
腹に手をやるアニャータ、顎に手をやる泉さん。
いや、そんなすぐに顎のにくにならんよ・・・。前回は二重顎になったのだ。
「それに夕食はちゃんとまともな食事をしないと。そっちを気にしろや!!」
「むう、・・それもそうか・・。」
あれ?このばぁさん、子供いないの?
(アニャータ、グレイスさんって子供いないの?)
(え?いますよ大勢。みなもう中年以上ですけどね。孫も多いハズだし。)
(・・・・なぜ?)
(皆男の子なんですよ。)
うん、よくわかるわ。
(あれ?旦那は?)
(どっかでなんかしているはずですけども・・・)
(曖昧?)
「ああ、私の連れ合いか?」
聞いてたの?
「まぁ、家督を譲ってから好き勝手やっててなー、しょっちゅうどっかに飛び歩いている。旅行好きなんだ。」
「どっちかというと、冒険好き?」アニャータによる修正入りました!
「ほう!冒険とな!どんな冒険だ?」泉さん食いつく!
「・・・どっかの山登ってドラゴンの卵の殻を拾ってきたり、・・・どっかの深い森に入って胴回りが3mもありそうな蛇の抜け殻見つけてきたり、・・・大昔のなんかの骨を拾ってきたり、とかが多いかな?」
「・・・・ごみ蒐集家?」俺
「・・・・まぁ、近い・・かも。」グレイス
「・・だがな、そのゴミを取りに行く過程がすごそうだぞ?」
泉さんもゴミ認定きました!!
「あの真面目そうな叔父さんが、そんなんなっちゃたのは、なぜですか?」
「ああ、もともとそういうの好きだったんだ。結婚する前はそういうことばかりやってたな。家督を得てからできなくなった反動が、隠居してから一気に出たんじゃないか?」
恐ろしいな?
「・・・・一族に、他に、そーゆー人、いるの?」
「いや?皆アレを見ているからなぁ、そういう気があっても自制しているんじゃないか?」
(反面教師)
(他にもいるんですねぇ生徒たち)
ww
そういう一族なんだなー。
「まぁ、こっちよりも安全そうでいいかな?」
「いやいや、アニャータの家族もまだマシかもしれんぞ?」
「結構です。遠慮しますので絶対に近づかせないでくださいね?」
釘をおもいっきりさしておかないと!
「なんかあったらもう小館、王様の離宮も却下させますよ?でないと俺らマジ出てくから?」
「ええ、私も村の皆さんを誘います、思い切り誘って一緒に他に行きます。どこの国がいいかなー?」
「ドラゴニアが食べ物美味しかったなー♪」
「いいですねっつ!!」
「・・・わかったから脅すな。」
「んじゃ、保留で。いい?アニャータ?」
「え?・・まぁ、いずれ・・」
あれ?
「俺は酒がうまけりゃどこでもいいし、シューレもドラゴニア面白かったとか言っていたんで、行くじゃないか?」
と、泉さんトドメ。
テーブルに突っ伏しているグレイス。
ばーさんなので持病とかが悪化したとか思われそうなので、ちょっと勘弁して欲しいそういうの・・・
「冗談ですよ?大丈夫です。まだまだ小館から動きませんから。多分」
多分と言ったとたん、起き上がりかけたのがまたドタン!と突っ伏した。
ーー
場所を食堂に変えて昼飯にする。
泉さんとアニャータは、食事とケーキは入る所が違うから食べられると主張している。
世界が違っても、言うことは一緒なんだなあ!
その言葉通り、2人は焼き魚定食をぺろっと食べてしまった。
俺はシチ、グレイスはクリームシチで食べやすかったのに、2人より遅かった。
ゆっくり食べるのが消化にいいんだよ?!
シチは店や家庭によってかなり違ったりする。店だとデミグラみたいのが売れるんでだいたいそれだが、たまにコンソメ?系があり、まぁそうれはそれでうまいのだが、そこまで違うのだ。でも、外れってのには当たったことがないので安全でほぼ間違いないだろう、って料理。
ここのシチもデミグラ系で、しかも煮込まれていて美味かった!。
グレイスもここのは美味いと言っていた。
焼き魚もうまいみたいだし、スープ系もうまいし、全体的によいのかもしれない。
・・・・
「泉さん、この街、ムーサリムの寺は多いけど、ムーサリム料理の店を見ませんね?」
「そうだな、見なかったな。というか、匂うだろあれ。あったらすぐ気付くよな?」
確かに!!
「街によっては、一箇所に集まってることもあるな。ムーサリムは食材が特殊だろ?汚れ払いしてなければ食べてはいけないからな。」グレイス
リトルなんとか、みたいなものかな。
「確かに同じところに集まってる方が間違いはないだろうな」泉さん
食堂の給仕に聞いてみたらやはりそのとおりだった。場所も聞いたので夜はそこで食べてみようとなった。
食後はあれだ、ちょろっと街から出て森に入ってみる。
魔獣は出たことがないらしく、獣は結構いるとのこと。基本猟師が狩って市場で売るそうな。
俺らの場合は泉さんがストレージを持っている。シューレ謹製のよくわからないけどとてもよいモノだという。腐らないと。
なので狩って売れなければそのまま中に入れておけばいい。
何よりケーキ食いすぎたんで少し動かなくちゃなぁ、と思ってるのが2人いるからな。
なので、グレイスと俺はついて行っただけである。何もしなかった。つーかできなかった。あの2人、早すぎwww
2時間くらいで猪系10匹ほど狩って、ストレージにしまっていた。
ふつー、一日がかりでそんなもんじゃね?
グレイスは、まーそんなとこか、みたいな顔してたけど・・・。
「・・すごくないすか?あの2人。グレイスさんだったらどう?」
「いや、足元にも及ばんわ、はっはっは!見てるのが精一杯、あーっはっはっは!!」
・・もうわらすのみ!みたいな感じなのかな?
さくさくさくさく・・下草を踏みながら森をでて行く。
・・・・
前に泉さんとアニャータ、横にはグレイス
で、後ろに下草を踏む足音・・
4人同時に振り返る
子供?
「「「「誰?」」」」
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