僕の従魔は恐ろしく強いようです。

緋沙下

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2話 ステータスと新しい出会い

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「でもお水出せるってキミのは魔法なのかな?魔法…。ぁぁああー!魔法って僕は初歩の初歩を忘れてるじゃないか!魔法がある世界ならステータスが出るんじゃないのかな!」

その言葉を聞いて女の子が僕の手をトントンと叩いてくる。こっちを見てと合図をしてくる女の子。ピィ!と女の子が鳴くと女の子の目の前に半透明の画面が出てきた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

名前:未定
レベル:10
種族:天鳥族 (幼少期)        ○○○の従魔

HP:5,200
MP:6,500/6,450
攻撃:1,000
防御:1,250
魔力:1,280
速度:250
幸運:80

スキル
言語理解・初期魔法・中期魔法・治癒魔法・経験値増幅・異常状態無効化

加護
ルルの加護

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「すごい!本で読んだのと見るのだと全然違うね!すごい感動だよ!ありがとう!わからないことだらけだから勉強しなきゃだね。でも、キミお名前が未定になってるけど…なんで未定なんだろう?お母さん達にお名前つけてもらってないの?」

「ピィー!(また僕を指す)」

「うーん…なんで僕ばかり指すんだろう。生まれたてでもないから僕を親と間違えるはずは無いよね。とりあえず僕もステータス見ても良いかな?」

「ピィッ♪」

考えても仕方がないのもあるけど自分のステータスがすごく気になる。女の子の了解も得たため一先ずステータスの確認をしてみる。

「ステータスって言えばその半透明の画面が出てくるのかな?」

「ピッ」

ウンウンと彼女が頷く。

「ありがとう。ステータス!」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

名前:未定
レベル:10
種族:人族
年齢:14歳

HP:550
MP:300
攻撃:100
防御:80
魔力:80
速度:30
幸運:100

スキル
言語理解・異常状態無効化・健康な体・ギフト(レベルごとに解放)

加護く
ルルの加護

従魔
天鳥族:○○○

所持金
金貨10枚

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「これが僕のステータスかぁ~。なんか全体的にキミよりもすごく低い気がするんだけど。僕が病気だったせいかな…。あ、でも健康な体ってついてる!」

健康な体とついてるのが僕にとっては何よりも嬉しい。案内役さんが伝えてくれたんだなと心の中ですごく感謝をした。

今まで寝てばかりで健康なんて言葉とは無縁。七夕があれば外に行きたい。お出かけしたい。お友達を作りたい。そんな事ばかりをお願いしていた。

「わからないことだらけだから教えてもらっても良いかな?」

「ピッ!」

ドンと来いとばかりに女の子が両羽を広げてドヤ顔をする。それが可愛くて自然と笑ってしまう。腰がかけられそうな場所に移りステータスを確認していく。

「それじゃぁお願いします。僕の名前も未定になってるんだけど、これはなんでかわかる?」

「ピッ!(僕を指す)」

「自分で決めろってこと?」

「ピィ♪」

「お母さん達から貰った大事な名前があるから名前は久保颯人クボハヤトがいんだけど。どうやってやるんだろう?」

僕が久保颯人というとステータス画面が光、ステータスの名前が久保颯人と変わった。

「すごいや!さすが異世界って感じがする!えっと…後はこのステータスは僕の年齢ではこれが普通なの?」

「ピィ…ピィャ…」

フルフルと横に首を振る。やっぱり低いのかと落ち込むとそれも違うと首を横に振ってきた。

「わからないってこと?」

「ピィ…」

申し訳なさそうに首を縦に振る。ドンと来いと言ったのに答えられないことがショックだったらしく落ち込ませてしまった。

「大丈夫だから!全然気にしないで。人には今まで会ったことはあるのかな?」

「ピィ」

人には会ったことがない女の子は首を横に振る。会ったことがないならステータスを比べるのは無理だから気にしないで。助かってるよと女の子を励ますと少し元気を取り戻してくれた。

それからも何度かいろいろな質問を繰り返し、ルルの加護は天を指したので案内役さんかなと勝手に考える。お金にかんしてはわからないとのこと。ギフトも同じくわからないらしい。

MPは想像通り魔法を使う上で必要らしく女の子が水の魔法を再度出すとMPが減っていた。自然に回復するから大丈夫というので安心した。

レベルは経験値を積めば上がっていくらしい。経験値って魔物を倒したりすることなのかな…。ちょっとそれは怖い…。

従魔に関しては天鳥族と書いてあるため女の子にキミのこと?と聞くと、ピィ♪と嬉しそうに返事をしてくれた。そして自分のステータス画面を僕に見せてくる。


名前:未定
種族:天鳥族         颯人の従魔


○○○の従魔が、颯人の従魔と僕の名前に変わっていた。だからさっきから女の子にお母さん達はと聞いても僕を指してきていたんだと納得がいく。でもなんでいきなり従魔ができるんだろう。普通だと戦って弱らせてから従魔契約とかじゃないのかな…。

「なんでキミは僕の従魔になったんだろう?」

「ピッ!(天を指す)」

「えっと、、。ルルさんが僕にキミを授けてくれたってことで良いのかな?でもキミが行きたいところがあるなら無理に僕にくっついてなくても良いんだよ」


「ピィーヤッ‼︎ピィー‼︎」

「イタタ…痛いから。膝の上に爪立てて乗るのやめて。本当やめて…」

怒ったのか僕の膝の上に登る女の子。離れないとばかりに爪を立て乗ってくる。地味に痛い。

「僕はそばにいてくれるのはすごく嬉しいよ。1人は寂しいから…。これからよろしくお願いしますで良いのかな?」

「ピィー!🎶」

嬉しそうに返事を返してくれる。
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