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19話 一流マーヤ&依頼
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パン屋の仕込みもひと段落し朝ごはんをみんなで囲む。
ちなみに本日の朝ごはんは、オムレツとホットドッグに使われる長いソーセージ。それに数種類のパンに果物のリンゴが添えられていた。飲み物はりんごジュース。
ルピは両羽で持つものは食べれるけど、フォークやスプーンを使うものは無理そうだったから食べさせようとルピの方向を向いてみると……
「ルピ…?」
「ピィ?」
なぁに?と首を傾ける姿が可愛い。可愛いけど…なにそれ、どうなってんの⁉︎フォークが宙に浮いており、それがオムレツやソーセージを取ると器用にルピの口に運んでいる。
昨日は、ホットケーキに顔突っ込もうとしてたよね??なんでいきなりこうなったの⁉︎
「美味いもんだろう?今朝ルピにホットドッグ用のソーセージをあげたら、顔から突っ込んださね。家でやるなら良いけど、外で出ると困るだろう?」
「はぁ…まぁ…そうなんですけど…」
「それで魔法が使えるんだから、その魔法でフォーク操って食べたらどうだい?と言ったら、最初は失敗してたけど今はこの通りさ!」
「はぁ…そうなんですか…」
ついていけない。魔法でフォークを操る?そんな考えが僕には思いつかない。
「両手を下に下ろした状態だとお行儀が悪いし、右手だけは動かして食べなと教えてあるから、外でも恥ずかしくないはずだよ!」
「はぁ…すいません。助かります」
はぁ…しか出てこない。マーヤさんはしつけも一流でした。
「ところでハヤト。今日はどうするんだい?」
「あ…。えっと、あまり行きたくはないんですけど、戦闘ギルドで依頼をこなせばお金になると聞いたので、出来そうなのがあれば依頼を受けようと思います」
「わかるぞ!男のロマンだな!俺にもそんな時があったなぁ…」
「ゴブリンに負けて馬を無くす男が、なにがロマンだい。まともに小麦運んでから良いな」
やばい。ドラスさんが凹んでる。マーヤさん、その通りなんだけど的確に指摘しないであげて…。
「ロマンですよね!僕もわかります。すごくわかります!受けれる依頼があるかはわかりませんけど、見るのはタダなんで行ってきます!」
「無理はしないように。変なのに絡まれたらすぐに言うんだよ。ルピもだからね。あとこれは今日の弁当さね」
「ありがとうございます!」
「ピィ♪」
ドラスさんは、そのあと終始無言だった…。
ルピはマーヤさんから新しい服を作ってもらったしく、今日の服装は白いシャツに紺色のオーバーオール。安定の可愛さ!僕はレザーアーマーとカバン、護身用ナイフを携帯する。
てか、昨晩でオーバーオールとシャツ作るってもう神業の部類としか思えない。マーヤさん寝てるのかな…と心配になる。
しかもシャツとオーバーオールで銀貨4枚を払おうとしたら、これはセットさね!と言い切られ銀貨3枚しか受け取って貰えなかった…。
「すいません。受けれる依頼があれば受けたいんですが」
戦闘ギルドで昨日の受付さんに声をかける。少し気まずそうな雰囲気がするのは気のせいでしょう!
「あ…はい。向こうの掲示板に貼ってあるものが依頼表になります。ハヤトさんはFランクなのでEランクまでは受注可能になっております。決まりましたら依頼表をお持ちください」
「わかりました。見てみます」
「あと…その、大変申し上げにくいのですが…昨日身分証明書発行料とギルドカード発行料をいただき忘れてしまい、従魔と合わせて金貨1枚を頂けますでしょうか?」
そうだ。昨日は中年男のせいでバタバタしてしまい払ってない。お互いにすいませんと謝りギルドカードで支払いを済ませた。
掲示板を見てみると、【FE】【ED】【C】【B】【A】【S】とランク分けされた依頼表が貼られていた。【FE】で受けれるものは、薬草採取に家の害虫駆除。ゴブリンやマービー、ホーンラビットの討伐依頼がメインだった。
今はレベルを上げたいから、討伐依頼にしようかな。薬草わかる自信がないし…。依頼表を取ると受付さんに持っていく。
「ゴブリンとホーンラビット各5匹の討伐依頼2つですね。期限は1週間となっております。討伐不可の場合は違約金が発生しますのでお気をつけ下さい」
「わかりました。依頼主にギルドカードの提示をした方が良いですか?」
「こちらはギルドでの依頼になりますので、ギルドカードは結構です。討伐依頼完了の確認は、魔物の討伐証拠部位と素材や魔石となりますのでよろしくお願いします」
「わかりました」
身構えてきてたのもあり普通の対応に拍子抜けしてしまうけど、本来はこうなんだろうな。
注意事項としては
●魔物討伐は門を出た場所で行う。
●他の冒険者が助けを求めない限り、戦っている魔物を横から奪わない。
●討伐品や採取した薬草等を盗まない。
●無理だと思ったら、深追いせず仕切り直す。
●他の冒険者に会った時には挨拶をする。
どれも当たり前のことばかりだった。
また、ギルドカードには身分証明書が添付されているので、それを出せばたいていの街では入るたびに税を取られることはないということだった。
「今日は街の外で魔物を倒そう!僕も倒せる魔物は倒していきたいから、僕でも大丈夫そうなのがいたら僕に回してくれる?」
「ピッ!(わかった)」
言っておかないと、全部ルピが倒してしまいそうだからね。
ちなみに本日の朝ごはんは、オムレツとホットドッグに使われる長いソーセージ。それに数種類のパンに果物のリンゴが添えられていた。飲み物はりんごジュース。
ルピは両羽で持つものは食べれるけど、フォークやスプーンを使うものは無理そうだったから食べさせようとルピの方向を向いてみると……
「ルピ…?」
「ピィ?」
なぁに?と首を傾ける姿が可愛い。可愛いけど…なにそれ、どうなってんの⁉︎フォークが宙に浮いており、それがオムレツやソーセージを取ると器用にルピの口に運んでいる。
昨日は、ホットケーキに顔突っ込もうとしてたよね??なんでいきなりこうなったの⁉︎
「美味いもんだろう?今朝ルピにホットドッグ用のソーセージをあげたら、顔から突っ込んださね。家でやるなら良いけど、外で出ると困るだろう?」
「はぁ…まぁ…そうなんですけど…」
「それで魔法が使えるんだから、その魔法でフォーク操って食べたらどうだい?と言ったら、最初は失敗してたけど今はこの通りさ!」
「はぁ…そうなんですか…」
ついていけない。魔法でフォークを操る?そんな考えが僕には思いつかない。
「両手を下に下ろした状態だとお行儀が悪いし、右手だけは動かして食べなと教えてあるから、外でも恥ずかしくないはずだよ!」
「はぁ…すいません。助かります」
はぁ…しか出てこない。マーヤさんはしつけも一流でした。
「ところでハヤト。今日はどうするんだい?」
「あ…。えっと、あまり行きたくはないんですけど、戦闘ギルドで依頼をこなせばお金になると聞いたので、出来そうなのがあれば依頼を受けようと思います」
「わかるぞ!男のロマンだな!俺にもそんな時があったなぁ…」
「ゴブリンに負けて馬を無くす男が、なにがロマンだい。まともに小麦運んでから良いな」
やばい。ドラスさんが凹んでる。マーヤさん、その通りなんだけど的確に指摘しないであげて…。
「ロマンですよね!僕もわかります。すごくわかります!受けれる依頼があるかはわかりませんけど、見るのはタダなんで行ってきます!」
「無理はしないように。変なのに絡まれたらすぐに言うんだよ。ルピもだからね。あとこれは今日の弁当さね」
「ありがとうございます!」
「ピィ♪」
ドラスさんは、そのあと終始無言だった…。
ルピはマーヤさんから新しい服を作ってもらったしく、今日の服装は白いシャツに紺色のオーバーオール。安定の可愛さ!僕はレザーアーマーとカバン、護身用ナイフを携帯する。
てか、昨晩でオーバーオールとシャツ作るってもう神業の部類としか思えない。マーヤさん寝てるのかな…と心配になる。
しかもシャツとオーバーオールで銀貨4枚を払おうとしたら、これはセットさね!と言い切られ銀貨3枚しか受け取って貰えなかった…。
「すいません。受けれる依頼があれば受けたいんですが」
戦闘ギルドで昨日の受付さんに声をかける。少し気まずそうな雰囲気がするのは気のせいでしょう!
「あ…はい。向こうの掲示板に貼ってあるものが依頼表になります。ハヤトさんはFランクなのでEランクまでは受注可能になっております。決まりましたら依頼表をお持ちください」
「わかりました。見てみます」
「あと…その、大変申し上げにくいのですが…昨日身分証明書発行料とギルドカード発行料をいただき忘れてしまい、従魔と合わせて金貨1枚を頂けますでしょうか?」
そうだ。昨日は中年男のせいでバタバタしてしまい払ってない。お互いにすいませんと謝りギルドカードで支払いを済ませた。
掲示板を見てみると、【FE】【ED】【C】【B】【A】【S】とランク分けされた依頼表が貼られていた。【FE】で受けれるものは、薬草採取に家の害虫駆除。ゴブリンやマービー、ホーンラビットの討伐依頼がメインだった。
今はレベルを上げたいから、討伐依頼にしようかな。薬草わかる自信がないし…。依頼表を取ると受付さんに持っていく。
「ゴブリンとホーンラビット各5匹の討伐依頼2つですね。期限は1週間となっております。討伐不可の場合は違約金が発生しますのでお気をつけ下さい」
「わかりました。依頼主にギルドカードの提示をした方が良いですか?」
「こちらはギルドでの依頼になりますので、ギルドカードは結構です。討伐依頼完了の確認は、魔物の討伐証拠部位と素材や魔石となりますのでよろしくお願いします」
「わかりました」
身構えてきてたのもあり普通の対応に拍子抜けしてしまうけど、本来はこうなんだろうな。
注意事項としては
●魔物討伐は門を出た場所で行う。
●他の冒険者が助けを求めない限り、戦っている魔物を横から奪わない。
●討伐品や採取した薬草等を盗まない。
●無理だと思ったら、深追いせず仕切り直す。
●他の冒険者に会った時には挨拶をする。
どれも当たり前のことばかりだった。
また、ギルドカードには身分証明書が添付されているので、それを出せばたいていの街では入るたびに税を取られることはないということだった。
「今日は街の外で魔物を倒そう!僕も倒せる魔物は倒していきたいから、僕でも大丈夫そうなのがいたら僕に回してくれる?」
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