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33話分身と種まき
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「あの、僕はどうしたら良いでしょう?」
「帰っていい」
「はい?」
「だから、帰って良いと言ったんだ‼」
「そんな!だって、帰ればドラスさんとマーヤさん達に危険が及ぶかもしれないじゃないですか!」
「ピィーーーーーーーール~~~」
ルピが鳴くとふわりと風が舞い上がり、目の前に白と茶色の小さな鳥がいた。ピッピと鳴いて僕の両肩に止まる。可愛い。
「可愛い。ルピが連れて来てくれたの?」
「ピッ!『うん』」
「俺は…俺は何を見てるんだ…ハヤト、なんでルピが鳴いたら窓も開いてない部屋に鳥が来るんだ。おかしいだろ」
「え?でもルピが連れて来てくれたんだよね?」
「ピィ♪『うん』」
「それは、高期魔法で使える分身…なのか…。こんなに簡単に使えるわけはない。使えるわけないんだ…」
ゲーハさんがうなだれながら、高度な魔術師になると自分の魔力を与えた分身を作ることができると説明してくれた。
勇者パーティーの魔術師も作れたようだけど、媒体がないと作れなかったらしい。
高度になればなるほど媒体を使わず魔力だけで作ることも可能だと言われていた。言われていただけで現実になったことはない。
「で、なんだ…。その鳥をドラスとマーヤにでも渡すつもりか?」
「ピッ!『うん』」
「そうか…。もう好きにしてくれ。お前の分身だ。さぞ強いんだろう…」
投げやりなゲーハさん。昨日の勢いはどうしたんだ。
「僕はまだ、知らないことがたくさんあるんです。それにルピの感情のコントロールもしなきゃいけない。教えてもらえるなら教えてください!」
「無知と化け物…。最悪のコンビだな…」
「それ悪口ですよ!やめてください!」
「それぐらい良いだろう…。俺は頭が痛い」
少し頭を抱えた後、ゲーハさんが感情のコントロールのやり方をルピに伝えていた。
すぐに怒るな。冷静になって一歩引いて考えてみて、それから動け。他にもこうしてみろああしてみろと教えてくれていた。
「言うのは簡単だがやるのは難しい。少しずつ慣らしていけ。あと、それだけの強さがあるんだ。依頼は受けてほしい。ただし、人に見つからないようにやれ」
「人に見つからないようにって、陰で見られてたらわからないですよ」
「ルピは気配察知ができると思っていいんだな?」
「ピッ!『できる』」
「できるそうだから、人がいるところで魔物は倒すな。いないところでこっそりやれ」
「なんかコソコソしてるみたいで嫌ですけど…仕方ないです。わかりました」
それとゲーハさんに大量の魔石をどうしたら良いかと聞くと、適正価格で買い取りをしてくれた。
100個以上で金貨32枚になった。一気にお金持ちになった気分。
「それで依頼なんだが、ほとぼりが冷めるまでは俺の部屋に聞きにこい。適切なのを選んでおく。この時間なら受付を通さず直接来てくれてかまわない。この時間帯は冒険者も少ない。目立つこともないだろう」
「わかりました」
お礼を言うと外へ出る。ちょうどドラスさんも仕事の話が終わったのか、受付さんに挨拶をしているところだった。
僕たちに気づいたドラスさんが、別れの挨拶をしに来たのか…と寂しそうな笑顔を向けてくれる。
「一緒に帰ります」
「そうかそうか。一緒に帰ろうかってぇぇええ⁉何か嫌なことされたのか‼文句言いに…」
「違うんです。僕は鍛えなくてもいいぐらい、ルピが強かったんです…」
「ピッ!『強いの!」』
「まぁ、よくわからんが。良かった、良かったよ。一緒に帰ろう」
パン屋ドリーへ向かいながら、ゲーハさんと話した内容をドラスさんに伝えると、ルピもハヤトもいろいろ思っていたんだねと、僕たちの頭を撫でてくれた。撫でられるのは、僕はちょっと照れ臭いけど嬉しい。
着くとマーヤさんが心ここにあらずな状態で仕事をしており、お客さんから会計が違うよ!と指摘され、どうしたんだい?あんたらしくもないと言われていた。
「ピィッ!」
「あたしは、幻聴まで聞こえてきたさね」
「ピィー!」
「幻聴の次は幻覚かい…。今生の別れでもないのに…」
「母ちゃん、ルピが早く会計しろと言っているぞ。客が並んでるだろう」
「アンタ、帰ったのかい。ルピがってアンタも幻聴と幻覚かい。困ったもんだね」
「ピィ!ピィヤー」
「何言ってるんだ。母ちゃんの目の前にいるだろう。後ろにはハヤトもいるだろ」
ようやくマーヤさんは僕たちがいることが幻聴でも幻覚でもないとわかってくれた。今朝送り出してもらったのに、早々に帰ってきてしまってちょっと恥ずかしい…。
昼時が終わりひと段落したので一旦お店を準備中にして、僕達がギルドに行かなくなった経緯を説明するとホッとした顔をしてくれた。
昼ごはんは大量のパンがアイテムボックスにあるからそれを食べると伝えた。
「ピィ!『種植える』」
「え?あ、あったね。忘れてた。でも、畑借りなきゃ種植えれないよ」
「うちの裏庭でよければ小さい畑があるさね。使ってるわけじゃないから使っていいさ」
「ありがとうございます。さっそく行ってみよう!」
「ピィ♪」
裏口から外に出ると小さいと言っていたが、25メートルプールの半分ぐらいのサイズの少し荒れた畑があった。
この街を見てみると、住居はそれなりに大きな家が多かった。
この庭は街の人にとっては小さいサイズなのかもしれない。
畑の奥を見ると向かいの家だけ、家と家を区切る柵に扉がついており、向こう側の家に行けそうな感じだった。
なんであっちだけ扉があるんだろう。あとで何か聞いてみよう。
「ピッ『早く』」
「あぁ。ごめんね。はいこれ」
アイテムボックスから種が入った袋を取り出すと、ルピが魔法で土を耕し霧状に水を撒いては耕しを繰り返していた。おぉー。なんかすごいな。
耕し終えたのか、ルピがふわりと浮くと空中から種を蒔いていく。
さりげなく魔法を使って耕したり植えたりしてるけど…これって見られちゃダメなやつだよね。でも、こんなことできるのにもびっくりだよ。
「ルピ、人に見られないように気を付けて」
「ピィー『外から見えないから大丈夫』」
「大丈夫っても、横の家の人が見てないか確認しないと」
「ピィルル『見えないように結界張ったから大丈夫』」
さいですか…。
ルピに詳しく聞くと、この裏口からここへ来れば耕した畑や僕たちが見えるけど、外から見ただけだと荒れた畑にしか見えないということだった。
便利な機能をお持ちで。でも、きっとルピなりにゲーハさんの言葉を聞いて考えてくれたんだろう。
「帰っていい」
「はい?」
「だから、帰って良いと言ったんだ‼」
「そんな!だって、帰ればドラスさんとマーヤさん達に危険が及ぶかもしれないじゃないですか!」
「ピィーーーーーーーール~~~」
ルピが鳴くとふわりと風が舞い上がり、目の前に白と茶色の小さな鳥がいた。ピッピと鳴いて僕の両肩に止まる。可愛い。
「可愛い。ルピが連れて来てくれたの?」
「ピッ!『うん』」
「俺は…俺は何を見てるんだ…ハヤト、なんでルピが鳴いたら窓も開いてない部屋に鳥が来るんだ。おかしいだろ」
「え?でもルピが連れて来てくれたんだよね?」
「ピィ♪『うん』」
「それは、高期魔法で使える分身…なのか…。こんなに簡単に使えるわけはない。使えるわけないんだ…」
ゲーハさんがうなだれながら、高度な魔術師になると自分の魔力を与えた分身を作ることができると説明してくれた。
勇者パーティーの魔術師も作れたようだけど、媒体がないと作れなかったらしい。
高度になればなるほど媒体を使わず魔力だけで作ることも可能だと言われていた。言われていただけで現実になったことはない。
「で、なんだ…。その鳥をドラスとマーヤにでも渡すつもりか?」
「ピッ!『うん』」
「そうか…。もう好きにしてくれ。お前の分身だ。さぞ強いんだろう…」
投げやりなゲーハさん。昨日の勢いはどうしたんだ。
「僕はまだ、知らないことがたくさんあるんです。それにルピの感情のコントロールもしなきゃいけない。教えてもらえるなら教えてください!」
「無知と化け物…。最悪のコンビだな…」
「それ悪口ですよ!やめてください!」
「それぐらい良いだろう…。俺は頭が痛い」
少し頭を抱えた後、ゲーハさんが感情のコントロールのやり方をルピに伝えていた。
すぐに怒るな。冷静になって一歩引いて考えてみて、それから動け。他にもこうしてみろああしてみろと教えてくれていた。
「言うのは簡単だがやるのは難しい。少しずつ慣らしていけ。あと、それだけの強さがあるんだ。依頼は受けてほしい。ただし、人に見つからないようにやれ」
「人に見つからないようにって、陰で見られてたらわからないですよ」
「ルピは気配察知ができると思っていいんだな?」
「ピッ!『できる』」
「できるそうだから、人がいるところで魔物は倒すな。いないところでこっそりやれ」
「なんかコソコソしてるみたいで嫌ですけど…仕方ないです。わかりました」
それとゲーハさんに大量の魔石をどうしたら良いかと聞くと、適正価格で買い取りをしてくれた。
100個以上で金貨32枚になった。一気にお金持ちになった気分。
「それで依頼なんだが、ほとぼりが冷めるまでは俺の部屋に聞きにこい。適切なのを選んでおく。この時間なら受付を通さず直接来てくれてかまわない。この時間帯は冒険者も少ない。目立つこともないだろう」
「わかりました」
お礼を言うと外へ出る。ちょうどドラスさんも仕事の話が終わったのか、受付さんに挨拶をしているところだった。
僕たちに気づいたドラスさんが、別れの挨拶をしに来たのか…と寂しそうな笑顔を向けてくれる。
「一緒に帰ります」
「そうかそうか。一緒に帰ろうかってぇぇええ⁉何か嫌なことされたのか‼文句言いに…」
「違うんです。僕は鍛えなくてもいいぐらい、ルピが強かったんです…」
「ピッ!『強いの!」』
「まぁ、よくわからんが。良かった、良かったよ。一緒に帰ろう」
パン屋ドリーへ向かいながら、ゲーハさんと話した内容をドラスさんに伝えると、ルピもハヤトもいろいろ思っていたんだねと、僕たちの頭を撫でてくれた。撫でられるのは、僕はちょっと照れ臭いけど嬉しい。
着くとマーヤさんが心ここにあらずな状態で仕事をしており、お客さんから会計が違うよ!と指摘され、どうしたんだい?あんたらしくもないと言われていた。
「ピィッ!」
「あたしは、幻聴まで聞こえてきたさね」
「ピィー!」
「幻聴の次は幻覚かい…。今生の別れでもないのに…」
「母ちゃん、ルピが早く会計しろと言っているぞ。客が並んでるだろう」
「アンタ、帰ったのかい。ルピがってアンタも幻聴と幻覚かい。困ったもんだね」
「ピィ!ピィヤー」
「何言ってるんだ。母ちゃんの目の前にいるだろう。後ろにはハヤトもいるだろ」
ようやくマーヤさんは僕たちがいることが幻聴でも幻覚でもないとわかってくれた。今朝送り出してもらったのに、早々に帰ってきてしまってちょっと恥ずかしい…。
昼時が終わりひと段落したので一旦お店を準備中にして、僕達がギルドに行かなくなった経緯を説明するとホッとした顔をしてくれた。
昼ごはんは大量のパンがアイテムボックスにあるからそれを食べると伝えた。
「ピィ!『種植える』」
「え?あ、あったね。忘れてた。でも、畑借りなきゃ種植えれないよ」
「うちの裏庭でよければ小さい畑があるさね。使ってるわけじゃないから使っていいさ」
「ありがとうございます。さっそく行ってみよう!」
「ピィ♪」
裏口から外に出ると小さいと言っていたが、25メートルプールの半分ぐらいのサイズの少し荒れた畑があった。
この街を見てみると、住居はそれなりに大きな家が多かった。
この庭は街の人にとっては小さいサイズなのかもしれない。
畑の奥を見ると向かいの家だけ、家と家を区切る柵に扉がついており、向こう側の家に行けそうな感じだった。
なんであっちだけ扉があるんだろう。あとで何か聞いてみよう。
「ピッ『早く』」
「あぁ。ごめんね。はいこれ」
アイテムボックスから種が入った袋を取り出すと、ルピが魔法で土を耕し霧状に水を撒いては耕しを繰り返していた。おぉー。なんかすごいな。
耕し終えたのか、ルピがふわりと浮くと空中から種を蒔いていく。
さりげなく魔法を使って耕したり植えたりしてるけど…これって見られちゃダメなやつだよね。でも、こんなことできるのにもびっくりだよ。
「ルピ、人に見られないように気を付けて」
「ピィー『外から見えないから大丈夫』」
「大丈夫っても、横の家の人が見てないか確認しないと」
「ピィルル『見えないように結界張ったから大丈夫』」
さいですか…。
ルピに詳しく聞くと、この裏口からここへ来れば耕した畑や僕たちが見えるけど、外から見ただけだと荒れた畑にしか見えないということだった。
便利な機能をお持ちで。でも、きっとルピなりにゲーハさんの言葉を聞いて考えてくれたんだろう。
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