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78話レベルアーップ!そして隠蔽工作
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「本日はどうされましたか?お祈りですか?」
「カードの更新に来ました」
「まぁ!それは努力の結果が出たのですね。では早速お部屋へご案内します」
嬉しそうなシスターに連れられ部屋への道を歩く。このシスターは努力の結果が出た僕達の頑張りが嬉しいのではなく、多分お金が手に入ることの方が嬉しそうに見えるけど…。
うん。シスターが金銭に目が眩むわけがないよね。きっとそうだよね…。
「あの、教会は保護院もされているんですか?」
「はい。教会は皆様の安息の場所。子供は世界の宝です。その子達を保護することも教会の役目。皆様のご協力があり感謝致しております」
「お布施ってことですか?」
「それもありますが、様々な物資の寄付もございます。皆様からの温かい気持ちのおかげで、教会は成り立っているのです」
このシスターが保護した子供たちのために、お布施お布施と言ってるならなんて子供思いの素敵なシスターなんだとなるけど、果たしてそうなんだろうか。
僕にはまだこのシスターがつかめない。ほどなくして部屋に着いた。
「ほら、どっちからやるの?」
『ルピからやる!』
『あたしは別にやらなくていいわよ。目で見る物だけが真実じゃないのよ』
いつも強気なロッソが、正論言ってるふうに逃げてるよねこれ。よっぽど今朝負けたのが悔しかったんだね。
ただ、ロッソにはルピに負けない知識と経験がある。これは逆立ちしてもルピが勝てるものじゃないから、強さだけで判断するのは違うと思うんだけど、ロッソはそうじゃないのかな。
今朝2人で手合わせしたなら、なんで教会に来たの?そんなにルピはもう一度やりたかったの?って聞いたら、お菓子食べたかったから。お菓子…。
ロッソも、街のお菓子目当てで教会に来たらしい…。だから、ロッソもおとなしく付いてきたのか…。
2人ともお菓子お菓子って虫歯になるからね!
『今度はロッソに勝たせてあげるね?』
『なっ…。生意気言わないで!今日はたまたま負けてあげたのよ!成長したのに負けたら、あんた凹んで煩そうじゃない!』
『でも、やりたくないんでしょ?ハヤトに見せるの嫌なの?』
『そんなことないわよ!どきなさいよ!あるじは強さで差別する人間じゃないわ!』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
名前:ロッソ
年齢:215歳
種族:コランダムシャット・フェアリー《レジーナ》
主人:ハヤト
レベル:104
HP:7,155
MP:9,351
攻撃:4,321
防御:4,110
魔力:5,604
速度:664
幸運:112
スキル
言語理解・フェアリー魔法・治癒魔法・異常状態無効化・物理攻撃耐性・魔力攻撃耐性・作物生産(小)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
わぉ。レベルが100超えてる。MPももう少しで1万超えそうだな…。うーん基準が欲しい基準がって、この勇者達を目指せの数字が基準なら、勝てる人間いないよ…。
それに、作物生産って確かなかったよね?ルピはリンゴの木を育てたりしてたけど、作物生産なんてついてなかった。高期魔法とかが関係してるのかな。
「作物生産が付いてるね」
『家にいる時は、手入れしてたからかしら?まぁ、ついてて悪いものじゃないわ。小ってのが気に食わないけどね!』
「まぁまぁ。これから上がるかもしれないから、そんなところに目くじら立てても仕方ないでしょ」
次はルピがやる!とロッソを押しのけ水晶に手を当てて来た。ロッソのステータスの隠蔽終ってないのに、仕方ないなぁ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
名前:ルピ
レベル:86
種族:天鳥族 (子供期) ハヤトの従魔
HP:16,007
MP:1,7482
攻撃:10,659
防御:8,626
魔力:8,758
速度:1,302
幸運:246
スキル
言語理解・初期魔法・中期魔法・高期魔法・治癒魔法・経験値増幅・異常状態無効化
加護
ルルの加護
称号
炎のドラゴンを倒し者
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
……。
………。
ゴシゴシと何度も目をこする。僕は、なんか今とんでもないものを見てる気がするんだけど気のせいなの!?誰か気のせいだと言って…。
しかも称号付いちゃってるよ。炎のドラゴン倒し者って。ドラゴン倒したら称号付くものなの!?
『ルピ強い?』
「う、うん。強いよ。強いって言葉で片づけて良いのかわからないけど、強い…ね」
『ふんっ!』
この強さなら、ドラゴンちょっと力入れたら倒しちゃった。テヘッも、納得が出来る。納得が出来るけど、どこまで強くなるんだろう…。ルピは、いったい何を目指すつもりなの。
『ハヤトはやらないの?』
「え、僕は良いよ。一番弱いし別に僕のを更新する必要は…」
『ルピとおそろいが良い。ハヤトも一緒にやって?』
そういわれると断りずらいなぁ…。まぁ、2人偽装するのも3人偽装するのも、少しかかる手間が増えるだけだし、この際もう良いか。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
名前:ハヤト
レベル:61
種族:人族
年齢:14歳
HP:1,441
MP:910
攻撃:612
防御:348
魔力:544
速度:270
幸運:560
スキル
言語理解・異常状態無効化・健康な体・アイテムボックス・従魔経験値分配(中)・従魔念話・加工・精霊使い・鑑定・スペシャルスキル(+2)
加護
ルルの加護
従魔
ルピ・ロッソ・コリー
所持金
ギルドカード・現金
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
僕は特に何かが増えてるわけでもなく、飛び出てステータスが上がってるわけでもなかった。レベルは上がってるんだけどね…。レベルはね。
でも、スキルが増えてる。鑑定はわかるけど精霊使い?スペシャルスキル(+2)ってなんだろう…。2人に聞いても、スペシャルスキルはわからないと言われた。
ギフトの表示はないから、もう終わったのかな。この後は必死に隠蔽操作に時間を使った。
その間、2人はあたしの方がレベルは高いのよ!とか、ルピの方が強いんだからレベルは関係ないでしょ!と、後ろで言い合いをしていた。切磋琢磨するのは素敵なことだけど、隠蔽工作は当分勘弁です!
「カードの更新に来ました」
「まぁ!それは努力の結果が出たのですね。では早速お部屋へご案内します」
嬉しそうなシスターに連れられ部屋への道を歩く。このシスターは努力の結果が出た僕達の頑張りが嬉しいのではなく、多分お金が手に入ることの方が嬉しそうに見えるけど…。
うん。シスターが金銭に目が眩むわけがないよね。きっとそうだよね…。
「あの、教会は保護院もされているんですか?」
「はい。教会は皆様の安息の場所。子供は世界の宝です。その子達を保護することも教会の役目。皆様のご協力があり感謝致しております」
「お布施ってことですか?」
「それもありますが、様々な物資の寄付もございます。皆様からの温かい気持ちのおかげで、教会は成り立っているのです」
このシスターが保護した子供たちのために、お布施お布施と言ってるならなんて子供思いの素敵なシスターなんだとなるけど、果たしてそうなんだろうか。
僕にはまだこのシスターがつかめない。ほどなくして部屋に着いた。
「ほら、どっちからやるの?」
『ルピからやる!』
『あたしは別にやらなくていいわよ。目で見る物だけが真実じゃないのよ』
いつも強気なロッソが、正論言ってるふうに逃げてるよねこれ。よっぽど今朝負けたのが悔しかったんだね。
ただ、ロッソにはルピに負けない知識と経験がある。これは逆立ちしてもルピが勝てるものじゃないから、強さだけで判断するのは違うと思うんだけど、ロッソはそうじゃないのかな。
今朝2人で手合わせしたなら、なんで教会に来たの?そんなにルピはもう一度やりたかったの?って聞いたら、お菓子食べたかったから。お菓子…。
ロッソも、街のお菓子目当てで教会に来たらしい…。だから、ロッソもおとなしく付いてきたのか…。
2人ともお菓子お菓子って虫歯になるからね!
『今度はロッソに勝たせてあげるね?』
『なっ…。生意気言わないで!今日はたまたま負けてあげたのよ!成長したのに負けたら、あんた凹んで煩そうじゃない!』
『でも、やりたくないんでしょ?ハヤトに見せるの嫌なの?』
『そんなことないわよ!どきなさいよ!あるじは強さで差別する人間じゃないわ!』
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名前:ロッソ
年齢:215歳
種族:コランダムシャット・フェアリー《レジーナ》
主人:ハヤト
レベル:104
HP:7,155
MP:9,351
攻撃:4,321
防御:4,110
魔力:5,604
速度:664
幸運:112
スキル
言語理解・フェアリー魔法・治癒魔法・異常状態無効化・物理攻撃耐性・魔力攻撃耐性・作物生産(小)
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わぉ。レベルが100超えてる。MPももう少しで1万超えそうだな…。うーん基準が欲しい基準がって、この勇者達を目指せの数字が基準なら、勝てる人間いないよ…。
それに、作物生産って確かなかったよね?ルピはリンゴの木を育てたりしてたけど、作物生産なんてついてなかった。高期魔法とかが関係してるのかな。
「作物生産が付いてるね」
『家にいる時は、手入れしてたからかしら?まぁ、ついてて悪いものじゃないわ。小ってのが気に食わないけどね!』
「まぁまぁ。これから上がるかもしれないから、そんなところに目くじら立てても仕方ないでしょ」
次はルピがやる!とロッソを押しのけ水晶に手を当てて来た。ロッソのステータスの隠蔽終ってないのに、仕方ないなぁ。
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名前:ルピ
レベル:86
種族:天鳥族 (子供期) ハヤトの従魔
HP:16,007
MP:1,7482
攻撃:10,659
防御:8,626
魔力:8,758
速度:1,302
幸運:246
スキル
言語理解・初期魔法・中期魔法・高期魔法・治癒魔法・経験値増幅・異常状態無効化
加護
ルルの加護
称号
炎のドラゴンを倒し者
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
……。
………。
ゴシゴシと何度も目をこする。僕は、なんか今とんでもないものを見てる気がするんだけど気のせいなの!?誰か気のせいだと言って…。
しかも称号付いちゃってるよ。炎のドラゴン倒し者って。ドラゴン倒したら称号付くものなの!?
『ルピ強い?』
「う、うん。強いよ。強いって言葉で片づけて良いのかわからないけど、強い…ね」
『ふんっ!』
この強さなら、ドラゴンちょっと力入れたら倒しちゃった。テヘッも、納得が出来る。納得が出来るけど、どこまで強くなるんだろう…。ルピは、いったい何を目指すつもりなの。
『ハヤトはやらないの?』
「え、僕は良いよ。一番弱いし別に僕のを更新する必要は…」
『ルピとおそろいが良い。ハヤトも一緒にやって?』
そういわれると断りずらいなぁ…。まぁ、2人偽装するのも3人偽装するのも、少しかかる手間が増えるだけだし、この際もう良いか。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
名前:ハヤト
レベル:61
種族:人族
年齢:14歳
HP:1,441
MP:910
攻撃:612
防御:348
魔力:544
速度:270
幸運:560
スキル
言語理解・異常状態無効化・健康な体・アイテムボックス・従魔経験値分配(中)・従魔念話・加工・精霊使い・鑑定・スペシャルスキル(+2)
加護
ルルの加護
従魔
ルピ・ロッソ・コリー
所持金
ギルドカード・現金
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
僕は特に何かが増えてるわけでもなく、飛び出てステータスが上がってるわけでもなかった。レベルは上がってるんだけどね…。レベルはね。
でも、スキルが増えてる。鑑定はわかるけど精霊使い?スペシャルスキル(+2)ってなんだろう…。2人に聞いても、スペシャルスキルはわからないと言われた。
ギフトの表示はないから、もう終わったのかな。この後は必死に隠蔽操作に時間を使った。
その間、2人はあたしの方がレベルは高いのよ!とか、ルピの方が強いんだからレベルは関係ないでしょ!と、後ろで言い合いをしていた。切磋琢磨するのは素敵なことだけど、隠蔽工作は当分勘弁です!
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