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5-4. 法政会議(四) ←触手クライマックス①
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「――――――――~~~~っ!!」
そのときの桃雪の、苦悶に満ちた可哀相な表情といったら。
ただ動きを封じられ、桃雪ははあっ、はぁと酸欠のように天を仰ぐ。
手が使えないため、そそり立った袴の頂も隠せなかった。
中ではぐちっ、ぐちっと不目的に脚が桃雪のもの全体を絶え間なくしゃぶるので、かさも余計大きく目立つ。
彼は貞節を守っていたが、それでも桃雪の尻の穴をちろちろ舐める何かは、舌のように感じた。
(隼樺にだけは、ばれたくない)
不幸中の幸いだったのは、その怪奇ともとれる一連の金縛りのおかげで、桃雪が動こうにも動けなかったことだ。
が、それも限界である。
はじめは服の上から乳首を弄っていただけの手が、ついに掛衿からねちねちと桃雪の胸板を這って入ってきてしまったのだ。
(それ、さっき自分で引っかいたとこ―――)
細い管先が、感度のいいところを狙って、くにくに、くにくにくにと硬くなった乳頭を四方八方に倒す。
そしてときどき、乳腺の入り口である真ん中の窪みを執拗にほじった。
自分の肉棒が、不埒な刺激に昂じているのが分かった。
(声、出る―――)
ああ、と叫びそうになった。
しかしがっちりとした手が息を阻む。隼樺だった。
「…大丈夫ですか?」
(いま、耳元で喋るなぁっ)
漢服の中で、我慢汁がぴゅっと飛んだ。
なぜ、隼樺がとっさに桃雪の口を塞げたのかは分からない。
しかし桃雪は、治るはずもない息をふー、ふーっと吐いたかと思うと、震えながらも声を張った。
「税、は…後から徴収、すっ…ればいい……先帝も、今までそう、やって」
(あっ)
本当は、変なものに絡まれている、助けろと、隼樺に求めるべきだったのかもしれない。
だが桃雪が最も認められたいのは、そして格好悪いところを見せたくないのは、そこに座っている重鎮たちでも、先帝である父でもない。
隼樺だった。
それがいけなかったのだ。
たどたどしい桃雪の口調に疑問を抱く大臣が、御簾ごしに見えた。
けれど褌の中でうごめく太い脚は、間違いなくあの感覚をもたらしていた。
「来たんでぁやっ」
びゅくっ、びゅるるる――――――――――――――っ。
袴の中で、桃雪の体液があふれた。
「……っふ…っんん………」
だが、不本意にいかされたのに反し、声は出なかった。
気づけば、隼樺が桃雪の前に立っていた。
「申し訳ありません」
絃を弾いたようなはっきりした声が、大部屋に響いた。
隼樺の手に顔ごと覆われ、息も苦しい桃雪は目を見開く。
「わたくしの体調が優れないゆえ、これ以上会議を続けられません。誠に急転ではありますが、どうかこの場を以て召集を解くことを僭越ながらお願い申し上げます」
隼樺の重みのある声音に、はじめ、御簾の向こうで何が起こっているのかと怪しんでいた大臣たちも、すぐにしんとなった。
「そうか、隼樺どのが」
「ならば仕方ない」
何かを察して、彼らはそう呟きながらすみやかに席を立った。
同じく察しが良い中年の長官、何が何やらといった若造がそれに続く。
もちろん伊達に長年勤めていない重鎮たちは、それが言葉通りではないことをちゃんと理解していた。
これで少なくとも、口ききに最終手段をとらせたことで愚帝としての箔は上がっただろう。
しかし、まさか細やかな目を隔てたそこで、皇帝がいいように貪られているとは誰も思うまい。
たとえいくらそれがおろかで血気盛んな、年ごろの青年だったとしても。
そのときの桃雪の、苦悶に満ちた可哀相な表情といったら。
ただ動きを封じられ、桃雪ははあっ、はぁと酸欠のように天を仰ぐ。
手が使えないため、そそり立った袴の頂も隠せなかった。
中ではぐちっ、ぐちっと不目的に脚が桃雪のもの全体を絶え間なくしゃぶるので、かさも余計大きく目立つ。
彼は貞節を守っていたが、それでも桃雪の尻の穴をちろちろ舐める何かは、舌のように感じた。
(隼樺にだけは、ばれたくない)
不幸中の幸いだったのは、その怪奇ともとれる一連の金縛りのおかげで、桃雪が動こうにも動けなかったことだ。
が、それも限界である。
はじめは服の上から乳首を弄っていただけの手が、ついに掛衿からねちねちと桃雪の胸板を這って入ってきてしまったのだ。
(それ、さっき自分で引っかいたとこ―――)
細い管先が、感度のいいところを狙って、くにくに、くにくにくにと硬くなった乳頭を四方八方に倒す。
そしてときどき、乳腺の入り口である真ん中の窪みを執拗にほじった。
自分の肉棒が、不埒な刺激に昂じているのが分かった。
(声、出る―――)
ああ、と叫びそうになった。
しかしがっちりとした手が息を阻む。隼樺だった。
「…大丈夫ですか?」
(いま、耳元で喋るなぁっ)
漢服の中で、我慢汁がぴゅっと飛んだ。
なぜ、隼樺がとっさに桃雪の口を塞げたのかは分からない。
しかし桃雪は、治るはずもない息をふー、ふーっと吐いたかと思うと、震えながらも声を張った。
「税、は…後から徴収、すっ…ればいい……先帝も、今までそう、やって」
(あっ)
本当は、変なものに絡まれている、助けろと、隼樺に求めるべきだったのかもしれない。
だが桃雪が最も認められたいのは、そして格好悪いところを見せたくないのは、そこに座っている重鎮たちでも、先帝である父でもない。
隼樺だった。
それがいけなかったのだ。
たどたどしい桃雪の口調に疑問を抱く大臣が、御簾ごしに見えた。
けれど褌の中でうごめく太い脚は、間違いなくあの感覚をもたらしていた。
「来たんでぁやっ」
びゅくっ、びゅるるる――――――――――――――っ。
袴の中で、桃雪の体液があふれた。
「……っふ…っんん………」
だが、不本意にいかされたのに反し、声は出なかった。
気づけば、隼樺が桃雪の前に立っていた。
「申し訳ありません」
絃を弾いたようなはっきりした声が、大部屋に響いた。
隼樺の手に顔ごと覆われ、息も苦しい桃雪は目を見開く。
「わたくしの体調が優れないゆえ、これ以上会議を続けられません。誠に急転ではありますが、どうかこの場を以て召集を解くことを僭越ながらお願い申し上げます」
隼樺の重みのある声音に、はじめ、御簾の向こうで何が起こっているのかと怪しんでいた大臣たちも、すぐにしんとなった。
「そうか、隼樺どのが」
「ならば仕方ない」
何かを察して、彼らはそう呟きながらすみやかに席を立った。
同じく察しが良い中年の長官、何が何やらといった若造がそれに続く。
もちろん伊達に長年勤めていない重鎮たちは、それが言葉通りではないことをちゃんと理解していた。
これで少なくとも、口ききに最終手段をとらせたことで愚帝としての箔は上がっただろう。
しかし、まさか細やかな目を隔てたそこで、皇帝がいいように貪られているとは誰も思うまい。
たとえいくらそれがおろかで血気盛んな、年ごろの青年だったとしても。
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