ふたりでひとりの悪役令嬢

王妃候補として城に上がった令嬢エンフィー。彼女は父の命令で、敵対する家の娘が妃に選ばれないよう妨害工作をしていた。だが、ある朝目覚めたエンフィーは、体を別の少女に乗っ取られ、意識だけが残った状態となっていた。体を乗っ取った少女を盗人と詰るエンフィーだったが、なぜか少女は困惑し泣き出す。その態度に偽りがないと理解したエンフィーは、ニルと名乗るその少女に話を聞く。するとニルは、衝撃の事実を話し始めた。わたしは兄に殺された、と……。
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