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第2話 賢者になる
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どんなスキルがあるのだろうか。
まだステータスを詳細に確認していなかったのでスキルの一覧を確認してみた。
ふむふむ、なるほど……へぇ。
どうやら、魔法を覚えたい場合は属性毎にスキルを習得する必要があるようだ。
火魔法Lv1とか水魔法Lv1とかそんな感じだ。
俺は魔法使いなので攻撃魔法を主軸にしてスキルを取得していくことになるのだけれど、魔法の属性が多くて悩むところだ。
火、水、風、土、光、闇、無の7属性があり、各属性を極めるのに必要なスキルポイントは20P。
バランスよく取得したい所だけど、大体こう言うのは寄せた方が強い。
でも、寄せると天敵みたいなのに出会ったら万事休すだ。
どうしたものか。
こんな時攻略サイトがあれば、いろんなビルドが乗ってて参考に出来るんだけどそれも出来ないし。
ネタキャラを作るのは論外として、ソロでいくかパーティーを組むかどうかもあるな。
俺、コミュ障なんだよな。
仕事の話をするなら問題ないんだけど、プライベートな会話になると何をしゃべっていいのかわからなくなる。
相手に興味がないというのが正しいかもしれない。
パーティープレイが推奨のゲームも基本はソロだったしな。
仕事として捉えればパーティーを組んで戦うことはできるだろうけど、そんなのは楽しくない。
俺はわがままなんだ。
遊びの時くらいわがままでいたいんだ。
美人のお姉さんが接待してくれるなら、喜んでパーティーになるがそんな甘い話はないだろう。
それと、冷静に考えてアラフォーのLv1のおっさんとパーティーを組んでくれる人がいるのだろうか?
いないとは言い切れないが、やっぱりそんな人はいないと思っている方が安全か。
となると、無属性の魔法をメインにしてソロで戦えるようにしていくべきだろう。
じゃあ、近接戦にも備えた方が良さそうだな。
………………
…………
……
おっと、もうこんな時間か。
まだスキルポイントを手に入れてすらいないのに、気がつけば今後の育成方針について二時間ほど考えていたようだ。
ステータス画面に表示されている時計が23:55になっている。
そう言えば、一日は24時間なのだろうか?
それに日付が変わったら40歳になるな。
時間の概念が気になった俺は、時計を注視して24時になるのを待った。
23:59:55
23:59:56
23:59:57
23:59:58
23:59:59
00:00:00
どうやら、24時間みたいだな。
そんな事を思っていたら、急にステータス画面が光り出した。
なんだ? あれ? 俺の身体も光ってる。
一体何なんだと思っていると、ステータス画面にポップアップ画面が出現した。
<<おめでとうございます>>
<<貴方は賢者にジョブチェンジしました>>
<<召喚者のジョブチェンジボーナスとして以下の三つの中から一つお選びください>>
<<・レベルが9999(最初から最強)>>
<<・無限収納(家でも何でも収納可能)>>
<<・不老不死(健康で無尽蔵の精力を持った身体)>>
ジョブチェンジ? 賢者に? Why?
なんかあったかな? 今日は俺の誕生日だからその祝いとか?
いや、そんなわけないか。
40歳になったから何か変わるなんて……。
……まさか、俺が童貞だからか?
それで、元のジョブが魔法使いで40になったから賢者になったと?
……うん、それは今はどうでもいいか。
もとよりステータスが存在するような世界だしな。
考えるだけ無駄だろう。
このジョブチェンジボーナスとやらを何にするか選ぶ方が建設的だ。
まずは、レベル9999か。
これはなしだな。
今からゲームを始めるのに最初から最強じゃあつまらん。
無限収納か。
ステータス画面に道具を入れる所はあるけど、容量は限定的で狭い。
それが無限に入るようになるんだろうけど、スキルに容量を増やせるようなものもあるし、無限に入れられるのが魅力的なのはわかるけど、絶対欲しいかと言われるとなあ。
最後の不老不死という言葉を見てしまうと、少しばかり見劣りする。
不老不死もヌルゲーになる要因だけど、最初から最強のチートといざとなっても死なない保険のチートでは全然意味が違う。
むしろ、ゲームっぽさがまして良いまである。
それに単純に不老不死に興味がある。
不老不死なら時間をかければいずれは最強にたどり着けるし、属性の偏りの問題もあまり気にしなくてよくなる。
問題は死にたくなる時が来たときにどうすれば良いのだろうかということだろうか。
……そんなことをいま考えても仕方ないな。
まったく想像できないから考えても無駄といった方が正しいかもしれない。
不老不死を選択する。
<<不老不死を得ました>>
それと同時に身体に活力がみなぎってきた。
健康な身体とあったからもしかして若返ったのか?
部屋においてある鏡で確認すると、容姿は若返っていなかった。
いや、肌は何だか綺麗になっている気がする。
……よく見ると若返ってるな。
元々が老け顔だから、40のおっさんの顔が35くらいのおっさんの顔になったくらいだった。
これが元々の顔だからしょうがないか。
身体に変化が起きているのは間違いないみたいだしジョブボーナスとやらはどうやら本物のようだ。
念のためステータスを開いて確認すると、スキル欄に不老不死が増えていた。
ジョブも賢者に変わっている。
改めてステータスを見返すと基本能力が伸びていた。
更に取得できるスキルが増加している。
どうやら、魔法使いでは取得不能だった回復系の魔法や召喚などの魔法も習得できるようになっているようだ。
その中にひときわ目を引くスキルがあった。
魅了というスキルだ。
どうやら、相手を自分に夢中にさせてしまうスキルのようだ。
……これを使えば口下手な俺でも女性とセックス出来るのでは?
いやいや、まてまて、人の心を操るなんて……あやつる……なんて……いや、我慢できそうにない。
うん、試してみよう。
これから長い時を生きるんだから、絶対に試そうとする日がくる。
意思の弱い俺に我慢できる自信なんてない。
それなら、最初から使っていこう。
楽しみが一つ増えたな。
気分が高揚してその日は中々寝付けなかった。
まだステータスを詳細に確認していなかったのでスキルの一覧を確認してみた。
ふむふむ、なるほど……へぇ。
どうやら、魔法を覚えたい場合は属性毎にスキルを習得する必要があるようだ。
火魔法Lv1とか水魔法Lv1とかそんな感じだ。
俺は魔法使いなので攻撃魔法を主軸にしてスキルを取得していくことになるのだけれど、魔法の属性が多くて悩むところだ。
火、水、風、土、光、闇、無の7属性があり、各属性を極めるのに必要なスキルポイントは20P。
バランスよく取得したい所だけど、大体こう言うのは寄せた方が強い。
でも、寄せると天敵みたいなのに出会ったら万事休すだ。
どうしたものか。
こんな時攻略サイトがあれば、いろんなビルドが乗ってて参考に出来るんだけどそれも出来ないし。
ネタキャラを作るのは論外として、ソロでいくかパーティーを組むかどうかもあるな。
俺、コミュ障なんだよな。
仕事の話をするなら問題ないんだけど、プライベートな会話になると何をしゃべっていいのかわからなくなる。
相手に興味がないというのが正しいかもしれない。
パーティープレイが推奨のゲームも基本はソロだったしな。
仕事として捉えればパーティーを組んで戦うことはできるだろうけど、そんなのは楽しくない。
俺はわがままなんだ。
遊びの時くらいわがままでいたいんだ。
美人のお姉さんが接待してくれるなら、喜んでパーティーになるがそんな甘い話はないだろう。
それと、冷静に考えてアラフォーのLv1のおっさんとパーティーを組んでくれる人がいるのだろうか?
いないとは言い切れないが、やっぱりそんな人はいないと思っている方が安全か。
となると、無属性の魔法をメインにしてソロで戦えるようにしていくべきだろう。
じゃあ、近接戦にも備えた方が良さそうだな。
………………
…………
……
おっと、もうこんな時間か。
まだスキルポイントを手に入れてすらいないのに、気がつけば今後の育成方針について二時間ほど考えていたようだ。
ステータス画面に表示されている時計が23:55になっている。
そう言えば、一日は24時間なのだろうか?
それに日付が変わったら40歳になるな。
時間の概念が気になった俺は、時計を注視して24時になるのを待った。
23:59:55
23:59:56
23:59:57
23:59:58
23:59:59
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どうやら、24時間みたいだな。
そんな事を思っていたら、急にステータス画面が光り出した。
なんだ? あれ? 俺の身体も光ってる。
一体何なんだと思っていると、ステータス画面にポップアップ画面が出現した。
<<おめでとうございます>>
<<貴方は賢者にジョブチェンジしました>>
<<召喚者のジョブチェンジボーナスとして以下の三つの中から一つお選びください>>
<<・レベルが9999(最初から最強)>>
<<・無限収納(家でも何でも収納可能)>>
<<・不老不死(健康で無尽蔵の精力を持った身体)>>
ジョブチェンジ? 賢者に? Why?
なんかあったかな? 今日は俺の誕生日だからその祝いとか?
いや、そんなわけないか。
40歳になったから何か変わるなんて……。
……まさか、俺が童貞だからか?
それで、元のジョブが魔法使いで40になったから賢者になったと?
……うん、それは今はどうでもいいか。
もとよりステータスが存在するような世界だしな。
考えるだけ無駄だろう。
このジョブチェンジボーナスとやらを何にするか選ぶ方が建設的だ。
まずは、レベル9999か。
これはなしだな。
今からゲームを始めるのに最初から最強じゃあつまらん。
無限収納か。
ステータス画面に道具を入れる所はあるけど、容量は限定的で狭い。
それが無限に入るようになるんだろうけど、スキルに容量を増やせるようなものもあるし、無限に入れられるのが魅力的なのはわかるけど、絶対欲しいかと言われるとなあ。
最後の不老不死という言葉を見てしまうと、少しばかり見劣りする。
不老不死もヌルゲーになる要因だけど、最初から最強のチートといざとなっても死なない保険のチートでは全然意味が違う。
むしろ、ゲームっぽさがまして良いまである。
それに単純に不老不死に興味がある。
不老不死なら時間をかければいずれは最強にたどり着けるし、属性の偏りの問題もあまり気にしなくてよくなる。
問題は死にたくなる時が来たときにどうすれば良いのだろうかということだろうか。
……そんなことをいま考えても仕方ないな。
まったく想像できないから考えても無駄といった方が正しいかもしれない。
不老不死を選択する。
<<不老不死を得ました>>
それと同時に身体に活力がみなぎってきた。
健康な身体とあったからもしかして若返ったのか?
部屋においてある鏡で確認すると、容姿は若返っていなかった。
いや、肌は何だか綺麗になっている気がする。
……よく見ると若返ってるな。
元々が老け顔だから、40のおっさんの顔が35くらいのおっさんの顔になったくらいだった。
これが元々の顔だからしょうがないか。
身体に変化が起きているのは間違いないみたいだしジョブボーナスとやらはどうやら本物のようだ。
念のためステータスを開いて確認すると、スキル欄に不老不死が増えていた。
ジョブも賢者に変わっている。
改めてステータスを見返すと基本能力が伸びていた。
更に取得できるスキルが増加している。
どうやら、魔法使いでは取得不能だった回復系の魔法や召喚などの魔法も習得できるようになっているようだ。
その中にひときわ目を引くスキルがあった。
魅了というスキルだ。
どうやら、相手を自分に夢中にさせてしまうスキルのようだ。
……これを使えば口下手な俺でも女性とセックス出来るのでは?
いやいや、まてまて、人の心を操るなんて……あやつる……なんて……いや、我慢できそうにない。
うん、試してみよう。
これから長い時を生きるんだから、絶対に試そうとする日がくる。
意思の弱い俺に我慢できる自信なんてない。
それなら、最初から使っていこう。
楽しみが一つ増えたな。
気分が高揚してその日は中々寝付けなかった。
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