絶対、イヤ。絶対、ダメ。

高宮碧稀

文字の大きさ
42 / 113
彼の片想い***

名前呼んで。6*

しおりを挟む
「さ……かも、とく……んんぅっ!」
本当は、切ない嬌声の合間にこうやって『坂本くん』と呼ばれるだけでうれしい。なのに欲は果てしなくて。
「坂本くん?美夜ちゃん、ちがうでしょ?」
余裕ぶって聞こえてるといいけど、焦らすとか、お仕置きじゃなくて、単にベッドで下の名前を呼んで欲しいだけだ。
「あっあっ……たく、まっく、んぅっ」
どきりと胸がたてた音に、美夜ちゃんが気づいていませんようにと願いながら、さらに追い立てて強くナカを擦って、その上の健気に主張した粒をきゅっと摘む。
「……きゃあぁぁぁんっ!」
かわいく鳴いて、唾液を口の端からこぼし、僕の指を咥えて離さない。それなのに、もっと強い刺激を求めていやらしい水音を響かせる。
がっついて見えないように注意して、避妊具の袋を左手と口を使って噛み破った。

右手ではナカの弱いところのざらついた感触を指先で味わった。
利き手じゃないので、少しぎこちなくて…避妊具を身につけるのに手間取る間に、美夜ちゃんが勝手に果てた。
「美夜ちゃん?誰の指でどうなっちゃうか、言う約束でしょ?」
言いながら、またグリグリとナカに指を出し入れする。
傷つけないように、でも強く。
愛液をこぼしながら、美夜ちゃんが言葉にならない声を発するように、はくはくと唇を開け閉めして必死に空気を吸う。
「ちゃんと言わなきゃ。ほら」
グッと押し込んだ指を、そのまま抉るように回すとまた嬌声と共にビクビクと体を震わせた。
さらに促すと、美夜ちゃんが枯れかけた声で途切れ途切れに従った。
「やぁ、た、たくま……くんの、ゆびで……イッちゃ……ぁあっ、んっ、ふっぅ」
その嬌声に、発せられる僕の名前に、叫び出したいくらい歓喜した。

責められて、快感に腰が揺れちゃってるのがいやらしい。
あんまりかわいいから、快感を拾うためだけの粒をキュッとつまんであげたところで、避妊具をやっと根元まで伸ばしきった。
「っぁんっ………イッちゃ、うの、たく……ま、くんの、ゆっゆび……きもち、いぃ」
『拓眞くんの指がきもちいいの』『拓眞くんの指でイッちゃう』と、繰り返し言わせながら何度もいじめたそこに、クチュリ、ぐちゅりと音を立てて僕自身を押し付けた。

いつもより執拗に、いつもより容赦無く、浅いところを焦らし、滑るふりをして、なかなかナカへ押し入らないように調節する。
そうだ。いつも心の隅に巣食っていた欲望に身を任せよう。
願望を理性で抑えることなんてせずに実行に移してしまおう。

動けなくなるくらいに抱き潰して、逃げ出してしまいそうだったら部屋から出られないくらいに何度も体を繋げよう。
好きな人ってのは、本当は最初から僕だったんじゃないかと……そう美夜ちゃんが勘違いしちゃうくらいに僕の名前を呼ばせよう。

そして、初めての朝を2人で。初めてのおやすみを2人で。
きっと焦って、苛立って、絶望して、美夜ちゃんのことが好きすぎて、僕はもう狂ってるんだと思う。
美夜ちゃんが、涙目で僕に懇願する。
「じら、しちゃ……や、だ。たくま……く、んっ、ぉねが……ぃ」
飢えさせて、請わせて、満たされて、自分自身も限界で。
そのおねだりに、一気に奥まで突き立てた。

その後は、我慢なんてせずに、思う存分美夜ちゃんを味わった。
一回終わった後、美夜ちゃんに口でお願いして征服欲を満たした。
ゴムの味に顔を一瞬だけ歪めたのすら愛おしい。
誕生日以来の口での奉仕。
そのビジュアルだけでもかなりの破壊力で、不本意ながらすぐに果てた。
美夜ちゃんの小さな口から引き抜いて、ティッシュに出すはずが……間に合わずに、かっ……顔や髪にかけてしまった。
あわてて顔や髪を軽く清めてる間、大人しくしていた彼女が不意に静かになった僕自身をまた口に含んだ。
通り道に残る精液をちゅっと残らず吸い上げて、綺麗に舐め上げてくれた。
「……誰かにしたことあるなら……そいつ、コロス」
思わず呟いた本音に、美夜ちゃんが間髪入れず応えた。

「え……他の人のなんて、気持ち悪くてムリ……」

美夜ちゃん……それってさ。
もう、好きな人って僕でよくない?
しおりを挟む
感想 36

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

処理中です...