あの空の向こう

麒麟

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診察終了

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ガラッ

(爽希)
「遅くなってごめん。外まで泣き声聞こえてとけど、蒼頑張った?」

(健介)
「おー、お疲れ。
けっこう泣いたが頑張ったぞ、蒼。」

(陸斗
「お疲れ様です。
蒼くん、小山先生に誉めてもらう為に頑張りましたよ。」)
(蒼)「爽にぃーーー。ウェーン(泣)」

やっと爽兄がきてくれた。

僕は爽兄に飛びついた。

(爽希)
「蒼、頑張ったみたいだね。えらいねー。」

爽兄は誉めながらヨイショッと僕を抱っこしてくれた。

(蒼)「爽にぃーーー」

いつのまにか涙はとまり、爽兄の優しい香りに包まれた。

(良い臭い。
やっぱり爽兄だーい好き)

(健介)
「おーい、兄弟なかむつまじいのは良いけどそろそろ話をしても良いか?」

(チッ)

せっかく爽兄を堪能していたのに、「話するからごめんね」と隣におろされた。

(爽希)
「ごめん、ごめん。
いいよ、蒼の喘息どうだった?」

(健介)
「とりあえず今日は聴診と採血をした。
胸の音はそう悪くはなかくて、採血は結果待ちだ。
でも蒼の喘息は難治性だから油断しないようにとりあえず朝晩は予防薬飲んで、発作が起きた時は吸入器で対応しよう。」

(爽希)
「うん、わかった。予防薬と吸入器、しっかりと本人に持たせておくよ。」

(陸斗)
「蒼くーん、しっかりお薬のんで頑張ろうねー」

プイッ

(健介)
「薬飲むことが約束できないやつは帰せれないな。
今日は病院に泊まるか(笑)」

(蒼)「イヤーーーー」


(爽希)
「蒼はちゃんとお薬飲めるもんねー。」

(陸斗)
「お薬飲めるよーって先生と約束して帰ろうねー。」

コクッ

(健介)
「毎日朝晩薬飲んで、苦しくなったら吸入器を使う。
それでも苦しかったら誰かに必ず言う。
わかったか?」

(蒼)「はぃ、、、、、、」

すごく小さな声でこたえた。

(健介)
「じゃあ、今日は帰ってよし。気をつけて帰れよ。」

(陸斗)
「蒼くん、小山先生、さようなら。気をつけて帰って下さーい」

(爽希)
「ありがとうございました。
じゃあ。蒼を送ってから病院に戻ります。
蒼お礼は?」

(蒼)「ありがとうございました。」

しぶしぶ僕はお礼を言った。
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