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107.いちゃいちゃしているようにしか見えない

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 乳首、いじられすぎて腫れたみたいになってしまった。もう陥没してた頃なんか見る影もなくて、ぷっくりと膨れ、赤くなっている。痛みはないけどジンジンする。しかも乳首だけじゃなくて、ジャンにはまた尻穴をたっぷり舐められてしまった。だからぁ、もうどんだけ二人とも俺の身体が好きなんだよぉ。

「もぉ、やだぁああ……」

 くすんくすんと泣いたらジャックが目元に口づけた。

「もうっ、やっ、えっち、えっちぃっ……!」
「……カイトがかわいすぎる」
「いくらでも抱けますね」

 いくら文句を言ってもかえって煽る結果になるようだ。抱きしめられてキスされるとかはすごく好きなんだけど、セックスは快感が激しすぎて困る。

「やだって、ばぁ……」
「入れなければいいのか?」
「触るのもだめ……。全然、優しくしてくれなかった……」

 優しくしてって言ったのに。
 二人は衝撃を受けたような顔をした。いったいなんなんだよ。

「そう、だったな……すまん、カイト。午後は優しくするから……」

 ジャックがおろおろしながら謝るのがなんかかわいいと思ってしまった。

「ああ、そうだったな。優しく、甘く、蕩けるようにだったか」

 ジャンは対照的にまた俺の足を開いた。

「もうやだってばっ! ジャン、やだって」
「ジャン、昼食の支度を頼む」
「わかりました。お前も手伝いだ」
「はい」

 ジャックが慌ててジャンに昼食の支度に行かせた。朝だいたい下ごしらえは終えているらしく、昼はそれほど手をかけなくても調理できるようにしているようだ。ジャンは竜族を連れて寝室を出て行った。ちょっとほっとした。

「もー……えっちばっかり……」
「カイトがかわいくてしかたないからな」

 ジャックが悪びれもせずに言う。俺はジャックを恨めしそうに睨んだが、彼は嬉しそうに笑んだ。
 そういえば巨人族は奥さん超ラブなんだっけ。そう考えたらいつまでも怒っているのがバカらしくなった。

「俺、そんなに体力ないみたいだからさ……もう少し加減してくれよ」
「そうだな」
「あっ……」

 またジャックが俺の乳首に吸い付いた。

「もう、だめだって……」
「ここから乳が出ると思うといじらないではいられないんだ。天使の乳は愛情の証だからな」

 カーッと顔に熱が上った。そ、そりゃあ身体だけでもめちゃくちゃ愛されてるって思うし、ジャックたちに抱かれるの気持ちいいし、さ。
 なんか俺の乳って、二人に吸われること前提で出てるような気がする。だってジャックがイッてから乳が滲んでくるし。巨人族との体格差とか、そういうことまで考えてんのかなって思ってしまう。どんだけ俺の身体は二人に慣らされてるんだろうか。

「昼ご飯ですよ。……兄さん、それはずるいです」

 寝室の扉が開いた。ジャンが知らせにきてくれたようだった。ジャンは俺の乳首をぺろぺろ舐めているジャックを咎めた。

「しょうがないだろう。カイトがかわいすぎるんだから」
「そうですね……僕たちを夢中にさせるカイトのせいですよね」

 え? なんでそうなるワケ? 俺は絶句した。

「カイト、あとでまたおまんこたっぷり舐めさせろ」
「ぁあっ……なんでだよっ!?」

 どーしてそうなるんだよー。あーもー、全てがエロくてやだ。


 昼食の後はベランダに出してもらった。今回はしっかり長靴下を履いた。庭の向こうで見回りをしているだろうレイドを悩ませてはいけない。一歩間違えたら処罰されてしまう。今日は違う奴かもしれないけど、無用の血が流れるのは回避するべきだった。
 ジャックはご機嫌だった。俺の椅子になりながら長靴下で隠された足を見ている。

「……なんで俺の足、見てんの?」

 理由の予想はつくんだけど、お茶を飲みながら聞いてみた。

「……カイトが俺たちの嫁なのが嬉しくてな。履いていない姿もいいが、これを履いている姿はもっといい」
「そ、そうなんだ……」

 なんか恥ずかしくなってしまう。

「僕たちの嫁だと一目でわかるのがいいんですよね。あとで履かせたまま抱きましょうか」
「それもいいな」
「もうっ、ヤることばっかり……」
「カイトは天使さまなんだから毎日抱かないとだろう?」
「ジャックとジャンがしたいだけじゃん……」
「ああ、抱きたい」
「ああ、したい」

 即答されて撃沈した。どうせ二人にかなうはずなんかないのだ。

「ばか……」

 悔し紛れにそう呟くことしかできなかった。
 庭のはるか向こうに森が見える。森は浅いところならいいが、ちょっとでも奥に入ると魔物に囚われてしまうと聞いたことがあった。ここから見える森にはジャックが結界のようなものを張っているから森の魔物が出て来てしまうことはないという。でもこっちが入ったらどうなってしまうんだろう。

「ジャックってさ、あの森の奥とか行ったことある?」
「ああ、それなりに奥まで入ったことはあるぞ。森の生態を知らなければ結界はうまく張れないからな」
「……なるほど」

 確かにどんな魔物がいるか知らなければ対策は立てられないだろう。

「でも、危険じゃないの?」
「危険といえば危険だな。だが誰かがやらなければたいへんなことになる」
「そうだね……」

 ジャックの当たり前だろうという表情にどきどきしてしまった。やっぱカッコイイ。
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