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 戦いの状況は最悪であった。

 「なんだ? もしかして立てないのか? しょうが無い奴だな。ほら、俺様が手伝ってやろう。ありがたく思え」

 「バカにしないでっ、私が負けるとでも…… あっ?」

 両腕に触手か絡むと、そのまま持ち上げられ宙吊りで拘束されてしまった。

 「きゃっ! やめて、離してっ、離しなさい」

 「ククッ、いつまでその威勢が続くのか見ものだな。精々、いい声で鳴いてくれよ」

 「な、何をする気なの……」

 「こうするんだよっ!!」

 バシィ!!

 触手の鞭が胴体を叩いた!

 「あぎぃっ!」

 攻撃を受けた箇所はコスチュームが破れ、白い柔肌が赤く腫れ血が滲む。
 痛みも殴られて内部から来るものとは違い、直接的な表面の痛み故に尋常ではない。

 「ひぃ…… や、やめ」

 ビシィッ!

 「ウギャァァァァァァァァァッ!!」

 激痛に悲鳴を上げながら身をよじることしかできず、困惑するばかりだ。
 初めてのピンチにどう対処していいのか分からなかった。

 「ククク。次はギャラリーの連中の期待に応えてやらないとなぁ」

 「あっ、く。き、期待…… ですって?」

 「ああ、そうだ。本当にコイツらが見たいものだ」

 「……くっ」

 「おらぁ!」

 バチンッ!!

 「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 なんと触手の鞭が叩いたのは豊満なバストであった。
 柔らかな脂肪の肉が一瞬だけいびつに変形すると、素晴らしい弾力で元に戻りブルンと震えた。


 胸の生地が破れたコスチュームからはピンクの乳首が飛び出し、公衆の面前で勃起した姿を晒け出した。

 「ひぃ…… イ、イヤァァァァァァァァァァーーー!!」

 ホワイトアリッサムの悲鳴は痛みや恥ずかしさによるものではなく、自慢の胸に傷を付けられたからであった。

 (私の胸が! 血が出てる…… 嫌ぁ、こんな…… なんでぇ! どうしてぇ!)

 神社には若い男性が多く参拝にやって来ていた。
 それらは皆が自分の胸や太ももに視線を向けているのを知っていた。
 自覚をしているつもりはないが、見られるのは悪い気がしないどころか快感を覚えることもあった。
 だからどうかは知らないが、巫女服もミニスカートに改造したし、普段は清楚な感じのおしとやかな女性をふるまっているのに、沢山の人が集まる場所では結構大胆な衣装を着るのも多かった。

 そう…… それだけ女性にとって大切な胸を色々な意味で壊された……

 「くそぉ! 絶対にお前を殺してやる!」

 怒りで我を忘れ汚い言葉を発しながら力任せに婬怪を殴ろうとした。
 しかし、手は拘束されており動かせなかった。
 精神力だけではどうしようもないのだ。

 「ああ、そうかい。まだまだ元気そうで安心したぞ。それでこそ壊しがいがあるってものだな!」

 グチャッ!!

 婬怪の蹴りがホワイトアリッサムの股間を抉った!
 マン的がモロに入り、不思議な痛みが全身を伝い脳を刺激する。

 「~~~~~ッ!! ガハッ!?」

 プシャァァァー……ッ!

 衝撃でおしっこが噴き出した。
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