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第三章 魔法学校編
第四十話 マリーVSレイロード?
しおりを挟むしかし、俺にもいい提案かもしれないと思ったので、
「分かりました。その提案に乗りましょう」
俺はそう言い、校長室を出た。
校長室を出て、荷物を持って帰ろうと思い、教室に向かうと、マリーがまだいた。
「何でお前まだいるんだ?」
「あんたに話があるのよ」
何だろうか。
「あの時、私と約束した通り、勝負しなさい!」
「あーー。そういえば、約束したな。別に構わないが、やるなら俺の家の庭でやらないか?丁度誕生日で、パーティをするらしいから、お前を招待するよ」
「分かったそれでいいわよ」
そういう事になり、俺はマリーを家に招待した。
「ただいま」
「おかえりなさい」
この声はアネットだ。
それから、妹達が御出迎しに来てくれた。
「「おかえりなさいお兄ちゃん」」
相変わらず、息ぴったりの双子だ。
初めは、怖がられたりして、仲良くなるのも大変だったが、魔法を披露したりして、なんとか仲良くなる事が出来た。
「ただいま」
俺はそう言って、マリーも家にあげようと思い、紹介した。
「今日のパーティに誘ったマリーだ。お前達仲良くしてあげてな」
「「はーい」」
二人は、そう返事をし、家に戻って行った。
「お兄ちゃんが女を家に連れ込んで来たよー」
ココが大きな声でそんな事を言い出した。
いや。ちょっと待て。
どこでそんな言葉を覚えたんだ。
マリーも若干顔を赤くしている。
「まて。お前ら!誤解だからな!」
俺は家にいる、家族になんとか誤魔化した。
それから、庭で俺達は準備運動をし、模擬戦をする。
まぁ、流石に負ける事はないと思うがな。
人には、成長するにしても、そう簡単に成長出来るものでは無い。
マリーは、努力したのかもしれない。
けど、まだ俺に勝つ事は出来ないだろう。
「「お兄ちゃん頑張れ」」
双子妹の応援の声が聞こえる。
今、家族全員で、俺達の模擬戦を見ているが、親父達も、流石に俺が負けるとは思っていないらしく、応援すること無く見ている。
「始めるよ」
マリーはそう言い、剣を構えた。
「おう」
マリーは俺に突撃してきた。
多分、こいつは俺と同じ魔法剣士の感じで戦う練習をしてきたのだろう。
剣を使いながら、魔法を加え攻撃してくる。
俺は、関心しながらも、そろそろいいかと思い、風魔法をマリーに放った。
すると、マリーは耐えた。
そこまでは良かった。
だが、俺はやらかしてしまった。
今、マリーは制服だ。
要するに、スカートがめくれました。
俺は目線がどうしてもそちらに向いてしまった。
色は黒だった。
俺が風魔法で、スカートをめくったことによって、母さんとアネットから冷めた目を向けられる。
妹達は分かっていない様子だ。
タマと親父は大爆笑だ。
やられた本人のマリーは、顔を真っ赤にして、
「このド変態が!」
そう叫び、俺に向かって剣を振り回してきた。
俺は違う方向を見ていた為、対応に遅れた。
「....ちょっ!」
ちょっと待てと言う前に、マリーの剣が振り回される。
俺は慌てて風魔法で後方に飛んだ。
すると、またマリーのスカートが今度は更にめくれてしまった。
「キャ!」
マリーは、すぐにスカートを降ろす。
俺は冷や汗が止まらない。
母さん達の方を見ると、母さんとアネットには冷めた目から軽蔑した目をされてしまった。
親父とタマは腹を抱えて大爆笑している。
あいつらには、絶対何かやってやろうと心に決めた。
妹達からは、ココから冷めた目を向けられてしまった。ロロはあまり何が起こっているか分かっていない様子だ。
マリーは、今すぐにでも襲い掛かって来そうだったので、
土下座をして謝った。
「誤解なんです!ごめんなさい!」
俺は何とか、怒っているマリーをどうにかして、家族の誤解を解いた。
かれこれ三十分ぐらいかかってしまった。
なんで、俺がこんな目に.....。
模擬戦はまた今度という事になった。
本当に申し訳ない。
けれど、不幸な目に合う事ばかりでもなく、誕生日のパーティは楽しかった。
祝ってもらわなくても大丈夫たが、やっぱり祝ってもらえるのは嬉しい。
本当だったらここにリリアとセシリアさんがいたんだろうなと少し思ってしまった。
パーティも終わり、マリーも帰った。
マリーは、学校の寮で過ごすらしい。
俺も、そろそろ寝ようと思い、部屋に戻ろうとした所で、
「お兄ちゃん。話があるから一緒に寝てもいい?」
そこには、ココがいた。
珍しい事もあるものだ。
妹達が、ここに来てから、二人と一緒に寝たりすることはあったが、大抵アネットと寝ている。
それに、今日は親父と母さんもいるので、多分ロロはそちらで寝ているのだろう。
「別にいいよ」
俺はそう言い、ココと部屋に戻った。
「話ってどうしたんだ?」
ココは、そう言うと真剣な顔になった。
「お兄ちゃんはさ、日本って知ってる?」
ココは唐突にそんな事を言うのだった。
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