戦国ロスタイム 侍傭兵 inヨーロッパ

 時代は戦国が終わり江戸へと移った頃、世界史で見ても長い戦乱の150年の締めくくり、大阪夏の陣が終わると、戦場での武士の仕事が無くなり、武士は何時しか侍に、文官仕事をする者を刺す事と成り、戦働きしかしたことの無い武士達は旧来の武士たちは職にあぶれる事と成る。

 そして戦働きしか出来ない脳筋武士達は何処へ行くかと言うと。



「私の故郷で傭兵として働きませんか?」

 宣教師の振りをした奴隷証人が甘い言葉を吐いて居る。

 世界史的にはこの時代は大航海時代、宣教師と商人、奴隷商が幅を利かせる時代である。

 この時代、宣教師の振りをした奴隷商は「私の故郷で勉強しませんか?」等と言う甘い言葉を吐きながら日ノ本の国から連れ出し、海の向こうで人身売買、奴隷貿易をして利益を上げていた、同時に職にあぶれた武士に対してこの様に傭兵の求人を出して戦地に傭兵もとい剣奴けんどとして売る事もしていた。

 そして、この諸々の行動は後々幕府の預かり知る事と成り、諸々の振る舞いに怒った幕府によって鎖国を敷かれる事と成る、だが江戸幕府の始まりから鎖国迄は其れなりに時間があったため、かなりの人数が海を渡る事に成る。

 この物語は、その海を渡った一人の武士の話である。

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