悪役令嬢だって恋をするーラシェルとアベルの邂逅ー
私の名前はラシェル。ちょっと珍しいのだけど、普通は知り得ないはずの前世を、私は夢で見たの。
夢で見た前世の私の願い…それは『私を絶対に裏切らない両親』だった。
叶ったわ…幸せ過ぎて、愛され過ぎて、その愛をつい試してしまう。
「物語に出てくるような悪役令嬢そのものですわね」そう令嬢達に言われ続けても、直らない捻じ曲がった私の性格。
ほんと、嫌になる。
そんな私の初恋は、ボルタージュ王国を継ぐ直系の王子アベル。そう間違いなく未来の王ね。その文武両道眉目秀麗のアベルお兄様は、私の従兄妹(いとこ)。
小さな頃から、当たり前に側にいて。従兄妹は結婚出来ると知ったその日から、ドン引きする皆を知らん顔して、ガンガンアプローチしたの。
両想いになったら、いつしかその当たり前が…恐くなった。
ほら、私は性格悪い悪役令嬢だから! いつかヒロインが現れてアベルお兄様の目が覚めるのよ!!『いつか離れていくのだから、だったら今から離れたらいいのよ』
ラシェルの〝この選択〟は間違っていた。
夢で見た前世の私の願い…それは『私を絶対に裏切らない両親』だった。
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「物語に出てくるような悪役令嬢そのものですわね」そう令嬢達に言われ続けても、直らない捻じ曲がった私の性格。
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小さな頃から、当たり前に側にいて。従兄妹は結婚出来ると知ったその日から、ドン引きする皆を知らん顔して、ガンガンアプローチしたの。
両想いになったら、いつしかその当たり前が…恐くなった。
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