R愛の詩

女性同士の濃厚な恋愛を3部構成で書きました。タイトルのRは「或る」ですが、R指定のRのしゃれです。実際には露骨な表現はそれほどないと思っていますのでR指定ではなく、一般で応募しました。女性同士の恋愛は実際には大変なところもあると思いますが、出来るだけ暗くならないように私なりにギャグをちりばめています。
 女性が描く男性同士の恋愛はヤオイとしてジャンルが確立しています。本作品は男性が描いた女性同士の恋愛になります。
 Ⅰ 黎明編
 2人の馴れ初めから描いています。高校の同級生で、高校時代にキスしたことがありますが、それから疎遠になり、20年後に再開します。
 1人はレズビアンですがもう1人はそうではないので、卒業後、結婚し普通の家庭を持とうと思っていました。しかし結婚にも仕事にもうまく行かず、最後はホームレスみたいになって一度捨てた故郷へ戻ります。
 もう1人は真性のレズビアンであり、男性には目もくれず、20年待っていました。そして2人は結ばれます。
 Ⅱ 生命編
 そうして2人の生活は楽しく、愛に満ちたものでした。
 しかし離婚して戻ってきた1人は子供を強く望みますが、子供を持てない体になっていました。もう1人は生粋のレズビアンで男性との接触は全く考えられません。
 そこで子供をどうしても愛する相手に産ませたいと思い、レズビアンを拘束し、双子の弟に相手をさせました。
 最後は弟の自殺という悲劇で終わりますが、受胎は成功し、女の子をもうけました。
 Ⅲ 復活編
 子供が生まれると忙しく、人生は一気に進みます。
 仲睦まじく暮らしてきた2人ですが、レズビアンの病死で終わりをむかえます。ホームレスまで落ちて、もともと死ぬために故郷へ帰ってきた1人は、1人での生活に耐えきれず、再び死ぬことを考えます。
 しかし成長した娘の中に亡くなった恋人を見出し生きる希望を得る、というお話です。
 ちなみに黎明編、生命編、復活編は手塚治虫の火の鳥からつけました。
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