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秘密の作戦★
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「ねえ水野さんってもう透クンとエッチしたの?」
「っ!!!!?」
体育の授業の時だった。
浅川さんとペアを組んで準備運動をしていたら、不意にそんなことを聞かれて焦る。
「まだだけど……どうして?」
……真実が何か言ったのだろうか?
……この前透の部屋でキスしていた時のこと……!?
そう思ったがどうやら違うようだった。
「ねえシンジってだれか好きな女の子とかいないのかしらね?」
……?
「え、浅川さんと真実って付き合ってるんじゃないの?!」
そう聞くと浅川さんはなんともいえない顔をする。
「付き合ってなんかいないわよ。もう何度もシンジにはフラれてるし。……学生の間は誰とも付き合う気は無いみたいよ?」
……そうなんだ。
……たしかに真実が今まで女の子と一緒にいたことって見たことはない。
中学の時もそんな様子はなかった。
……というか浅川さんと付き合っているのだとばかり思っていたのでびっくりした。
……付き合っていないのにあんなに一緒にいたなんて……真実にしては珍しい。
「……でも私が知ってる限りだと、浅川さん以外の女の子のそばにいたことって今までないと思うよ?」
そう言っては見たものの、浅川さんはつまらなそうな顔をしている。
「……別に責任なんて……とって欲しい訳じゃ無いのに……」
ぼそっとつぶやいたその声はなんだか少し寂しそうだった。
★
その日の夜、お風呂から上がると透がリビングのソファーでTVを見ながらうたた寝をしているのを見つけた。
こんな事は珍しかった。
いつもだったら基本的に透は用がない時は大体部屋に戻ってしまっていた。
透が部屋に戻ってしまうと、一人になりたい時もあるかも知れないと思い、そうなるとなかなか声をかけづらい。
なんだか少し嬉しくなって、そっと透の隣に座る。
……疲れてるのだろう。
透はすぐ隣に座っても起きる気配はない。
警戒心ゼロで眠っている透……無防備で……しかも透の寝顔……可愛いっ!!
一人でついニヤけてしまう。
うーん、たまらないっ!!
かわいすぎるっ!!
しばらくの間透の寝顔を堪能する。
1人で楽しんでいるとゆっくり透が倒れ込んできたので抱きとめる。
……透からきたんだもの……私が手を出したわけじゃないしっ……
そのまま透の顔を胸に抱きながら、嬉しくなって透の後頭部を撫でる。
……大好きな人を抱きしめるのって本当に幸せだ。
このままもう少しだけ……抱きしめてたいな……
そう思いながら透が風邪をひかないようにそっとタオルケットを背中に掛ける。
★
最近は透にいつ触られても良いように……お風呂の後はブラジャーを付けないでいた。
「んっ……オレ……寝ちゃって……」
そう言いながらぼんやりと目を開けた透は私の胸に触れて、しばらく固まっていた。
胸に顔を埋めていた透は私がブラジャーをつけていないことに気づいたようだ。
目を覚ました透は慌てたように私の胸から顔を離す。
「あのっ!ごめんっ!!オレっ……」
何か言おうとする透が可愛くて仕方なかった。
「透、大好きだよっ」
目を見てそう伝えると透はますます真っ赤になった。
「……オレもだよ……そろそろ部屋に戻って寝るね。その……ありがとうっ」
照れたようにそれだけ言うと透は部屋に戻って行ってしまった。
★
あの土砂降りの雨の後……透とあれ以上のことはできていない……。
……エッチしたいと思っているのは私だけではないはずだ。
何かきっかけがあれば……
そう思っていたら浅川さんが楽しそうな顔で一つの提案をしてくれた。
「……でも、先生達にバレちゃったら大変じゃない?私はともかく、浅川さんだって……」
そう言うが浅川さんは楽しそうに笑う。
「怒られるくらいなら全然ヘイキよっ★それに水野さんだけじゃなくって私にとってもイイコトだしねっ★お互いうまくやりましょっ★」
そう言ってくれたので、俄然修学旅行への期待が高まったのだった。
「っ!!!!?」
体育の授業の時だった。
浅川さんとペアを組んで準備運動をしていたら、不意にそんなことを聞かれて焦る。
「まだだけど……どうして?」
……真実が何か言ったのだろうか?
……この前透の部屋でキスしていた時のこと……!?
そう思ったがどうやら違うようだった。
「ねえシンジってだれか好きな女の子とかいないのかしらね?」
……?
「え、浅川さんと真実って付き合ってるんじゃないの?!」
そう聞くと浅川さんはなんともいえない顔をする。
「付き合ってなんかいないわよ。もう何度もシンジにはフラれてるし。……学生の間は誰とも付き合う気は無いみたいよ?」
……そうなんだ。
……たしかに真実が今まで女の子と一緒にいたことって見たことはない。
中学の時もそんな様子はなかった。
……というか浅川さんと付き合っているのだとばかり思っていたのでびっくりした。
……付き合っていないのにあんなに一緒にいたなんて……真実にしては珍しい。
「……でも私が知ってる限りだと、浅川さん以外の女の子のそばにいたことって今までないと思うよ?」
そう言っては見たものの、浅川さんはつまらなそうな顔をしている。
「……別に責任なんて……とって欲しい訳じゃ無いのに……」
ぼそっとつぶやいたその声はなんだか少し寂しそうだった。
★
その日の夜、お風呂から上がると透がリビングのソファーでTVを見ながらうたた寝をしているのを見つけた。
こんな事は珍しかった。
いつもだったら基本的に透は用がない時は大体部屋に戻ってしまっていた。
透が部屋に戻ってしまうと、一人になりたい時もあるかも知れないと思い、そうなるとなかなか声をかけづらい。
なんだか少し嬉しくなって、そっと透の隣に座る。
……疲れてるのだろう。
透はすぐ隣に座っても起きる気配はない。
警戒心ゼロで眠っている透……無防備で……しかも透の寝顔……可愛いっ!!
一人でついニヤけてしまう。
うーん、たまらないっ!!
かわいすぎるっ!!
しばらくの間透の寝顔を堪能する。
1人で楽しんでいるとゆっくり透が倒れ込んできたので抱きとめる。
……透からきたんだもの……私が手を出したわけじゃないしっ……
そのまま透の顔を胸に抱きながら、嬉しくなって透の後頭部を撫でる。
……大好きな人を抱きしめるのって本当に幸せだ。
このままもう少しだけ……抱きしめてたいな……
そう思いながら透が風邪をひかないようにそっとタオルケットを背中に掛ける。
★
最近は透にいつ触られても良いように……お風呂の後はブラジャーを付けないでいた。
「んっ……オレ……寝ちゃって……」
そう言いながらぼんやりと目を開けた透は私の胸に触れて、しばらく固まっていた。
胸に顔を埋めていた透は私がブラジャーをつけていないことに気づいたようだ。
目を覚ました透は慌てたように私の胸から顔を離す。
「あのっ!ごめんっ!!オレっ……」
何か言おうとする透が可愛くて仕方なかった。
「透、大好きだよっ」
目を見てそう伝えると透はますます真っ赤になった。
「……オレもだよ……そろそろ部屋に戻って寝るね。その……ありがとうっ」
照れたようにそれだけ言うと透は部屋に戻って行ってしまった。
★
あの土砂降りの雨の後……透とあれ以上のことはできていない……。
……エッチしたいと思っているのは私だけではないはずだ。
何かきっかけがあれば……
そう思っていたら浅川さんが楽しそうな顔で一つの提案をしてくれた。
「……でも、先生達にバレちゃったら大変じゃない?私はともかく、浅川さんだって……」
そう言うが浅川さんは楽しそうに笑う。
「怒られるくらいなら全然ヘイキよっ★それに水野さんだけじゃなくって私にとってもイイコトだしねっ★お互いうまくやりましょっ★」
そう言ってくれたので、俄然修学旅行への期待が高まったのだった。
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