【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス

文字の大きさ
13 / 35
本編

第十二話 ファステス王子 企み…多分失敗

しおりを挟む
 ファステス王子の教育係であるピエルは今日も呆れていた。

 この王子は本当に努力をする事も、王族としての最低知識を学ぶ姿勢も全く無い。

 ただ単に生産性も無い毎日をダラダラと過ごすだけの…っと、それを言ったらまんまボクにも跳ね返って来ますね。

 それにこの我が儘馬鹿王子は、未来の妻であるマーテルリア公爵令嬢にお会いしたいと申されるが、12歳になるまでお会い出来ないと聞かされている筈なのに…それを無視して手紙を送りつけようとしやがった。

 余計な仕事を増やすんじゃねーよ!

 雇用される時にやたら金額が破格な雇用条件というのがよく分かった。

 この馬鹿王子…もとい、ファステス王子の教育係は早い者で1ヶ月以内、長く続いても2ヶ月以内で辞めて行っている。

 分かる気がする…この馬鹿王子の面倒は本当に大変だからだ!

 ボクも…あと何日持つんだろうね?

 ~~~~~ファステス王子~~~~~

 今日も今日とでマーテルリアを待っているが、俺に一向に会いに来ない。

 王子である俺様の命令を無視するとはいい度胸じゃねーか!

 俺は別にマーテルリアという女が別に好きでは無い。

 婚約者なら俺のそばにいて命令を出来るしもべとして扱ってやろうと思っていただけだった。

 8歳の頃…俺の誕生日に俺の婚約者候補と面会する時に、2人の公爵令嬢にあった。

 地味な格好だが中々のマーテルリアと、元々の原型がとどめていない様なデブ…いや、豚が目の前にいた。

 貴族達の話では、バーテクシス公爵の娘は非常に可愛いと聞いていたので…俺の婚約者になる女はバーテクシス公爵の娘だとばかり思っていたが、実際に目にすると醜い豚だった。

 貴族達はこんな豚が可愛いと思っているのか?

 どうやら…俺とは違って目が腐っている者達なのだろうと思ってマーテルリアを見る。

 豚に比べたらマーテルリアの方が多少マシだったので、俺はこの女を選んだ。

 そして俺の話を色々聞かせてやろうと思って近付こうとすると、マーテルリアは騎士達に連れ去られてしまって話す事が一切出来なかった。

 まぁ、連れ去られた場所が王宮という話だから会う機会もあるだろう…なんて思っていたが、未だに会えずじまいだった。

 そして今日はピエスから情報を仕入れた。

 マーテルリアが親父に会いに来る為に謁見の間に来るという話だった。

 「ようやく会える訳だな! なら俺は此処で待ち伏せてやろう。」

 俺は北の区画と城に行く道の近くで隠れて待っていた。

 だが、幾ら待っても一向に現れる事はなかった。

 そして夜まで待っても現れる事がなく…俺は自室に戻ってピエスに話を聞いた。

 「マーテルリア公爵令嬢ですか? 講師の方と共に会われてお帰りになりましたけど?」

 「馬鹿な! 俺は北の区画の入り口で見張っていたんだぞ‼︎」

 「通りで…朝から姿をお見掛けしませんと思っていたら。」

 「一体北の区画を通らずに城に行けたんだ⁉︎」

 「彼女達は南の区画から城に入れる許可証をお持ちですから、わざわざ北の区画に来る必要は無いのですよ。」

 「何だと…⁉︎」

 俺はいつになったらマーテルリアに会えるのだろうか?

 俺はまた別な策を考えるのだが…意外に早く会う事になるのだった。
しおりを挟む
感想 42

あなたにおすすめの小説

勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました

鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」 そう言ったのは、王太子アレス。 そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。 外交も財政も軍備も―― すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。 けれど功績はすべて王太子のもの。 感謝も敬意も、ただの一度もない。 そして迎えた舞踏会の夜。 「便利だったが、飾りには向かん」 公開婚約破棄。 それならば、とレイナは微笑む。 「では業務も終了でよろしいですね?」 王太子が望んだ通り、 彼女は“確認”をやめた。 保証を外し、責任を返し、 そして最後に―― 「ご確認を」と差し出した書類に、 彼は何も読まずに署名した。 国は契約で成り立っている。 確認しない者に、王の資格はない。 働きたくない公爵令嬢と、 責任を理解しなかった王太子。 静かな契約ざまぁ劇、開幕。 ---

さようなら、私の初恋

しょくぱん
恋愛
「さよなら、私の初恋。……もう、全部お返しします」 物心ついた時から、彼だけが世界のすべてだった。 幼馴染の騎士団長・レオンに捧げた、十数年の純粋な初恋。 彼が「無敵」でいられたのは、アリアが無自覚に与え続けた『治癒の加護』があったから。 だが婚約直前、アリアは知ってしまう。 彼にとって自分は、仲間内で競い合う「賭けの対象」でしかなかったことを。 「あんな女、落とすまでのゲームだよ」

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

王子よ、貴方が責任取りなさい

天冨 七緒
恋愛
「聖女の補佐をしてくれないか?」  王子自ら辺境まで訪れ、頭を下げる。  それほど国は、切羽詰まった状況なのだろう。  だけど、私の答えは……  皆さんに知ってほしい。  今代の聖女がどんな人物なのか。  それを知った上で、私の決断は間違いだったのか判断してほしい。

婚約破棄が聞こえません

あんど もあ
ファンタジー
私は、真実の愛に目覚めた王子に王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を宣言されたらしいです。 私には聞こえないのですが。 王子が目の前にいる? どこに? どうやら私には王子が見えなくなったみたいです。 ※「承石灰」は架空の物質です。実在の消石灰は目に入ると危険ですのでマネしないでね!

【完結】婚約破棄、その後の話を誰も知らない

あめとおと
恋愛
奇跡によって病を癒す存在――聖女。 王国は長年、その力にすべてを委ねてきた。 だがある日、 誰の目にも明らかな「失敗」が起きる。 奇跡は、止まった。 城は動揺し、事実を隠し、 責任を聖女ひとりに押しつけようとする。 民は疑い、祈りは静かに現実へと向かっていった。 一方、かつて「悪役」として追放された令嬢は、 奇跡が失われる“その日”に備え、 治癒に頼らない世界を着々と整えていた。 聖女は象徴となり、城は主導権を失う。 奇跡に縋った者たちは、 何も奪われず、ただ立場を失った。 選ばれなかった者が、世界を救っただけの話。 ――これは、 聖女でも、英雄でもない 「悪役令嬢」が勝ち残る物語。

【完結】献身的な侯爵令嬢は、あざとい友人と欲張りな婚約者に全てを返していただきます

恋せよ恋
恋愛
「エミリア様、また魔力を分けてくださる?」 男爵令嬢ナタリーは、可憐な笑みの裏で私を嘲笑っていた。 「エミリアの魔力と金さえあれば、あんな女は用済みだ」 愛を誓ったはずの婚約者、伯爵令息ヘンリーもまた、 私を搾取の対象としか見ていなかった。 二人の体を癒やし、贅沢を支え、身分を保証していたのは、 すべて侯爵令嬢である私の献身。 それを当然だと思い込み、私をから魔力だけを搾取しようと 画策する二人の本性を知った時、私の中の良心は死んだ。 「貸していたものは、一滴残らず返していただきますわ」 私が『加護』を解いた瞬間、二人の化けの皮が剥がれ落ちる。 絶望に顔を歪める二人を背に、私は最高の未来へ踏み出す。 搾取され続けたエミリアの、痛快なる逆転劇! 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

婚約破棄して泥を投げつけた元婚約者が「無能」と笑う中、光り輝く幼なじみの王子に掠め取られました。

ムラサメ
恋愛
​「お前のような無能、我が家には不要だ。今すぐ消えろ!」 ​婚約者・エドワードのために身を粉にして尽くしてきたフィオナは、卒業パーティーの夜、雨の中に放り出される。 泥にまみれ、絶望に沈む彼女の前に現れたのは、かつての幼なじみであり、今や国中から愛される「黄金の王子」シリルだった。 ​「やっと見つけた。……ねえ、フィオナ。あんなゴミに君を傷つけさせるなんて、僕の落ち度だね」 ​汚れを厭わずフィオナを抱き上げたシリルは、彼女を自分の屋敷へと連れ帰る。 「自分には価値がない」と思い込むフィオナを、シリルは異常なまでの執着と甘い言葉で、とろけるように溺愛し始めて――。 ​一方で、フィオナを捨てたエドワードは気づいていなかった。 自分の手柄だと思っていた仕事も、領地の繁栄も、すべてはフィオナの才能によるものだったということに。 ボロボロになっていく元婚約者。美しく着飾られ、シリルの腕の中で幸せに微笑むフィオナ。 ​「僕の星を捨てた報い、たっぷりと受けてもらうよ?」 ​圧倒的な光を放つ幼なじみによる、最高に華やかな逆転劇がいま始まる!

処理中です...