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ガランド戦記

ガランド戦記
一九四一年十二月八日。真珠湾攻撃の最中、被弾により帰投不可能となった日向太郎(タロ)一等飛行兵曹は、米戦艦への体当たりを敢行する。 曳光弾が作り出す死のトンネルを潜り抜け、激突する――まさにその刹那、タロの視界は圧倒的な白に染まった。 突入の衝撃の代わりに彼を待っていたのは、中世の乾いた土の匂いと、巨大な鳥の骨で造られた巨大人型兵器『鋼骨騎(こうこつき)』が空を舞う異世界「ガランド」だった。 ガランドは、地球の戦争や技術革新と裏で強くリンクする双子の片割れ。 そこへ、令和の時代から渡来した男「ドクター・バグ」がもたらした人工生産技術が、世界のバランスを冷酷に破壊しようとしていた。 窮地のゴバの国、そして気高きセゼ王女と出会ったタロは、眠れる試作機『ガラダイン』のコックピットへと乗り込む。 彼の中に眠る、怒りでも恐怖でもない、極限まで研ぎ澄まされた精神性――古流一刀流の剣理『明鏡止水』。 その美しく冷徹な「昂り」に呼応し、ガラスの精霊ギギ・ルが狂喜の声をあげる。 「みぃつけたッ! あんた最高だよ、私と契約しなさい!」 合理的な空戦ロジックと、一撃必殺の武士道。 愛機『ガル』を駆り、タロは故郷の鹿児島に置いてきた許嫁・香山静との「生きて還る」という誓いを胸に、異世界の空を征く。 これは、かつて未帰還となった一人の男の生き様を、ガラスの精霊が静かに語る、愛と因果の戦記物。 【主要登場人物 / 機体】 • タロー・ヒムカ(日向太郎): 日本海軍の一流エースパイロット。一刀流の達人であり、極限状態での集中によって驚異的な操縦精度を発揮する。 • セゼ王女: ゴバの国の若き王女。気高くも過酷な政争の渦中にあり、タロに国の運命を賭ける。 • ギギ・ル: ガラダインに宿るガラスの精霊。タロの冷徹な『昂り』をこよなく愛する相棒。 • ガラダイン(ガル): ゴバの国の試作型鋼骨騎。タロが神鳥「迦楼羅(カルラ)」のイメージを重ねて命名。 • ドクター・バグ: 令和から渡来した狂気の男。未来科学をギドの国に与え、世界を歪める。
ファンタジー 連載中 長編
登録日 2026.08.10
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