逃れられない運命小説一覧

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祖父の死をきっかけに、山間の村に戻った冬馬は、そこで“何か”に触れてしまった。
夜の森に響く低い唸り声、皮膚に残る熱、腹の奥で疼くような感覚――
そして、現れた謎の男・朔夜。
「お前を噛んだら、もう手放せない」
耳元で囁かれたその声に、冬馬は抗えない恐怖と、知らず滲む期待を感じてしまう。
誰にも語られない村の禁忌、獣神の末裔の存在。
「噛まれたら終いだ」という言葉の意味を知る時、冬馬はもう、戻れない場所に足を踏み入れていた。
抗う心と裏腹に疼く身体。
それは愛か、呪いか。
彼はなぜ“選ばれた”のか――
逃れられない運命の中で、二人の関係が、じわじわと絡み合っていく。
文字数 50,049
最終更新日 2025.06.10
登録日 2025.06.01
「置いていかないでよう……」生まれたばかりのカップは、大好きだった。“あの人”の名前も自分の名前もなくしていました。
仲間に出会い、「五つ窪み」と言う新しい名前をもらい、自分を作ってくれた“あの人”の名前を探すため、パートナーを得ようとします。
世界は、カップたちの過ちで本当の姿を失い、本来のあるべき姿をも失っていたのです。あの人の名前を取り返し、正しい願いを言えば、世界は元の正しい姿を取り戻せるのです。
でも、黒くて、でかくて、不器用な五つ窪みは、失敗ばかり。
きれいな踊り子の籠目に心惹かれますが、籠目は意地悪で前途多難。
冬の寒さで次々と追われて死んでいくカップ達。「やがて全ての踊り子が死ぬ冬が来る」。そして“あの人”から届くメッセージ「生き直し」の謎。
五つ窪みは“あの人”の名前を見つけて、「世界を正しい姿」に戻せるのでしょうか?
異世界転生ではない、人外純情ファンタジー。
初出はエブリスタ掲載(未完)2023年大幅加筆しました。
文字数 94,539
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.04
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