霊感男子 小説一覧
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これは秘密にしていることなのだが、僕には霊感がある。
――それも、前世から。
転生したこの世界で、どうやら貴族は代々「死者の声を聞く力」を受け継ぎ、先祖や死者の霊の力を借りて魔法を使うらしい。
ただし、死者は基本的にわがままで厄介だと言われ、普通の貴族は「契約」や「儀式」で縛り、無理やり使役するのが常識…だってさ。
は?
お前ら、霊に失礼すぎない???
霊はお前らに使役なんて仕方なくやってるだけだし、お前らには「生命だから」情をかけてやってんだよ。
ふあーあ。この世界もなにやらゲームの世界だったり僕が悪役らしい人物だったりするらしいけど、そんなの知ったことか。
――僕が霊を守る。
たとえその霊が、僕より強くあっても。
文字数 4,147
最終更新日 2025.11.01
登録日 2025.10.31
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