カウラまで 小説一覧
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『ジャワの極楽、ビルマの地獄、死んでも帰れぬニューギニア』
昭和十九年(1944)~昭和二十年(1945)
投入兵(157,000人)・終戦時の生存者(13,000人)死亡率92% 戦死者の80%は『餓死・病死』。
-壊れた兵隊(抜粋)-
洞窟の中に蝶が二羽舞っている。
寄り添う二体の軍服を着た遺骨。
遺骨の前には飯盒の蓋が。
蓋の中には小さな骨(人骨)の欠片が残されていた。
上官は言った。
「此処で遭った事は全て忘れろ。もし仮に内地に戻る事が出来ても、絶対に思い出すな。俺達は鬼畜ではない。『人間』だからな」
この小説は読み流す作品ではありません。
戦後80年。アナタの父や叔父達の遺骨が軍服を着たまま『この不条理の島』に眠っているのです。
不条理の対象・・・それは今の日本なのです。
※ この作品は著作権を放棄したものではありません。
文字数 68,032
最終更新日 2025.09.30
登録日 2025.08.12
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