雅宗隼人シリーズ第一弾
札幌、すすきのの路地裏に、その店は静かに佇む。
小料理屋「雅宗(がしゅう)」。
店主の名は、雅宗隼人。
白髪混じりの髪を結び、どこにでもいる初老の料理人。
しかし、彼が長年の経験で培ったのは、食材の味を見抜く舌だけではなかった。
人の心の機微を読み、嘘の匂いを嗅ぎ分ける、鋭い観察眼。
幼なじみの刑事が持ち込む、警察が解き明かせない難事件。
常連客たちと共に、料理人は、今日も事件という名の厄介な食材を、鮮やかに調理していく。
これは、一杯の出汁と、人の情が、悪を炙り出す物語である。
文字数 25,817
最終更新日 2025.11.04
登録日 2025.11.03