理不尽な両親 小説一覧
5
件
1
ハデュラン公爵家のナタリナは
何故か両親に愛されなかった。
いったい私のどこがいけないの?
不満はあったが頑張っていた。
婚約者が出来てようやく
幸せを掴めると思っていたが
婚約者の浮気現場を目撃してしまい
ナタリナは全てに決別を誓う。
悔いる婚約者の想い。
そしてナタリナを想う人物…
頑張り屋のナタリナは新しく見つけた
幸せに向かって歩き出した。
文字数 17,160
最終更新日 2023.09.20
登録日 2023.09.15
2
「お姉様のプギオ頂戴」
妹は私の装飾品は全て奪ってきたので、今度は私の武器まで奪おうとしてきました。
武器まで奪われるわけにはいきません。
しかし、要求されたように差し出さないとお父様を呼ばれて殺されてしまうかもしれません。
妹を殺して、唯一私を愛してくれる叔父様の下に逃げる事にしました。
「俺はお前の事を愛している」
「助けてやるのはいいが、一方的に助けてもらうってのも貴族じゃないだろう。
俺の女になれ」
「お前を殺しに来るお兄様を俺は殺したい、お前も俺のお兄様を殺したい。
俺等は同じ人間を恨み殺したい。それはもう俺達は最良の伴侶だって事だろ」
叔父様は私のお父様を恨んでいて殺したい。私もお父様を殺したい。
利害も一致し、愛し合う私達は最良の伴侶です。
お父様もお母様も殺し、私達は幸せになりました。
叔父様は彼の寝たきりのお父様も殺すようです。
「俺等もお父様も貴族なんだよ。貴族ってのは生まれながらに上等切ってるって事だよ」
赤ちゃんの時に殺されても年老いて寝たきりの状態でいたぶられ殺されても、
誰にも文句は言えません。
法は守ってくれません。
それが貴族、生まれながらに上等切ってる者だという事です。
粋がった私達を周囲の貴族が放っておくわけはありません。
もう誰にも私達は止められません。
止まらず進み続けるのが貴族。
妹を殺した時が私が生まれた時なのです。
私は、まだ生まれたばかりのなのでしょう。
文字数 2,691
最終更新日 2021.10.17
登録日 2020.12.06
3
「リサ、婚約者をカーティアにあげなさい」
え?はぁ?これ言ったの私のお母様よね。
お母様って人の知能ありますか?
「そうだぞリサ。お前ならまたいい男の子を見つけられるさ」
ぇぇぇぇ。この声もお父様の声なのだけれど、信じるのが難しい。
「そうよぉ。お姉様は男の子に媚を売るのが上手だからぁ、もっといい男の子が見つけられるわよぉ」
この甘く甲高い声を出すのは妹のカーティアなのは確実だ。受け入れたくないが受け入れるしかない現実なのよね。
伯爵令息ジェロラモはあっさりと妹を妻にしました。
ふざけんな。
ジェロラモを殺した私は死刑だそうです。
いや、こんな理不尽おかしい。
理不尽だろうがなんだろうが、これが現実です。
「てめぇら絶対殺してやるからなぁ。呪い殺してでも生まれ変わってでも殺してやるからなぁ」
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「貴方にはこの世界で悪役令嬢としてゲームクリアして欲しい」
処刑された私は大好きな乙女ゲーム"ボレル学園は眠らない"の悪役令嬢に転生するようです。
「ゲームクリアすれば元の世界に能力値・スキル・装備引き継いで転生できるよ」
精霊にそう言われたので、悪役令嬢でゲームクリアしてクソ家族殺しに行きます。
「待ってろよクソ家族どもぉぉぉ。絶対殺してやる」
文字数 1,093
最終更新日 2020.11.23
登録日 2020.11.23
4
双子の弟が亡くなってから私の人生は私のものではなくなりました。
あたえられた運命を受け入れ普通に過ごしたいと願うのは罪なのでしょうか…。
※最初は恋愛要素がないかも知れませんが徐々に変わっていきますのでお付き合いください
文字数 97,826
最終更新日 2020.11.21
登録日 2020.09.14
5
「お姉様、お姉様の婚約者のルゴフレッド様を頂戴」
はぁ?とも思わない。妹が私の物を欲しがるのはいつもの事だし、
婚約者のルゴフレッドを欲しがる事も予想できていた。
「ルゴフレッド様、私の方が妻に相応しいと思わない」
頭お花畑で学もない妹を伯爵が欲しがるわけがない。
「ルゴフレッド君、モニカの方が君の妻に相応しいぞ。こっちにしておきなさい」
はぁ?これが私のお父様だとは情けなくて殺してあげたくなる。
「強い方が俺の妻に相応しい」
は?はぁ?伯爵夫人とは強ければいいというものではないのだけれど、
婚約者も馬鹿だったようね。
頭お花畑の妹と馬鹿伯爵令息がまともに領地の管理なんてできるわけないでしょう。
どうせ落ちぶれて不幸になっていくのでしょう。分かり切っています。
こんな馬鹿伯爵令息と婚約した私も少し馬鹿だったなぁ。
「お姉様、大好きー」
私は大嫌いよ。いつか殺してあげるから精々今だけでも蜜月の時を過ごしていなさい。
「婚約者までくれるなんて、お姉様って優しいのね」
あげたのではない。奪われたのよ。
まぁあんな馬鹿な元婚約者はむしろ引き取ってくれてありがとうございます。
"奪われた?差し出したの間違いじゃやないの"
黙れ。私の中から声が聴こえる。
「はぁ、お前のような臆病者はブルクハルト家に必要ない。
どこでも好きな所で生きていけばいい。
お前は向いてなかったのだ。男爵令嬢に」
勘当追放ですか、ありがとうございます。
今まで私に面倒な仕事を押し付けてきた馬鹿どもが私がいなくなって成り立つわけがない。
まぁ、クソ家族がどうなろうと今更どうでもいいけれど。むしろざまぁwww
精々不幸な道を歩んで下さいね。
「俺はお前に正当な評価をしてやれる」
敵国の王太子に認められた私は正統な評価をされ溺愛され幸せな日々を過ごします。
今までの不幸な人生が嘘のよう。
なんでもっと早くクソ家族クソ婚約者と縁を切らなかったのかしら。
「俺の愛する妻モニカは馬鹿だからお前の能力が必要だ。戻ってきてくれ」
え?何を言ってるの。戻るわけないじゃない」
「お姉様、飴を頂戴。もう一週間何も食べてないの」
私はもう飴一つでも妹に奪われたりしない。
「もう貴方にあげる物はなんでもないわ」
「私このままじゃ餓死しちゃうよぉ、お願いお姉様」
「餓死すればいいじゃないの。自業自得よ。
自分の力で生きて行けない者は野垂れ時ぬのが当然よ」
頭お花畑の妹とクソ婚約者が野垂れ時ぬ所を見て笑ってあげます。
ははは、ざっまぁぁぁぁwwwww
文字数 1,230
最終更新日 2020.11.21
登録日 2020.11.21
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件