恋愛 村長 小説一覧
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婚約発表パーティーの最中、ドミニク公爵は愛人を連れて現れた。
衆目の前で「この方と婚約することにした」と宣言した彼に、セラフィナは顔色ひとつ変えず婚約破棄状を渡して会場を出た。
泣きはしなかった。ただ、疲れただけだ。
行き場のないセラフィナが向かったのは、幼馴染のレインが村長をしている小さな村だった。
父親同士が元冒険者仲間だったころから知っている、地味で穏やかな男。
「来てくれると思ってた」
その一言で、少しだけ息ができた気がした。
ドミニクは後から鼻で笑ったという。
「婚約破棄された男爵令嬢が、村長に拾われたのか。みじめだな」
何も知らないのはどちらだろう、とセラフィナは思った。
今の私には、毎日名前を呼んでくれる人がいる。
文字数 5,062
最終更新日 2026.04.12
登録日 2026.04.12
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