京都洛中小説一覧

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― 日暮れ間近の薄暗がりは、怪異に遭遇しやすいと聞く  承応六年長月。 洛中では、むごたらしい殺人が頻発し、それらが鬼の仕業であるという噂が飛び交っていた。 下僚役人の嫡男である若き剣士、恭一郎は、ある夕暮れ、白き逆髪の異形のものと出遭い、その美しさに心を奪われ、後を追う。その先にあったのは、夥しい死体の山だった。  殺人事件の手がかりを追う内に、恭一郎は、白き逆髪の異形のものとよく似た顔立ちの旅役者、真砂にたどり着き、恋に落ちる。 (あれは恐らく、あやかしが真砂どのの姿を借りたに違いない) 真砂と近づきになるために、心を砕く恭一郎だったが、真砂には秘密があった。 鬼と一つ身を分かつて生きる真砂と、恭一郎の恋の行方。 江戸初期の洛中を舞台に若衆道と人情と、剣と鬼とが織りなす、あやかし異聞。
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文字数 175,063 最終更新日 2020.06.30 登録日 2020.05.28
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