叱責 小説一覧
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誰がために生かされるか
何をしても、何もしなくても、誰にも叱られない。
小学六年生の景(あきら)は、そんな環境の中で育った。
勉強ができても、できなくても。
宿題をしてもしなくても。
授業中に寝ていても、特に何も言われない。
そんな景の前に現れたのは、私立・月丘学園中等部の相馬という教師だった。
「あなたには、能力があります」
才能を見込まれてスカウトされた景だったが、待っていたのは自由な天才児生活ではなかった。
起床六時。
朝食、授業、清掃、自習。
門限、当番、挨拶、返事。
そして、規則を破れば当然のように叱られる。
「なぜ、そうしたのですか?」
「……分かりません」
「では、分かるまで考えましょう」
何も求められなかった子どもが、初めて「ちゃんとしなさい」と求められる場所。
時には厳しく叱られ、時には少しだけ甘やかされながら、景は少しずつ、自分のことを自分で考えるようになっていく。
才能があるから、正しいとは限らない。
できるから、していいとも限らない。
これは、ちょっと怠け者な天才児と、少々厳しすぎる先生が繰り広げる、寮生活と成長の物語。
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文字数 10,839
最終更新日 2026.09.15
登録日 2026.09.15
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