「華族」の検索結果

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歴史・時代 連載中 長編
※事実を元に作った空想の悲恋、時代小説です。 「わたしは男装軍人ではない。立派な軍人だ」  藤宮伊吹陸軍少尉は鉄の棒を手にして、ゴロツキに牙を剥ける。    没落華族令嬢ではある彼女だが、幼少期、父の兄(軍人嫌い)にまんまと乗せられて軍人となる。その兄は数年後、自分の道楽のために【赤いルージュ劇場】を立ち上げて、看板俳優と女優が誕生するまでになった。   恋を知らず、中性的に無垢で素直に育った伊吹は、そのせいか空気も読まず、たまに失礼な言動をするのをはしばしば見受けられる。看板俳優の裕太郎に出会った事でそれはやんわりと......。  パトロンを抱えている裕太郎、看板女優、緑里との昭和前戦レトロ溢れるふれあいと波乱。同期たちのすれ違い恋愛など。戦前の事件をノンフィクションに織り交ぜつつも、最後まで愛に懸命に生き抜く若者たちの切ない恋物語。   主要参考文献 ・遠い接近=松本清張氏 ・殉死  =司馬遼太郎氏 ・B面昭和史=半藤一利氏 ・戦前の日本=竹田千弘氏  ありがとうございます。 ※表紙は八朔堂様から依頼しました。 無断転載禁止です。
大賞ポイント 516pt
文字数 125,357 最終更新日 2025.06.02 登録日 2023.01.30
大正九年 スペイン風邪の後遺症のために、江田島の海軍兵学校を退学した一之瀬馨は、東京の伯爵家に幼い子息の家庭教師として雇われ、住み込みで働くこととなった。 ある夜、馨は曄子という美しい伯爵令嬢と出会う。広大な屋敷の中で隠れるようにひっそりと暮らす曄子との逢瀬を重ねるうちに、徐々に悲しみに満ちた伯爵家の秘密が明らかになっていく──
大賞ポイント 10pt
文字数 48,163 最終更新日 2025.06.04 登録日 2025.05.07
昭和初期、帝都東京。 軍と諜報が交錯する裏の世界で、彼女は“椿”という名で呼ばれていた。 元華族の娘にして、現在は国家の影で動く女工作員。 決して笑わず、紅茶に砂糖を入れることもない。 壊れた懐中時計を肌身離さず持ち歩く彼女には、誰にも言えない過去があった。 そしてある日、彼女の前に現れたのは、物腰の柔らかな青年将校――南条透。 彼は椿の兄のかつての親友であり、兄の死の“真実”に近い場所にいた人物だった。 だが南条はまだ気づいていない。 彼女がその“妹”であることを。 そして、あの日兄が差し出していた金平糖を、今も椿が本当は愛していることを。 冷たい戦火の中、二人は名も残らぬ任務に向かう。 微笑ひとつ残さずに。 それでも、最期に交わされた想いは、 記録に残らずとも、確かにそこにあった。 これは、笑わない女と、償いたかった男の、静かで確かな、諜報戦記。
大賞ポイント 1pt
文字数 11,108 最終更新日 2025.06.03 登録日 2025.05.03
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