「real」の検索結果

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ライト文芸 連載中 長編
デュッセルドルフで生まれ,新潟,エジンバラ,東京と移り住んできた水瀬うたは,16歳で音大附属高校に入学する。 チェロを弾く。 「太い音」が,彼女の音だった。 でも,東京に来てから,音が細くなっていた。 楽器屋に持ち込んだ。 「丁寧に使ってますね」と言われた。 異常はなかった。 異常は,うたの中にあった。「純粋な日本人になりたかった」という感覚を,うたはずっと胸の奥に持ってきた。 炊きたての米の匂い,じいじの縁側の光,新潟の土の匂い──それが,うたにとっての「日本」のすべてだった。 でも,ロンドンのコンクールで演奏後に言われた一言が,ずっと消えない。 "Where are you really from?" 音が鳴らなくなった理由を探して,うたは17歳でドイツへ渡る。 生まれた国の言葉を,1字も知らないまま。 フランクフルトの語学学校で,マンハイムのギムナジウムで,うたは少しずつドイツ語を覚えていく。 言葉が届き始めると同時に,チェロの音も,少しずつ,太さを取り戻していく。停滞は敗北ではない。 前進もまた,義務ではない。 変化を望みながら変化できない身体が,それでも夜の中を歩く。 その事実そのものを,裁かずに描いた物語。
大賞ポイント 511pt
文字数 96,077 最終更新日 2026.05.03 登録日 2026.04.03
青春 完結 長編
ここはとあるパラレルワールド。 時はまさに世紀末。 デデデデーン!デデーン! 1999年七の月。大昔に1人の占星術師が残したコトノハの時限爆弾によって、世界は滅亡の危機に瀕していた。 終末が近づくに連れ、人々の心は病み、わけのわからない宗教も多数生まれる。 絶望に苛まれ集団自殺する者達まで現れ、世の中は不安と混乱に包まれてしまった。 「ヒャッハー」「ウゴォエー」「キーエイ!キーエイ!」 世紀末の断末魔が今日も聞こえてくる。 しかし、そんな中にあっても懸命に生きる者たちもまた数多く存在していた。 オレもまたその中の1人だった。 FUANをFANに、絶望を希望へと書き換えて、ただひたすらに仲間達とともに精一杯駆け抜けたあの夏。 どこからともなく現れた、サイコパスウイルス。 伝染増殖、感染爆発を引き起こし、俺達は非常な日常から異常な激情へと流されていく。 オレの世界は、俺達によって、新たなモノへと進化する。 現実にあったオレの物語と本当は無かったのかもしれない俺達の物語。 今いる世界がReal or Fake? That doesn't matter! 俺達はこの世界をただ駆け抜けるだけ! ほんの些細な摩擦から。 火花散り散り引火して。 風に吹かれて焔立つ。 爆発的に燃え上り。 やがて無差別に辺り一面を焼き尽くす! どこからともなく俺達を鼓舞する声が聞こえてくる。 燃えろ燃えろぉ!炎が出るまで燃えろぉ! ヒートアップは止まらない! 加速に加速をかけ合わせ、加速度的に俺達の時は過ぎ去っていく。 タイムリミットが迫りくる。 とって、とって、とりまくれ! この世界が漆黒に包まれる前に! スキル発動条件は、天使の歌声と塩を効かせた清白な供物。 2つの世界が交差する時、オレは叫ぶ。 「DIVE!」 オレは今日も世界を創造する。 そして。 新たな次の世界へ…。 あの人がいく数千年の時を、誰にも知られることなく戦い続けた、ずっとずっと先の未来へ。 この物語は続いていく。
大賞ポイント 47pt
文字数 241,536 最終更新日 2026.05.08 登録日 2026.04.20
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