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2巻

2-3

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「は、吐いちゃう……」
「胸焼けが……」
「ぬ……ああ……」

 アレク、エルル、ガディはそれぞれ苦しみ悶えている。
 そんな三人を見て、クーヴェルはキョトンとした。

「? どうしたお前ら」
「「「…………」」」

 三人から答えがなかったのでクーヴェルは地面に寝転がり、アレク達も静かに体を横たえる。
 しばらく空を見上げていたら、大分気分が落ち着いてきた。
 三人がボンヤリしていると、ポツリとクーヴェルがつぶやく。

「お前らと会ったのって、結構前だよな……懐かしいな」
「三年前だよ、お師匠様」

 ニイッと笑うクーヴェルに、アレクは苦笑した。

「出会ったばーっかのお前らって、警戒心ゼロだったよなー」
「……! その話は忘れて!」

 エルルが恥ずかしそうにしているのを見てクーヴェルは満足げに笑う。
 すると、ガディが真剣味を帯びた声で話しかけた。

「……師匠は」
「ん?」
「師匠は……俺らがムーンオルト家にいたほうがよかったのか?」
「……なわけあるか。あのまま家にいて、私達が会っているところをお前らの父さんに見つかったとしたら、二度と会えなくなっていたんだからな」

 ブスッと頬を膨らませて答えたクーヴェルは、思い出したかのように尋ねる。

「そういえば……アレク。お前、金髪に染めたのか?」
「あ……」

 自分の髪を押さえ、アレクは自分が今は紫髪ではないことを思い出した。

「……紫だと目立つからね」
「そうか……まあ他では見ない色だからな」

 クーヴェルの言葉を聞き、アレクは少し俯く。
 この紫の髪と瞳で、多くの苦労を味わった。苦しいこと、辛いこともたくさんあったのだ。
 そのせいか、もしも自分が紫色の髪と瞳に生まれなかったらと考える時がある。
 気味の悪い、本来生まれるはずのないこの色を、持っていなかったら。
 双子のように銀髪だったら、サージュのようにブラウンだったらどうだっただろう。
 だからこそ、師匠であるクーヴェルの態度はありがたかった。
 紫髪である自分に、普通に接してくれる。
 クーヴェルは差別をしない。それが今日改めてわかり、嬉しかった。

「……私が、なぜ世間で特殊な立場にいる者……『例外』のみを弟子にするか知っているか?」
「……知らない」
「それはな。例外を例外じゃなくするためだよ」

 私も例外だったからな、と語るクーヴェル。
 その話を三人は深く聞いてはいけない気がして、ただ、静かに空を見上げていた。



 第三話 クーヴェルの過去


 その夜、弟子達と眠っていたクーヴェルは長い長い夢を見ていた。
 幼い頃の夢。
 ふわふわ、ゆらゆらと揺られている感覚の中で。


「族長様の家から、闇色の毛並みのお子様がお生まれになったらしいのよ……お孫様かしら」
「まあ……何と不吉な。深すぎる闇など我らが呑み込まれてしまうわ」
「お子様は屋内で隠されて育てられているのだと……」
「当たり前よね……」

 猫耳の少女は外から聞こえてくる人々の噂話に耳を傾けていた。
 外の世界には興味がある。美しい日差し。自分とは違うらしい人々。
 そんな他愛のないものに触れてみたくてしょうがなかった。

「何を見ているんだ?」

 すると、世話役である同じ猫の獣人族の男が食事を運んでくる。

「クーヴェル! 今日のご飯なに?」
「今日は草餅だよ、お姫様」

 少女はバタバタと足音を立てながら男――クーヴェルに近づく。

「私、お姫様?」
「ああ……囚われのお姫様とでも言うのかな」

 小さなてつごう付きのたたみ部屋には、確かにあちこちに呪いけのお札が貼ってある。

「じゃあ、クーヴェルは王子様だね!」

 嬉しそうに言う少女に、彼は困った顔をした。

「うーん……俺は王子なんかじゃない。ただの悪人さ」
「あくにん……?」
「さ、口開けて」

 クーヴェルは彼女の口に草餅を放り込んだ。
 もきゅもきゅ、と少女は噛み砕いて、ごくんと呑み込む。

「味しなーい!」
「……まぁ、小さい頃、お姫様は毒殺されかけたもんな……味覚がなくなっちまったからには、草餅の旨さを味わえない」

 クーヴェルは少女が喉に詰まらせないよう、慎重に草餅を口へ運んでいく。

「ほら水だ」
「ん!」

 差し出されたコップを受け取って、少女は水を飲んだ。

「ぷはぁ!」
「本日もいい食べっぷりで」

 少女はトタトタとクーヴェルのもとを離れて鉄格子の外をのぞいた。
 バチンッと同族である子供と目が合ったが、すぐさまらされてしまう。

「ねえ、何でみんな私のこと構ってくれないの?」
「――それ、は……」

 クーヴェルは言い渋った。幼い子に伝えるには、あまりにも残酷な理由だ。
 その時、ガラッと部屋の扉の開く音がして、鉄格子から外を眺めていた少女は振り返る。

「何を見ている」
「――族長様」
「族長様?」

 表情が曇ったクーヴェルをよそに、少女は自分の闇色の毛並みとは全く異なる族長に、不思議そうな顔をして近寄る。

「……」

 しかし、ふい、と顔を逸らされてしまった。
 彼女は不愉快そうにクーヴェルのところまで走り、そのひざに乗った。

「……今後も、もしものことがないようにな」
「承知しました」

 ぺこりとクーヴェルが頭を下げたのを確認して、族長は部屋を出ていった。
 少女は不安そうにクーヴェルに聞く。

「クーヴェルも、どこかに行っちゃうの?」

 クーヴェルは、少女に優しく微笑む。

「なに、俺はあなたの世話役。ずっとあなたのそばにいますよ」
「……!」

 パアアッと表情を輝かせて、少女はクーヴェルの膝に顔をうずめた。
 彼が、不安そうな表情をしていることに気づかずに。


 ◆ ◆ ◆


「わあああああぁああ!」

 ガシャンッ! と食器の割れる音が響き、ドスッドスッと乱暴な足音が続く。
 クーヴェルは荒れている猫耳の少女を、必死で押さえ込んでいた。

「落ち着け! しっかりして……」
「落ち着けって!? 生まれてから一度も外に出たことないのに!!」

 少女は必死で逃れようとするが、クーヴェルに腕を強く握られ、それは不可能であった。
 思わず涙がポロポロと流れる。

「知ってる……私が呪われた子だって。闇をも呑み込む子はいらないって……不必要だって。一回も会ったことのないパパやママだって、そう思って私を捨てたんだわ……」
「それ、は……」
「何より!! 私の名前がないことが一番の証拠じゃない!!」

 痛いところをつかれ、クーヴェルの顔はゆがんだ。
 確かにそれは図星なのかもしれない。だが、認めてはいけない。
 クーヴェルは否定の言葉を叫んだ。

「そんなことない!! 姫様のお父様やお母様は、泣く泣くあなたを手放したんだ!! そして、自分で闇の力を制御できるようになったら外に出してあげたいと、心から願っているんだ!!」
「嘘! 嘘よ……だって……」

 少女は力なく崩れ落ちた。
 実は彼女のような闇色の毛並みを持つ子供は、三十年ごとに一人生まれてきた。
 その子供に名は与えられず、『み子』と呼ばれ育てられる。
 もし忌み子が十歳となるまでに、闇の力を制御できなければ――

「力を制御できなければ、子供は儀式の日に闇の神に返上することになる……ねこびとぞくおきてだろう? クーヴェル」

 クーヴェルの後ろには、つややかな茶虎の猫耳が生えた女性が立っていた。
 暗い表情で、じっとクーヴェルをへいげいしている。
 闇の神に返上というのは、オブラートに包んだ言葉でしかない。
 すなわち、それは死を意味する。
 今日は彼女の、十歳の誕生日であった。

「さあ、今日が儀式の日だ。覚悟はいいな?」
「そんな……あんまりだ」
「くだらない情は捨てろ。掟の重さは、お前が一番わかっているはずだ」

 クーヴェルは苦虫をつぶしたような顔をしたが、女性は全く意に介せず部屋を後にする。
 少女はガチガチと歯を鳴らし、震える腕を押さえつけた。
 死が、すぐ近くまで迫ってきている。

「私……死んじゃう、の?」
「……大丈夫です、お姫様」

 ギュッと彼女を抱きしめてクーヴェルは安心させるように笑った。

「俺が、お姫様を助けてみせる」
「……どう、やって」

 少女の喉から出たのは、信じられないほどかすれた声。
 そんな彼女を励ますように、クーヴェルはしっかりとした口調で言う。

「逃げよう。俺が奴らを引きつける。その隙に、お姫様は逃げて。後から俺も追いかけるから」
「で、でもっ……怖い、よぉ」
「大丈夫。俺が必ず……必ず、あなたを助けるから」

 クーヴェルは、ゆうかんに笑ってみせた。


 ◆ ◆ ◆


「クーヴェル……遅い、なあ……」

 彼女の処刑時刻となる夜。
 待ち合わせ場所である、猫人族の集落から少し離れた森の出口でずっと待っているのだが、クーヴェルは現れない。
 不意にお腹が鳴り、少女はクーヴェルに持たされた荷物から食料を取り出そうとする。
 その時。


 パサリ。


「……? 何か落ちた?」

 それは、メモ用紙。クーヴェルの筆跡と思われる、丸っこい字がれつされている。

「――なに、これ」


 ◆ ◆ ◆


「貴様っ!! 忌み子をどこへやった!!」

 少女がメモ用紙を見つけたのと同時刻、猫人族達はクーヴェルを怒鳴りつけていた。
 クーヴェルはいたぶられながらも、嬉しそうに笑い声を上げる。

「はははははっ! お前らなんかに姫様をやってたまるか。よくもまあ気がつかなかったものだ! こんな替え玉に!」

 儀式の舞台で姿を現したのは闇色の毛並みの少女とは全く別の子供であり、それは大きな混乱を招いた。
 ローブを纏い、フードをぶかに被っていたため、気づくのが遅れてしまった。先ほど迎えに来た女の猫人族は悔しそうな顔をする。

「おのれ……! やはり、闇色の毛並みの者を生かしておくのが間違いだった! お前もな!」

 実は、クーヴェルは少女と同じ闇色の毛並みを持つ者であった。
 幼い頃に闇の制御に成功し、生き延びていたのだが、周りからの冷たいおびえきった態度は変わらず、まるでれ物を扱うかのようだった。

(だからこそ……あなたには、このちっぽけな集落を抜け出してほしかった)

 猫人族の代表が、聖なる剣をすらりと引き抜いた。
 人々に押さえられたままのクーヴェルは、その剣を見上げてふっと小さな笑みを浮かべる。

(ああ。どうか……)

 剣に光が反射してきらめく。

(どうかあなたは、俺のように闇の力に惑わされないで)

 首もとに剣が添えられた。
 冷たい鉄の感触に思わず微笑みがこぼれる。

(……俺の可愛いお姫様)

 キンッ! と剣が勢いよく持ち上げられ、振り下ろされた。

(どうか幸せに) 


 ザシュッ……


 鈍い音が、辺りにこだました。



 同じ頃、森の出口に少女の泣き声が響きわたる。

「あっああああっ……わあああ!」

 ただ、ひとりぼっちで泣き叫んだ。
 小さなメモ用紙を握りしめて。
『俺がいなくても幸せに』――メモ用紙には、そう、書き残してあった。


 ◆ ◆ ◆


 それから、七年の月日があっという間に過ぎ去った。
 少女は最初の一年はくうきょに過ごしていたが、いつまでも落ち込んでいるわけにはいかないと思い直した。
 闇の毛並みとして生まれたおかげで、他の猫人族に比べて魔力量と格闘センスに秀でている。
 この七年、少女は狩りをして、何とか生き延びることができた。
 街に立ち寄った際には人間とも話をした。自分達猫人族以外の種族がいることは知っていたが、初めのうちは慣れずに苦労したものだ。
 結局、猫人族の集落で聞いていた、闇に呑み込まれるという言い伝えのことはよくわからないままである。
 そうして彼女は大陸を渡り歩き――たどり着いたのは、トリティカーナ王国。
 猫人族であるために人間にやたらとジロジロ見られ、疲れた彼女は大きな街から少し離れた草原で寝転がっていた。

「わあ……! 猫さんだぁ!」

 聞こえてきたその声に振り向き、目を見開く。
 そこにいたのは、可愛らしい少年。数々の人間を見てきたが、紫の髪と瞳を持つ者など一度も出会ったことがなかった。
 さらには、真っ白でどこまでも洗練された美しい魔力が、体から溢れ出している。

「――っ」

 自然と体がこわった。すると、また別の声が二つ聞こえてくる。

「アレク、何か見つけたのか?」
「猫? どれ?」

 姿を現したのは銀髪の二人の子供だった。美しいりんとした顔立ちで、おそらく双子。
 その双子は彼女を見た瞬間、目を見開いた。

「お前……その耳は?」
「尻尾……?」
「ん? これ? 獣人を知らないの?」

 彼女はなるべく警戒されないように、優しく語りかける。
 二人は素直に頷き、紫髪の少年が双子に抱きついた。それに応えるかのごとく、銀髪の少年と少女は抱き返す。

「……ねえ、君達きょうだいなの?」
「ああ。俺とエルルは双子、アレクは弟だ」
「猫さん、だあれ?」

 キョトンとした顔で、アレクと呼ばれた紫髪の少年が問いかけた。
 それに答えようと彼女は口を開いた。が――

(――そういえば、名前がない)

 どうしようかと悩んでいた時、ふと一人の人物が思い浮かぶ。
 昔、自分をかばっていなくなってしまった、優しい優しい親のような存在。

「……私はクーヴェル。クーヴェルよ」
「クーヴェルさん! はじめまして、アレクです!」

 ぱあっと顔を輝かせ、アレクは嬉しそうにお辞儀をした。それにつられて双子も自己紹介をする。

「俺はガディ……ガディ・ムーンオルトだ」
「私はエルル・ムーンオルト。はじめまして、クーヴェルさん」
「ああ。はじめまして」

 微笑みながらクーヴェルは考えた。

(そうだ……『忌み子』はもういない。もちろん、『お姫様』も。ここにいるのは、強くて誰よりも優しい『クーヴェル』なの。だから……自信を持って。クーヴェルの分まで生き抜くのよ)

 そう、決心した。



「なあ……その、クーヴェルさんって、魔法とか武術とか得意なのか? その格好なら、旅してるんだろ?」
「ん? まあできるっちゃできるけど」

 ガディの問いかけに、クーヴェルは気楽に答える。
 しかし、そんなクーヴェルとは裏腹に、ガディが必死で頼み込んできた。

「じゃ、じゃあ! 俺を弟子にしてくれ!」
「! 私も!」
「僕も~!」
「!?」

 突然の弟子入り志願に目を見開いた。弟子など一度も持ったこともなければ、持つつもりもない。
 だが、この幼子三人はなぜか自分などの弟子になりたいと志願している。
 起き上がり、クーヴェルは三人と目を合わせる。
 ――決心をしたのだろう、肝のわった目をしている双子。
 クーヴェルには知る由もないが、この時のガディとエルルは、両親からアレクを守るために強くなろうと必死だった。
 弟のほうは、まだ何が何だかわかっていないのであろう。キョトンとしながらも、期待を込めた目でじっとクーヴェルを見据えている。
 ……三人を弟子にすれば、自分に生きる目的ができるかもしれない。

「……うん、いいよ」
「ほんとに!?」
「ああ。だけど私の訓練は厳しいよ?」
「いい! それでも!」
「頑張る!」

 飛び上がって喜ぶ三人を見ながら、クーヴェルはふと思い至る。

「そういえばあんた達、自分の魔力量、わかってる?」
「「魔力量?」」
「なにそれ~」
「……知らないのね。じゃあ、説明するからよ~く聞いて」

 クーヴェルが草むらにあぐらをかくと、三人も同じく座り込んだ。

「えーっと魔力量っていうのは、使える魔法の量を表すものね。ちなみに私は五万の魔力を持ってて、闇、火、雷、地、水の五属性が使える」
「へー! 何でわかるの?」
「自分で調べたからだよ、アレク。ほら、手ぇ出して」

 三人の手を握りしめ、クーヴェルは〔魔力鑑定〕のスキルを展開した。
 その途端、クーヴェルの頭の中に信じられない結果が浮かび上がる。

「嘘……でしょ?」
「ねえ! 俺のは?」
「が……ガディの魔力量は六万。エルルの魔力量は八万。アレクの魔力量は……十二万。全員全属性持ち……」
「わあ! アレク凄い!」
「俺達の中でダントツだな……!」
「えへへ、兄様や姉様だって」

 お互いを褒め合う三人を呆然と見つめながら、クーヴェルは必死で考えを巡らせる。

(嘘……私の記憶では、子供の通常の魔力量って千ぐらいじゃ……いや、いやいや……三人とも千どころじゃなくてもはやけた違い……私が間違えてる? でも今まで見てきた人間の魔力量は、ちゃんと一万以下だった……私の魔力量は、王宮魔術師並みに多いって言われてきたけど……この子達も凄い魔力量じゃない)
「どうしたの? 難しい顔して」
「! な、何でもない」

 パッと顔を上げて、クーヴェルは即座に答える。
 三人は、おのれの実力を理解していないようであった。
 膨大な魔力量と全属性持ちならば、王宮に仕えることも可能だろう。
 いや、それどころじゃない。各国が彼らを奪い合うかもしれない。

「……よし!」
「「「?」」」
「三人ともこれから私のことは『師匠』って呼ぶこと!! あと、敬語使え!!」
「はーい!」
「……何か口調変わったか?」
「そうよね?」
「ガディ、エルル! 黙る!」

 ビシッと人差し指を突きつけられて、双子はたじろいだ。

(どうやら、とんでもないものを拾ったかもね……)

 そう心の中でつぶやいたクーヴェルのもとで、三人の地獄とも呼べる日々が始まったのだった。


 ◆ ◆ ◆


 長い夢から目覚めたクーヴェルは、朝食をとるとすぐに荷物をまとめた。

「……さて、そろそろ出発するか」
「もう行っちゃうの?」

 アレクは寂しそうな顔をしていたが、双子は心なしかほっとしているように見える。

「弟子達の安否を確認しにきただけだからな。私はまた、旅をするさ」
「……お師匠様、ご飯はなるべく街で食べてね?」
「どういう意味だ、そりゃ」

 このままじゃお師匠様が死んじゃう、と言いかけたアレクだったが、口に出すと面倒なことになる気がしてやめた。

「じゃあな!」

 そうしてクーヴェルはまたたく間に去っていった。

「……よし。アレク、エルル。今から胃の洗浄薬を探しに行くぞ」
「「アイアイサー」」

 三人がすぐに己の身を案じたことは、クーヴェルには内緒である。


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