高校生の藍原葉月は、成績優秀で生徒会会長も務めるような、誰が見ても完璧な優等生だった。
品行方正で真面目な彼女が、間違えることなど決してあるはずがない。
そんな風に、両親も教師も友人たちも信じていた。
だが、皆は知らなかった。
葉月の中には、彼女自身さえ気づかなかったもう一人の葉月がいたことを。
そして、ある日かかってきた《センセイ》からの電話が、眠っていた葉月の欲望を目覚めさせるのだった……。
*表紙イラストは、Sakuraさまに描いていただいたものです。
文字数 23,076
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.05.02