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死後の世界に、レーテーと呼ばれる川がある。
忘却の女神の名を冠するその川を渡ると、すべての記憶をなくしてしまうらしい。
川を渡ること、そして、記憶をなくすこと。
天秤にかけなくともどちらを選ぶかは明白だろう。
たとえ向こう岸に、自分の求めているものがあったとしても。
たとえそれが、渡らなければ二度と手に入らないものだとしても______
日本から異世界転生した勇者ミサキは、魔王を倒して世界を救ったものの、魔王と相打ちになり失意の中死んでしまう。
だが、彼はまた別の世界の女神に拾われ、魔王やその配下達を打ち倒し世界を救った、記憶を代償に強力な力を得る神話再臨『イミテーション・ゴッズ』を頼りに、女神の世界を救ってほしいと頼まれる。
すでに日本にいた頃の記憶を失っていた彼は迷うが、世界を救った暁には願いを何でも一つだけかなえてくれることを条件に、世界を救うことを決意した。
そして再び異世界召喚されたミサキだったが、目の前に現れた少女、メアリーの罠により体が入れ替わってしまい______
こうしてその世界の根底を揺るがす大事件に巻き込まれてしまうのだった。
死後の世界に、レーテーと呼ばれる川がある。
忘却の女神の名を冠するその川を渡ると、すべての記憶をなくしてしまうらしい。
川を渡ること、そして、記憶をなくすこと。
天秤にかけなくともどちらを選ぶかは明白だろう。
だが、向こう岸に自分の求めているものがあったらどうだろう。
たとえばそれが、渡らなければ二度と手に入らないものだったとしたら。
だからこそ、俺は再びこの川を進んでいく決意をした。
それを手に入れるために、記憶を失う覚悟をした。
だが、その覚悟は、一種の諦めのようなものではないだろうか。
この選択をしたのは、俺がすでに腰まで川に浸かっていることに。
後ろを振り返っても、もうすでに戻れる岸がないことに。
後戻りができないと気づいてしまったからかもしれない。
これは、記憶も体も、すべてを失った彼が、すべてを手に入れる物語である。
文字数 37,605
最終更新日 2026.08.29
登録日 2026.08.26
腕を八本持ち、その腕の一本一本に眷属の“能力”を宿すことのできる最強の魔王は、玉座に座り、勇者との戦いが始まるのを待っていた。百年もの間にらみ合いが続き膠着状態になっていたが、ついに訪れたその時に魔王は高揚していた。だが______
「勇者が、死にました」
勇者の動向を待ちわびていた時、王座の間に入ってきた部下が発したのは衝撃の一言だった。
勇者討伐という目標の消失、そして強大すぎる力により孤独感を感じてしまう魔王だったが、その夜夢に現れた女神によって物語は再び動き出す。
「勇者は死に、魂は別の世界に行ってしまいました。もう二度とこの世界に勇者が現れることはないでしょう。ですが、あなたを勇者のもとへ送り届けることができます」
目買いから告げられた言葉を聞いた魔王は勇者を追いかけることを決断すると、信頼していた部下に国を任せ勇者のいる世界へ旅立つのだった。
だが、次に目覚めた時、魔王はなぜか魔族ではなく人族として生まれ変わったうえで致命傷を負い、死にかけていた。目が覚めた時には病院の手術台の上で寝ており、今にも死にそうな体を持っていたほとんどの魔力を使い修復することで一命をとりとめた。その後、無理やり体を修復したことで魂が混ざり、高校一年生の加藤ミサキという少女の記憶を引き継いでいることに気づく。
そして、別の世界に来てしまった事で今まで眷属にしていた者たちとのつながりが消えてしまい、その世界で新たに眷属を増やさなければならなくなってしまったのだった。
地球にやってきた魔王が、ゼロから眷属を増やし、勇者に挑む(?)異世界冒険譚が、始まる_____
文字数 43,316
最終更新日 2026.08.29
登録日 2026.08.28
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