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「おねえちゃんだから平気」と言い続けた私は、二十歳を超えたらぶっ壊れた。
「おねえちゃんだから平気」という言葉は、周りのみんなが喜ぶ魔法の言葉。
私はみんなに喜んでほしくて、気持ちを偽る生き方を正しいと勘違いした。
私の笑顔で満たされた風船は、二十歳を超えて、割れた。
もっと甘えたかったけれど、それを許されない年齢になってしまった私が牙を向けたのは、自分自身だったのだ。
好きでおねえちゃんに生まれたわけではない。
自分を否定し、家族を否定し、恋愛に依存し、泥沼にはまる。
この作品は、『カクヨム』にも掲載しています。
文字数 301,372
最終更新日 2021.03.21
登録日 2021.03.03
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