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人の感情や、人と人を結ぶ"縁"を色として視ることができる白藤椿。
その力を「気味が悪い」と恐れられ、家族から虐げられて育った彼女は、ある日突然、帝都を守る鬼守の名家・黒羽家へ嫁ぐよう命じられる。
相手は「鬼守様」と恐れられる黒羽燈至。
鬼をその身に宿し、人ならざるものを討つ最強の当主。
しかし、「鬼守の花嫁は皆、命を落とす」という噂が帝都には広まっていた。
屋敷へ着いた椿を待っていたのは、冷たい一言。
「帰れ。」
それでも椿は帰らなかった。
帰る場所など、もうどこにもなかったから。
そして椿は、誰も知らない燈至の本当の姿を視てしまう。
黒い鬼の力ではなく、その奥に隠された深い孤独を――。
「あなたが怖いのではありません。
あなたが独りぼっちなのが、視えてしまっただけです。」
これは、人からも鬼からも恐れられた青年と、居場所を失った少女が、少しずつ"帰る場所"を見つけていく和風異能恋愛譚。
鬼灯が咲く庭で結ばれる、たった一つの契りの物語。
文字数 3,130
最終更新日 2026.07.11
登録日 2026.07.11
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