彩空百々花

彩空百々花

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恋愛 連載中 長編
 私、子規堂七海。婚約者であった氷織颯霞に婚約破棄されたので、新しい婚約者と結婚することにしました。  ────鬼。  それは人の血肉を喰らい、陽光を誰よりも嫌う者。この世界には、主に3つの世界が共存して存在していた。  その鬼を倒す者は、昔から異能者と呼ばれ、誰よりも尊ばれてきた。異能者の家系には限りがあり、異能を持たない人間は多かった。  炎、水、風、岩、大地、氷。  異能には、それぞれ種類があった。  そしてそれらの異能者の中で最もトップに君臨する王者達が、子規堂家長女、子規堂七海、氷織家当主、氷織颯霞だった。 「お初にお目にかかります。子規堂七海と申します」  ここは、明治時代の日本───。  有名な名家の長女である、この国で最も位の高いお嬢様、子規堂七海は、国内最高の軍隊を率いる隊長、氷織颯霞の第一婚約者となった。  二人はお見合いの日、お互いがお互いに良い婚約者を演じた。心の中では望んでいない婚約。  政略結婚だったのだ。  しかし七海には、誰にも知られていないもう一つの裏の顔、そして、"秘密"を持っていた───。
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文字数 23,086 最終更新日 2024.02.16 登録日 2023.08.30
別に、君じゃなくても良かった。 このどうしようもない寂しさを埋めてくれるのなら、別に誰だって良かった。 幸せをくれる人なら、誰だって好きになれた。 でも、俺の世界に、そんないい人はいなかった───。 汚い欲望と利益に溺れて、どうにかなってしまいそうだった。 でも、君だけは、君の住む世界だけはいつも温かくて、優しかった。俺もそこに一緒に連れて行ってほしかった。純粋な君を俺でいっぱいに染めたくて、俺だけを見てほしくて。 いつからだろう。君の隣に居られるだけですごく特別だったのは。すごく幸せな気持ちになれたのは。 君じゃなくても良かった、という戯言は、姿形なく消えてしまったんだ。 俺は、君じゃないとだめだった。 君以外は、泣きたくなるくらいにどうでもよかった。 俺の冷えきった心を温かく包み込んでくれる君が、この世界にたった1人しかいないってことに気づけたこと。 それだけで、俺の世界の色は、180度変わってしまったんだ。 他に好きな人が出来た、という理由で突然彼氏から別れを告げられた私。 雨の中、一人で泣いていた私の前に嵐のように突然現れて 「俺ん家、くる?」 なんでもない顔をして、そう言った大人の男の人。彼の瞳の色は、声を失ってしまうほどに冷え切っていて。 「そんなやつ、俺が忘れさせてあげる」 でも、とても優しくて。 「早く泣き止まないとキスするよ」 なんだかとても危険で 「やっと、抱ける」 とても甘々で 「桜十葉に手ぇ出したら俺がぶっ殺す…」 でもそんな彼は日本一最強のヤクザの息子だと知って 「俺のこと、……怖くなった?」 日本一最強の暴走族の総長様だと知って 「俺は桜十葉の隣にいないと、幸せ感じられないの」 私を甘く翻弄する彼に胸が苦しくなって、いつの間にか恋に落ちていました。 でもそんな彼と私には歪みすぎた過去があって…? どこか危険で甘々な年上男子     坂口裕翔   -Sakaguchi Hiroto-      22歳       × 芯の強いしっかり者の女の子     結城桜十葉    -Yushiro Otoha-       16歳 *あらすじ* 冬。私は大好きだった彼氏に振られた。雨の中、公園で1人泣いていた私に声をかけたのは、この世のものとは思えないほど綺麗な顔をした、かっこいい大人の人。出会ったときから甘々な年上男子に、甘く激しく翻弄されて。でもそんな彼には、何か隠し事があるようで──? 2人の恋を阻む、歪みすぎた裏の世界。そして裕翔が昔、犯してしまった罪とは───?これは、過去と現実を行き来する、切なくも甘い究極のラブストーリー!!
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文字数 152,155 最終更新日 2023.03.12 登録日 2023.03.11
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