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私は魔道具開発を愛する、国内最高峰資格『国家一級魔導具師』を持つ技術者である。
その才能と、技術者としての性分のおかげで、平穏な令嬢生活とは程遠い毎日を送っている。
そんな技術者令嬢である私は、見た目の印象で『悪役令嬢』らしいと世間では噂されていた。
それ故に、周りからの視線は痛く、私の事を『変人令嬢』とも呼ぶ者までいた。
だが、それでもまだ救いはあった。
私の髪は癖の一つもない自慢のストレートヘアで、ツインテール。
物語で定番の縦巻きロールではなかった。
つまり、まだ世間が想像する『悪役令嬢』からは少しだけ外れていたのだ。
それなのに……。
「私のストレートツインテールがあああああ!!」
古代遺跡の調査に出る直前の事。
家宝の魔導具である『ドリル』を点検していたところ、想定以上の魔力が吸収され、突如魔導具が暴走してしまった。
その結果、私の自慢のストレートツインテールは、金髪の縦巻きロール――世間で『ドリルヘア』と呼ばれる、悪役令嬢の象徴となる髪型へと強制変換されてしまったのだ。
「何ですの、この魔導具は……!!故障?不具合かしら……?」
その上、家宝の『ドリル』は性能までおかしかった。
『回せ!!回転数を上げろ!!情熱とロマンで、穿つのだ!!』
「うるさいですわ、ご先祖様!!」
……そう。このドリルは、歴代当主が魔改造を重ねた、とんでもない問題作であった。
ーーだが、更なる問題が他にも山積みだった。
私の護衛は全員、癖者揃い。
爆弾魔の執事。
歩く災害の騎士。
歩く魔力庫の従僕。
……これでも、まだほんの一部である。
家宝のドリルはバグだらけ。
護衛たちは変人ばかり。
私の前には予算・責任・暴走する魔導具という数々の壁が立ちはだかる。
今日も、調査よりトラブル対応の方が忙しい。
それでも、技術者である私は諦めない。
「叩いて直るなら叩きますわ!」
それでも直らないなら――
「ドリルで穿つのみですわ!!」
技術とロマンで世間の常識を穿つ、現地人技術者令嬢の異世界コメディ!
※恋愛要素は皆無です。
文字数 85,862
最終更新日 2026.08.01
登録日 2026.07.05
「貴方の魂を仮予約しました」
「仮予約!?」
前世で死亡した高慢な公爵家令嬢だった私は、今世こそ愛される人生を送るべく、伯爵家の令嬢として転生した。
“猫をかぶって生きる”と決意した十四歳の舞踏会の夜。
そこで私は、かつて命を救った元魔術師と再会する。
彼は私の死後に世界を救い、大賢者となったのち、転生準備まで済ませていた。
しかも現在は、公爵家の子息として転生済み。
そして――私の知らぬ間に、婚約まで成立していた。
本人への確認なしで。
これは、『魂を仮予約』された元悪役令嬢と、『十年越しに愛を告げる執着系元大賢者』による転生ラブコメディー。
(※短編・ハッピーエンド)
文字数 10,504
最終更新日 2026.06.17
登録日 2026.06.17
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