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高校生タケルと元気のBL短編。
難関大学への進学を人生の「終着駅」と信じ、青春のすべてを勉強に捧げてきた高校一年生の中瀬川丈流(タケル)。スポーツも恋も旅も「保留」にし、ひたすら一本道を突き進む毎日を送っていた。昼休みは騒がしい教室を避け、屋上のベンチで一人、母親の手作りおにぎりを食べるのが彼の日常だった。
しかし、二学期の始まり、青山元気と佐藤メイが、タケルの大切な場所に現れたのだ。戸惑いながらも二人を受け入れたタケルは、彼らと共にお弁当を分け合い、他愛ない会話を交わすようになる。そして、タケルの閉ざされていた感情が少しずつ解放されていく。屋上でのランチが特別な時間となり、タケルは自分が「青春」の真っただ中にいることに気づき始める。
そして、これまでの自分の殻を破り、予測不能な青春のベクトルへと踏み出していく。
文字数 14,800
最終更新日 2025.04.28
登録日 2025.04.26
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