高久

高久

様子のおかしな男が好きです
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ファンタジー 連載中 短編
王室の末端に生まれた彼にとって、人生の大半は「駒」であることしかなかった。 王の庶子として生を受け、乳飲み子のうちに母を亡くし、傅役の老伯爵邸で「婚姻外交の道具」として磨き上げられた。秀でた容貌と知性、そして与えられた役割を完璧にこなす謙虚な振る舞いは、全てが国益のための「商品価値」だったのだ。 9歳で結ばれた北の大国との婚約。次いで、女性君主が台頭し始めた国際的潮流の中、新たな外交戦略の要として求められたF国王太女への婿入り。だが彼の縁談は、幾度となく持ち上がっては消えていった。特に「真実の愛」を理由に破談を突きつけられた屈辱は、彼から愛を信じる心を奪い、冷徹な軍人へと変貌させた。 やがて国際情勢は激変し、彼の「駒」としての役割も終わりを告げたかに見えた。しかし、心に深い孤独を抱えた彼を突き動かしたのは、軍務への狂気的な没頭と、そして──ある令嬢との出会いだった。 彼女は、王室の思惑にも、世間の目にも、貴族社会の倫理にも逆らってでも、彼が手に入れたいと渇望する、唯一の存在。「私の家族」だ。 これは、「駒」として生きてきた一人の男が、全ての運命に抗い、自らの手で唯一の王国を築こうとする、苦く切実な「破談」の記録である。 ※架空の国の架空の人物の手による手記形式の読み物です
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小説 37,412 位 / 218,635件 ファンタジー 5,407 位 / 50,703件
文字数 12,031 最終更新日 2025.06.30 登録日 2025.06.24
創作に関してなんか色々書くところです 妄想の拡げ方とか、課題とか 全て個人の見解です
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小説 218,635 位 / 218,635件 エッセイ・ノンフィクション 8,564 位 / 8,564件
文字数 1,207 最終更新日 2025.06.16 登録日 2025.06.16
恋愛 連載中 短編
メルセデス・エルヴェインには夢がある。 それは、かつて嫡男の婚約者として預けられた名門・レイノルズ家の女主人になること。 ただし――嫡男の妻としてではなく、“お義父さまの後妻として”。 令嬢としての矜持と責任、そして誰にも悟られぬ初恋。 貴族社会の慣習と格式に押しつぶされそうになりながら、彼女は一つの決断をする。 「ならば、責任をとってくださいませ──アストン卿」 時は辺境の季節、冷たい雨が降る晩。 ずぶ濡れの外套を脱ぎ捨て、静かに微笑んで告げたその一言は、 父親として息子の不始末を詫びるつもりだった男・アストン・レイノルズ卿の理性と胃を容赦なく直撃する。 かくして物語は幕を開ける。 夢見る乙女にして冷静な女主人・メルセデスと、 軍務一筋の忠臣にして堅物貴族・アストン卿の、 政治と家族と密やかな愛情が交錯する“居候から始まる政略的再婚劇”である。 政略結婚、婚約破棄、出奔、名誉の回復、後妻騒動、そしてメルセデスとアストンの間に横たわる嘘と秘密── 貴族社会の常識を綱渡りしながら、家中はまさに大混乱の綱引き状態。 養女か後妻か? 後継者の確保は? 親族会議はどちら派につく? そして何より――「この夫婦、寝室はどうなる?」 静かに攻め、論理で詰め、情で貫くメルセデスと、 日々理性の防衛線が崩壊しつつあるアストン卿の攻防戦は、 やがて周囲までも巻き込み、国家の均衡を揺るがす……かもしれない。
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小説 30,508 位 / 218,635件 恋愛 13,171 位 / 64,177件
文字数 10,206 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.06.11
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