タフじゃなくても、ビジネスマン

【体力がすべて!?】AIの利用が「何もしていないのに疲れた」をなくす。長時間働き続ける人が勝つ時代は終わり

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ビジネスの成功は“体力”で決まる--。成功者の多くは「体力おばけ」であり、24時間365日働いても疲れない、そんなイメージがあるかもしれません。確かに、体力があれば長時間働くことができ、毎晩飲み会に顔を出して人脈を作れます、インプットもアウトプットも、トライ&エラーも、体力があればいくらでもできるでしょう。しかし、体力という身体的な能力は、生まれながらの体質が大きいものです。また、年を取るごとに体力は目減りしていきます。「体力ありき」で考えるのではなく、「タフじゃなくても」結果を出す方法を模索することが長く働き続けるコツではないでしょうか。一流企業のゴリゴリの営業部で結果を出し、現在は起業家として活躍する秋山さんは、じつは先天的な心臓病を抱え、学生時代の怪我が原因で、視力が低下しています。「タフじゃなくても」結果を出す、ビジネスマンの働き方、考え方を教えていただきます。

好調の4時間>不調の10時間!?

24時間働けますか?答えはノーです! 昭和の時代にはモーレツ社員で寝る間も惜しんで働く人もいたかと思いますが……。
とはいえ、今では少なくなりましたが早朝に出社し、夜中まで残業をする方がいるのも事実です。では、果たしてその人たちは本当に24時間同じパフォーマンスで働けているのでしょうか? 長時間労働の途中には、心身ともにすぐれない「不調」のタイミングが必ず訪れるのではないかと思います。
私は、とにかく「不調の状態で働く」ということが苦手です。もちろん、好きな人なんていないと思うのですが、私は特に、体調が悪い状態で働くとパフォーマンスが極端に落ちる感覚があります。

例えば、睡眠不足です。睡眠時間が短くなると、集中力が落ちる。頭がぼーっとする。判断力が鈍る。そして、その状態で無理に働き続けると、今度は風邪をひいたり、体調をさらに崩したりする。そうすると、結局は仕事全体のパフォーマンスが落ちてしまうんですよね。だから私は、「不調で長時間働くより、好調で短時間働くほうがいい」と考えています。

昔は、「長時間働くこと」が美徳とされる時代がありました。遅くまで会社に残っている人が頑張っている人。睡眠時間を削って働く人が偉い。そういう空気感が確かにありました。もちろん、その時代を否定するつもりはありません。実際、その時代を支えてきた方々の努力は本当にすごいと思います。ただ、今の時代は少し変わってきています。特に「体力がない人」にとっては、長時間労働を前提にしてしまうと、どこかで必ず無理が来ると思っています。

私は生まれつき心臓病があります。心臓病の方でも程度はさまざまですが、やはり体力的に厳しい方は多いです。週5日、1日8時間働くだけでも精一杯という方もいます。さらに通勤が加わると、それだけで体力をかなり消耗してしまう。そういう方が、「みんな頑張っているから」と無理をしてしまうと、結果として体調を崩し、休職や退職につながるケースもあります。だからこそ、「どれだけ長く働くか」よりも、「どれだけ良い状態で働けるか」のほうが重要だと思うんです。

海外では、「短時間で成果を出すこと」が評価される文化もあります。むしろ、長時間働いているほうが「効率が悪い」と見られる国もあると聞きます。もちろん、日本と海外では文化も違います。ですが、「成果を出す」という観点だけで考えれば、体調が悪い状態で10時間働くより、好調な状態で4時間集中したほうが、結果が良いことは多いと思うんですよね。私は、風邪をひきそうだなと思ったら、できる限り早く帰るようにしています。睡眠をしっかり取って、翌日にはパフォーマンスを戻す。そのほうが、結果として長く戦えるからです。

「無理」はここぞというときにする

ただ、一方でこうも思うんです。「無理をしなくていい」とはいっても、人生にはどうしても無理をしなければならない場面がある。ここはすごく大事なポイントだと思っています。
私は基本的には無理をしなくていいと思っています。でも、「今日しかない場面」はあるんですよね。

例えば営業でいうと、入札案件の締め切り。「今日の17時までに提出しないと失注する」という場面です。しかも、その提案内容を一番理解しているのが自分で、自分しか対応できない。そういうケースって実際にあります。そういう時は、多少体調が悪くても、踏ん張るしかない。 これは、無理をしていい場面だと思っています。

ただし、ここで大事なのは、「それ、本当に今日しか無理なのか?」を一度立ち止まって考えることです。単なる惰性の残業なのか。 「なんとなく帰りづらい」だけなのか。 先延ばしできる仕事なのか。ここを見極めることが大事です。私は、「無理をしていい場面」と「無理をしてはいけない場面」は分けるべきだと思っています。

無理をしていいのは、
・今日しかない
・一時的に踏ん張れば未来が変わる
・信頼を失うと致命的
・自分しか対応できない
そういう場面です。

逆に無理をしてはいけないのは、
・なんとなくの残業
・周囲に合わせただけの頑張り
・「帰りづらい」空気
・慢性的な無理
です。

この違いを持たずに、毎日全部全力でやろうとすると、どこかで壊れてしまいます。
そして、「短時間で働く」ということは、「手を抜く」という意味ではありません。
むしろ逆です。

体力がない人ほど、限られた時間で成果を出すために、
・集中する
・優先順位をつける
・仕組み化する
という能力が必要になります。

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プロフィール

秋山典男
秋山典男

コルクレド株式会社代表取締役。1990年東京都生まれ。学習院大学卒業後、ソフトバンク株式会社で法人営業や新規開拓プロジェクトに従事。その後、Indeed Japan株式会社で中小企業向け営業を担当し、最短で昇進、チームリーダーを務める。2020年に起業し、心臓病のある人の就労支援メディア「はとらく」を立ち上げた。自身も先天性心疾患の当事者であり、高校時代の部活動中の大けがで視力低下も経験。現在はNPO法人ハートキッズジャパン理事、埼玉県心臓病者友の会代表としても活動し、自身の経験をもとに、無理に強くならなくても前を向いて生きられる社会づくりに取り組んでいる。

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