タフじゃなくても、ビジネスマン

「あの人になんてメールしようかな……」時間ばかりがすぎる、考えすぎて仕事が進まないの正体

Getty Images

ビジネスの成功は“体力”で決まる--。成功者の多くは「体力おばけ」であり、24時間365日働いても疲れない、そんなイメージがあるかもしれません。確かに、体力があれば長時間働くことができ、毎晩飲み会に顔を出して人脈を作れます、インプットもアウトプットも、トライ&エラーも、体力があればいくらでもできるでしょう。しかし、体力という身体的な能力は、生まれながらの体質が大きいものです。また、年を取るごとに体力は目減りしていきます。「体力ありき」で考えるのではなく、「タフじゃなくても」結果を出す方法を模索することが長く働き続けるコツではないでしょうか。一流企業のゴリゴリの営業部で結果を出し、現在は起業家として活躍する秋山さんは、じつは先天的な心臓病を抱え、学生時代の怪我が原因で、視力が低下しています。「タフじゃなくても」結果を出す、ビジネスマンの働き方、考え方を教えていただきます。

落ち込んで仕事が手につかない

働いている以上、他社者とのコミュニケーションは欠かせません。和気あいあいと仲間意識を持ち、1つの目標に向かって力を合わせる――。そんな理想の働き方ができたら、言うことはありません。
しかし時には、「ミスをして怒られてしまった」「認識のすれ違いがありこじれてしまった」「ライバルの同期にちくりと嫌味を言われてしまった」、こんなこともあるでしょう。そんなとき、いつまでもくよくよしていると、時間もメンタルも削られていきます。
嫌なことを言われる→ 頭の中で何度も再生される→ 脳疲労が起きる→睡眠の質が落ちる→ 翌日の集中力が下がる→仕事のパフォーマンスが落ちる→また怒られる……この負のループに入ってしまうのです。
筆者も落ち込まないわけではありません。しかし、「切り替えるトリガー」を複数持つことで、悩んでも仕方ないことに脳のリソースを割かない、有意なことに時間と体力を使うことができるのです。具体的に説明していきます。

くよくよから切り替える方法ベスト5

①深呼吸して「よし」と言う
怒られると、人は交感神経が優位になって、体が緊張状態になります。すると呼吸も浅くなる。なので、まず深呼吸します。そして、「よし」と小さく声に出します。かなりシンプルなんですけど、これだけでも切り替わるんですよね。一回、自分の中で区切りをつける感覚です。

②外に出て空を見る
これ、私もかなりやります。外に出て空を見るんです。すると、「この上には宇宙があるんだよな」「自分の悩みって小さいな」と思えてくる。本当に単純なんですけど、不思議と気持ちが軽くなります。

③マインドフルネスで脳をリセットする
私がかなり効果を感じているのがマインドフルネスです。静かな場所に座って、呼吸だけに意識を向ける。吸う。 吐く。ただそれだけです。途中で嫌なことを思い出したら、また呼吸に戻る。これを繰り返す。頭の中を一回リセットする感覚ですね。パソコンで言えば、強制再起動ができます。

④「陽転思考」で解釈を変える
私が昔から意識しているのが、「陽転思考」です。これは、“マイナスの出来事を、どうプラスに変換するか”という考え方です。例えば、怒られた。これは事実です。でも、「自分はダメな人間だ」と考えることもできるし、「これは自分への試練だ」 「これを乗り越えたら成長できる」と考えることもできる。つまり、事実は一つ。でも解釈は無数にあるということなんですよね。もちろん、反省はします。でも、必要以上に自己否定にはつなげない。これがすごく大事だと思っています。

ご感想はこちら

プロフィール

秋山典男
秋山典男

コルクレド株式会社代表取締役。1990年東京都生まれ。学習院大学卒業後、ソフトバンク株式会社で法人営業や新規開拓プロジェクトに従事。その後、Indeed Japan株式会社で中小企業向け営業を担当し、最短で昇進、チームリーダーを務める。2020年に起業し、心臓病のある人の就労支援メディア「はとらく」を立ち上げた。自身も先天性心疾患の当事者であり、高校時代の部活動中の大けがで視力低下も経験。現在はNPO法人ハートキッズジャパン理事、埼玉県心臓病者友の会代表としても活動し、自身の経験をもとに、無理に強くならなくても前を向いて生きられる社会づくりに取り組んでいる。

出版をご希望の方へ