話が面白い人の頭のなか

頭がいい人はなぜ「3つあります」をよく使うのか

2026.10.22 公式 話が面白い人の頭のなか 第14回
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話が面白い人はそれだけで魅力的です。職場でも学校でも、テレビの世界でも動画の世界でも、頭一つ抜けて人気者になるのは、やはり話が面白い人です。また、話が面白い人はビジネスにおいても高いパフォーマンスを発揮することが多く、会社で重宝され、出世するのも早いと言われています。 さらに、AIの進化にともない、あらゆる人間の活動がAIに代替されるようになりましたが、AIは面白く話すのがそれほど得意ではないようです。面白く話す力は、AIに代替されづらい、人間ならではの能力の一つだとされているのです。

では、どうしたら話が面白い人になれるのでしょうか。 この連載では、元QuizKnockで、登録者数31万人の大人気YouTuberのだいふくさんが、動画配信をするなかで培ってきた、AIには真似できない「話が面白い人になるための技術」を解説していきます。

瞬時に構造化して返答できるとかっこいい

これまで数回にわたって、話を面白く伝える技術として「構造化」というテクニックを解説してきました。構造化自体の説明もちょっと難しい技術の話でしたが、今回はさらにハイレベルな内容になります。
これから説明したいと思っているのは構造化の応用、質問された際にパッと構造化した返答をするにはどうすればいいのか、についてです。

もちろん質問対応などは、話に対する期待値がそもそも高くない(プレゼンなどのように事前準備できないので、完璧に構造化された話までは求められていない)のできれいな構造化をしなくてもいいと思います。
ですが、期待値が高くない分ちゃんと構造化して返すことができれば評価が爆上がりします。というか相手の期待値のハードルが低いからこそ雑な構造化でも評価が上がったりするので、チャレンジし得です。

頭がいい人は、「3つあります」フォーマットを使う

では、質問などすぐに返答が必要な場合、どのようにすれば構造化した”っぽい”話が返せるのでしょうか。
これはコンサルの方などがよく話している方法なので一度は聞いたことがあると思いますが、とりあえず

「それについては3つあって~」

と言って、最初に回答用の“箱”を3つ用意してあげましょう。3つ提示するというのは、ありきたりなテクニックですが、結局は考える時間稼ぎが必要なので、正直この方法が一番“丸い”です。

ちなみに、いきなり3つがしんどい場合、別に2つでもいいと個人的には思っています。一般的には3つとされがちですが、別に2つでも構造化されてる感は出るので大丈夫です。
もちろん3つという数字が脳科学的な理由で(?)理解しやすいみたいな意味合いはあったはずですが、ハードルを上げてミスるのも本末転倒なので、不安な場合は「それは2つあって~」とハードルを自分で下げてあげましょう。
では具体的に「3つあります」フォーマットについて解説していきます。

1つ目は、要素列挙してその場でサッと抽象化

重要なのはここからです。皆さんが感じられたのは、

「3つって最初に言っても3つも挙げられる気がしないよ~」

という不安かなと思います。正直私もけっこう同じ不安は覚えます。というか私自身はリスクを負うのがあまり好きではないので、本音で言うと「3つあります」戦法は極力避けたいところはあります。ただ確かに「構造化できてる感」を出す際に優秀なフォーマットなので、いったんやり方は解説しておきます。

個人的に大事だと思うのは1つ目で、しっかり抽象化することだと思っています。どういうことかというと、たとえば「ゲーム実況で成功するためのコツは?」と私が聞かれたとします。自分としてもある程度知識があるので、瞬時にいろいろ浮かびます。

・ゲームが上手い
・しゃべりが上手い
・配信頻度が高い
・長時間ダレずに配信できる
・動画編集が上手い
・声が良い
・優しそうな雰囲気
・尖った意見が出せる

などなど、実際にこれはいま私がパッと思い浮かべたことですが、何か聞かれた際には、こうしたこまごましたいろんなことがたくさん思い浮かぶと思います。前回で言う要素列挙の話ですね。まずは瞬時にこれを行います。
ただ挙げた要素をすべてを「3つあります」フォーマットにあてはめるのは無理がありますよね。細かすぎるので。ではどうするかというと、その場でサッと抽象化してあげましょう。
個人的に「ゲームが上手い」「しゃべりが上手い」「配信頻度が高い」「長時間ダレずに配信できる」「優しそうな雰囲気」あたりはすべて「ゲーム実況を楽しんでいること」でまとめられると思っています。これまでの構造化の話で言う“大分類”に当たるものが「ゲーム実況を楽しむこと」ですね。
整理すると以下のようになります。

・ゲーム実況を楽しむこと
 ┗ゲームが上手い
 ┗しゃべりが上手い
 ┗配信頻度が高い
 ┗長時間ダレずに配信できる
 ┗優しそうな雰囲気

ゲーム実況のやり方については私自身すでに本も書いており(『ゲーム実況【完全攻略】バイブル 好きなことで生きていく』KADOKAWA 2024年)、ある程度意見がまとまっているのもありますが、一番大事なのは「ゲーム実況を楽しむこと」です。なのでパッと思いついた要素をいったん抽象化してあげて、それを1つ目にしました。
もちろん、こまごまとした要素に先立って大分類がパッと思いついた場合は先にそれを言ってあげればOKで、そこから要素分解していく流れを取ればいいので、臨機応変に対応してください。

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プロフィール

だいふく
だいふく

ポケモンやスマブラなどの実況・解説動画で人気を博す、YouTube登録者数32万人のゲーム実況者。2021年から2024年2月までQuizKnockのゲームチャンネルのプロデューサーをつとめていた。日々動画配信を行うなかで面白く伝えるためのノウハウを体系化し、どんなに難しい情報でも「わかりやすく」「面白く」解説してくれると高く評価されている。ハイテンションでコミカルな実況と、たしかな根拠に基づいた分析が武器。

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