過去の自分を振り返る人だけが成功する理由

「ビジョン」という言葉、誤解していませんか?

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誰しも望む未来があります。しかし、その未来を実現できる人は、ひとにぎりだと考えていませんか? そんなことはありません。未来の自分を変えるヒントは、あなた自身の中にあるのです。過去に「目をつけ」「掘り下げて」「引き出す」。このプロセスの繰り返しが、あなたの未来を大きく変えるのです。ここでは、自分自身を「振り返る」ことで見えてくる、あなたが望む未来の導き出し方を紹介していきます。そう、あなたの過去は宝の山なのです。 

建設的に考えれば前進できる

「建設的に考える」という言葉は、深みがあって私は好きな言葉です。建設的というのは、今「ある」ことを肯定して、それを土台にして積みあげていったり、しっかりした根拠に事実や知識を積みあげていったりする考え方です。
私たちは不安になると、建設的でなくなってしまいます。

「できもしないこと」
「できていないこと」
「やれていないこと」
「やるべきだが、やっていないこと」

などを並べ立てて、自分にダメ出しをしてしまうのです。これは、空気の上に屋根を載せたり、土台に空気を重ねていくようなものです。
ないものを積みあげることはできないのです。
できていること、やれていることを否定せずに積み重ねることで、しっかりと進むことができます。

人類の歴史は、すべてやってきたことの歴史です。やらなかったことは積み重なっていません。やってきたことだけが「あったこと」なのです。
常に我が身を振り返っていると、あったことだけを認識することができます。やれていないことやありもしないことを見て、自分を責めたりすることがなくなるのです。

ビジョンに対する誤解

「ビジョン」とは、よく聞く言葉です。
ビジネス書を読むと、さまざまな解説に出くわします。

「ビジョンとは、数値のことです」
「ビジョンとは、目的のことです」
「ビジョンとは、ミッションのことです」

並べてみるとみんな違うことを言っています。
Web上の辞書である英辞郎を見てみると、英語の〝VISION〟には、こんな定義があります。

1.視覚、視力、見ること
2.先見、先見の明、洞察力
3.見通し、展望、構想
4.空想、幻
5.素晴らしい光景[情景]、絶世の美女[美人]
6.画像、映像

実に、ビジョンとは、端的に言えば画像、光景のことです。それを証拠に「遠くの」という意味の「テレ」と「映像」という意味の「ビジョン」とを繋げてテレビジョンという言葉がつくられているほどです。

ですから「経営者のビジョン」と言った場合、「経営の展望」とか「経営者の見ている景色」という意味になります。
将来がどうなっていくと見ているのか、あるいは、自社の将来像はどうしたいと思っているのか、ということです。

個人の人生も同じです。世界をどう見るのか。自分の将来像をどう見ているのか。どうしたいのか。
人は、思いをベースに現実を形づくっていきます。だから、どう見ているかが大事なのです。特に将来をどう見るかで、行動が変わってきます。

将来は、想像力と創造力でつくられます。
「悲惨な未来像」を想像して、悲惨な未来を創造することもあります。悲惨な未来を創造したい人などいるでしょうか。ビジョンは、現実を形づくる力を持つからこそ自分にとって好ましいものでなければなりません。
だから私は、ビジョンという、ちょっと意味不明で抽象的な言葉を使わずに「心躍る未来像」という言葉を使っています。
私たちが描くべきビジョンは、「心躍る」ものでありたいと考えるからです。

振り返りで得られた発見を活かそう

振り返りは宝探しです。振り返れば振り返るほど、たくさんの宝を掘り起こすことになります。
掘り出された宝をそのままにしていては、まさに宝の持ち腐れになってしまうのです。得られた知恵や知見は、活かしていきましょう。
活かす気になれば、いくらでも活かすことができます。他人にその知恵を話すだけでも活かしたことになります。
ノートに書き留めたり、ブログの記事にしたり、メモに残すことも活かすための準備になります。

他人に伝えると、その知恵は流通を開始します。そしてあなたの知らないところでそれが活かされることだってあるのです。その知恵の生命は私たちの寿命を遙かに超えて生き延びる可能性があります。ただし、それは活かしてこそです。

たとえば、夢実現応援の対話(コーチング)を取りあげてみましょう。
人生をサーキットで爆走するF1のレースにたとえるならば、夢実現応援の対話は、レーシングカーのピットインのようなものです。
日々のビジネスや生活で走り続けている人が、つかの間ピットインをして、心のメンテナンスをする。その時間において、日常のさまざまな出来事を振り返り、今後の課題について検討を重ねます。

夢実現応援の対話そのものが、振り返り大会のようなものです。対話の中で、たくさんの気づきを得て、対話の最中にたくさん振り返るのですが、対話を終えた後に、さらに振り返りの時間をとることはとても有益です。
対話の時間において、意識の深い領域まで降りて行ったり、視野を広げて今まででは考えの及ばない領域まで意識したりします。そのような体験をしたあとに、その体験を振り返ると、さらにまた気づきを得ます。

その気づきをノートに記録したり、行動すべきことを手帳に記載して行動していけば、人生が変わり始めるのです。


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プロフィール

藤由達藏
藤由達藏

1991年早稲田大学卒業後、文具・オフィス家具メーカーPLUSに入社。営業職、本部企画職、全プラス労働組合中央執行委員長等を経て、2013年9月に独立。コーチングを核に、各種心理技法や武術、ヘミシンク、労働組合、文芸・美術・音楽創作等の経験を統合し、「気分と視座の転換」を重視した夢実現応援対話技法を確立。2016年9月、株式会社Gonmatusを設立。夢実現応援家®を養成し、全国のビジネスパーソンの夢実現を応援している。

著書

過去の自分を振り返る人だけが成功する理由

「過去の自分は宝の山である」をキーワードに、自分自身を振り返ることで、未来の成功を手に入れることができるという事実とノウハウをわかりやすく解説し...
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